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【祝!パラリンピック追加種目に採用】パラクライミングリポート

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2028年ロサンゼルスパラリンピックでの追加種目入りした障害者による【スポーツクライミング】=【パラクライミング】。関連イベントや選手紹介の記事をまとめています。
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#パラスポーツ

セッターが大会ルートを解説!【決勝】パラクライミングJC第1戦2022年度

10月に開催されたパラクライミングジャパンシリーズ第1戦【決勝】。大会チーフルートセッターの“マーシー”こと中島雅志さんが、課題のポイントについて解説してくれました。 障害別のクラス分けについては以下の記事に。 ▼青ルート課題:男子AU1 男子AL1 女子RP1 マーシー:「予選で15メートルに設置していたホールドを、10メートルに圧縮した形。上部にポケットやスローパーを使っていて、それをどうこなしていくかが見どころ。AU1の左手のみの選手は、デッドの動き、ホールドを一

セッターが大会ルートを解説!【予選】パラクライミングJC第1戦2022年度

10月に開催されたパラクライミングジャパンシリーズ第1戦【予選】。大会チーフルートセッターの“マーシー”こと中島雅志さんが、課題のポイントについて解説してくれました。 マーシー:「前日はずっと滝のような雨を浴びながらルートを作っていた。これまで経験した中で過去最悪の状況だった(笑)。今回、ホールド感は悪い。それを濡れた状態で登るというので難航した」 ▼成立したのは2クラス 競技では選手は、障害の種類や程度によって、いくつかのクラスに分けられ、その中で競い合います。 (※

ベルギー代表【パヴィトラ・ヴァンデンホーフェン】~世界のパラクライマーリポート①

アメリカのアウトドア情報サービス『Outside』のブランドサイトのひとつ「Climbing」より、ベルギー代表のパラクライマー、パビトラ・バーデンホーデン選手の記事を紹介します(2022 年1月11日付、シェイル・デサイ氏の取材記事を引用)。 パビトラ選手は、2021年に開催されたワールドカップ3戦と、世界選手権すべてで優勝したパラクライマーです。生まれつき足がなく、左手の指にも障害があり、カテゴリー的には、AL1(重度の下肢障害)になると思われますが、選手数が規定に達せ

決勝解説【セッターに核心を聞きました!】パラクライミングJC第2戦 2022/3/6

3月6日に開催されたパラクライミング日本選手権・決勝。ルートセッターの“マーシー”こと中島雅志さんが、課題のポイントについて解説してくれました。 ▼日本代表を決める 【Road to world】 決勝のルートは全部で4つ。左右で傾斜が異なる壁に、それぞれ2つずつ、計4つのルートが設定され、左の壁の方が傾斜がきつくなっています。今大会は、日本代表の選考会も兼ねていて、【Road to world】と呼ばれるホールド(クラス名が記されたシールが貼ってあるホールド)に到達でき