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千葉県が日本一の生産量を誇る梨の輸出をいかに増やすか?(農林水産委員会での質疑答弁)

令和6年6月定例県議会
農林水産常任委員会 質疑応答要旨(諸般の報告・その他)
(開催日:令和6年7月1日)

Q:なしの輸出動向について、エリアや近年の推移はどうか

A:千葉県産のなしは、アジア方面では、平成24年 からタイへ、平成26年からマレーシアへ輸出が 始まっており、少しずつ販路を拡げています。昨年 は、台湾、香港、アラブ首長国連邦などへも輸出 実績を確認しています。
一方、ヨーロッパについては、輸出事業者への 聞き取りベースではありますが、輸出実績は確認 できていません。
推移については、聞き取り調査によると、 令和5年の輸出量は約3トンとなっています。 新型コロナウイルス感染症拡大による影響等に より、輸出量が半分以下に落ち込んでいた時期も ありますが、その後、徐々に回復してきている状況 です。

Q:アラブ首長国連邦とあったが、中東はここだけか。

A:主要な輸出事業者の聞き取りの中では、アラブ 首長国連邦を確認できています。

Q:これは、成田空港を経由しての輸出実績か

A:成田空港からの輸出は、コストとの関係で多く はない状況であるが、聞き取りベースでは一部の 事業者に成田空港を活用して輸出していることを 確認しています。

Q:コスト面で空輸は難しいというが、船での輸出の場合は鮮度管理上で障害はないか。

A:船の輸送には温度管理ができるコンテナなどが あり、送るものに合わせて輸送できる状況です。

Q:令和5年の輸出量が3トン ということだが金額ベースや、 台湾、香港、アラブ首長国連邦などエリアごとに内訳はあるか。

A:金額や割合などは、民間企業の事業活動に関することでもあるため、回答を控えさせていただきます。公表している野菜果実類では、令和4年実績で1億円程度となっています。

Q:非公表の理由がわからない が、エリアごとの量や額は把握 しているのか。

A:主要な輸出事業者へ聞き取りをしており、その 部分については把握していますが、事業者がそれ ぞれ少ないため、その額がその事業者の輸出額と なってしまうため公表はしていません。

Q:今後の戦略として、目標値は もっているか。

A:農林水産業振興計画において、令和7年度に 225億円を目標としています。

Q:なしの目標値はあるか。

A:農林水産業振興計画において、令和7年度に 1,000万円を目標としています。

Q:数値目標をいかにして達成していくのか具体的な戦略を考えなければいけない。その上 で近年、輸出はそんなに伸びていないと思うが、課題をどう認識しているのか。

A:5月に策定した輸出活性化取組方針に基づいて 進めていきたいと考えています。
課題については、千葉県産の梨は、未だに国や地域によって放射性物質検査や、植物検疫上の園地登録や施設登録が必要なことがあり、国内の販売とは違う課題があります。県では、そうしたかかりまし費用を把握しながら支援していきたいと考えています。

要望)それ以外にもいろいろな要因があると思います。 品質が良いからこそ、その鮮度をいかに管理して消費者に届けていくのか、その面でのインフラをどう整備していくのか。この後、(成田)市場を視察させていただくが、県として全力で輸出拡大に向けて具体的な戦略を明らかにして実行していただきたい。





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