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全日本1週間前!!エリートクラス展望!!

※本記事は大会の運営の皆さまとは関係ない非公式の応援記事です。写真は運営者の許可をいただき掲載しております。

※選手の皆さまのお名前を無許可で使用させていただいております。問題がございましたら即座に対応させていただきますのでご連絡ください。

出場選手に一部間違いがありましたので修正しました。関係した選手の皆様に深くお詫び申し上げます。

目次

1,イントロダクション

2,全日本大会紹介

3,21E有力選手紹介① Sシード

4,21E有力選手紹介② Aシード

5,21E有力選手紹介③ Bシード

6,有力選手紹介④ シード、21Eだけが争う舞台ではない!

7,まとめ



1,イントロダクション

どうも編集長Risaです!多忙に伴い記事更新を停止していましたが、本年盛り上がりを見せている全日本大会まであと1週間!ということで選手権クラスの展望、有力選手の紹介をさせていただきます!

こんな方におすすめ!

・全日本に行くし、自分の競技の後はエリートの観戦を楽しみたい!

・応援する推し選手を見つけたい!

・エリートのライバルを見つけたい!

・とにかく全日本大会で盛り上がりの輪の中に入りたい!

2,全日本大会紹介

本年は長野県長和町で行われる全日本大会。参加者は700人を超え、例年以上の盛り上がりを見せています。

大会ホームページによると、GPSトラッキングやyoutube実況も用意され、離れた場所で、また現地で自分のレースのみならず、エリートクラスの観戦を楽しめる準備が様々になされているようです。

本年のエリートクラスのコースはコース距離/登距離/winning timeの順に

Middle M21E 5.5km/195m/35min

Middle W21E   4.4km/135m/35min

Long M21E  14.4km/630m/95min

Long W21E  9.7km/425m/80min

となっておりスピードの出る綺麗な森を舞台としたミドルはキロ6分台の圧倒的スピードの中での技術力勝負、ロングはタフさとスピードのバランスの取れた本格的な総合力勝負が期待されます。14.4km...笑。

ミドルとロングで求められる技術はがらっと変わり、全く違う選手の活躍が期待されるのか、はたまた日本を代表するトップ選手たちが2日間圧巻の表彰台独占を起こすのか、ここからレース展望を見ていきましょう。

また、大会公式SNS(Twitter, Instagram)では有力選手へのインタビュー動画が掲載されています。こちらもあわせてご覧いただくと、より選手の思いに近づけるでしょう。

3,21E有力選手紹介① Sシード

本年からスタート順には日本ランキングを基にしたシード選手(Sシード:1-2位、Aシード:-15位(女子10位)、Bシード: -35位(女子25位))が設定され、ノンシード、B、A、Sの順にスタートします。ここからは各区分の中での有力選手を紹介していきます。当然全員が有力なことに違いはないですが、全員の紹介はできないことをご承知おきください。名前(日本ランキング順位)の形で紹介していきます。

始めはもう疑いようもなく、日本を代表するSシードの選手から。

小牧弘季選手(1位)は昨年度の全日本ミドル・ロングを共に制覇。本年のWOCではスプリントで決勝まであと18秒差、ミドルで自力での決勝まであと50秒に迫る好走を見せ、未だに成長を続ける日本のエースです。最大の武器は欧州でのWREでの登りレッグで1位を取ってしまうほどの登坂力であり、日本では長めのレッグでは登る力だけで2位選手に1分程度の差をつけるほどの力をもちます。その力のみならず本年のWOCミドルなど、高難易度のテレインに適応する技術力も並ではなく、本大会の優勝候補筆頭といって差し支えないでしょう。

伊藤樹選手(2位)は昨年度ミドル、ロングともに2位であり、その雪辱に燃えています。今年はWOCでは悔しいレースが続き、帰国後は全日本に照準を合わせ、日本各地での過酷なトレーニングを積んでいます。2019年度の全日本ロングチャンピオンですが、意外にもロングは苦手とのことで、今年は全日本のためにロングに向けたトレーニングを多く積んでいるとのこと。高い走力、岩がちな足場でのスピードは日本のトップとして疑うものはいません。並みでない行動力で日本中、世界中で練習を続ける彼が今年、表彰台の一番上でに立つのでしょうか。

稲毛日菜子選手(1位)も昨年度の全日本ミドル・ロングを後述の皆川選手との激闘の末に制覇。男子換算でも21Eクラスに出走できるほどの実力は、日本の女子エースとして、多くの選手の憧れとなっています。WOCではリレーで途中まで強豪国相手に11位で走り、日本を沸かせました。近走についてはやや安定感に欠ける部分はあるものの、勝負所でのスピード、パワーについては他の女子選手の追随を許さず、本年度も優勝が期待されます。

皆川美紀子選手(2位)は昨年度の全日本ロングで終盤まで稲毛選手と秒差の激戦を繰り広げ会場を沸かせました。WOC代表に選出されるも本年は辞退され、全日本へのモチベーションは非常に高いことが予想されます。武器は高い走力で、関東のスプリント大会では男子選手をなぎ倒しての上位進出を繰り返しています。はまったレースでの爆発力は非常に高く、本年も稲毛選手を脅かす活躍、いや超えていく活躍が見られるのかが期待されます。


4,21E有力選手紹介② Aシード

Aシードには過去の全日本で活躍が見られる選手、海外大会で活躍が見られる選手が多くおり、ここから優勝者が出ても全く不思議ではありません。その中で、今大会での活躍の可能性が高い!と筆者が独断と偏見で判断した選手たちを紹介していきます。

谷川友太選手(3位)は本年度WOC代表、過去に全日本での優勝経験もある名選手。WOCでは日没ごろの真っ暗な高難度テレインを大きなロスなくこなすなど高い技術力が魅力です。雨、藪、悪路などに非常にタフであり本大会のコンディションが悪いほど優勝の可能性は高まるでしょう。

佐藤遼平選手 (4位)は昨年度ロング3位。本年度のWOCでは悲願の代表選出も、残念ながら出国は叶わず。学生時代から強い世代の中で地道な成長をとげてきた選手が、安定したナビゲーションと勝負所でのスピードアップを武器にここで更なる活躍を見せるか。

前中脩人選手(7位)は昨年度ミドルロング共に7位と、最も悔しい思いをした選手といっても過言ではないでしょう。ハードワークで作り上げた体力を武器に本年は茶の里いるま大会優勝などタフさが求められる大会で多く活躍。心身ともに充実しており、またロングの14キロ、見通しのきくテレインは彼に合う条件か。本年度のダークホースとなりそうです。

小泉成行選手(8位)は2019年度の全日本ロングで優勝など海外・日本で長年活躍を続けるベテラン選手。来年のマスターズに向け、本年の仕上がり度合いは例年以上なのではないでしょうか。技術力は言うまでもありませんが、大会に向けたピーキングが非常に上手な選手です。スピードテレインでの全日本、若手に割って入る活躍に期待です。

大橋陽樹選手(9位)は昨年度ロングで終盤まで1位を走り続け、ジャイアントキリング目前まで迫りました。インカレロングでの優勝歴などロングに非常に強い選手で、本年度のコンディション次第ではまた飄々と1位を走り続ける展開も考えられます。

一方で伊藤元春選手(10位)はミドルで期待の選手。上記選手と比べ、純粋な走力では劣る部分がありますが、ナビゲーションできるスピードの閾値が高く、ハイペースでミドル1本を押し通せる力があります。姫木ミドルで優勝などテレイン性質もあっており、全力で駆け抜けるラストに期待です。

寺垣内航選手(11位)もベテラン選手の意地を見せるか。走りこむ月には700キロ近くを走るストイックなランナーは、タフな本年度のコースは大歓迎でしょう。いい時のスピードには目を見張るものがあり、毎年のように活躍を見せる選手として本年度も注目せずにはいられません。

朝間玲羽選手(13位)は昨年度インカレロング2位などの活躍が見られる選手。全日本スプリントでの入賞歴など、走力が魅力の選手ですが、足のケガに悩まされてきました。しかし本年は好調で、3000mで好タイムを出すなど万全のコンディションで全日本に挑みます。万全なら実力は上位、どのような走りを見せるか。

女子に行きます。

阿部悠選手(3位)は今年度WOC代表にして、現在の学生界のエース。WOCではスプリントで決勝進出の可能性を見せたのみならず、大会前週の北国Oでは、男子コースに出走し高難度テレインを相手に低ミス率での好走を見せており抜群のコンディションと言ってよいでしょう。爆発力があり、勝負どころでは男子顔負けのラップをたたき出す彼女が、Sシードの2人を倒す最先鋒と言えるでしょう。

山岸夏希選手(4位)は今年度WOC代表。長年日本の第一線で戦い続ける彼女はまだまだ成長を続けています。並行して参戦しているスカイランニングでは自己ベストタイム更新を連発。その影響はオリエンテーリングにも出ているようで高い巡航速度で押す例年とは違う走りを見せています。持ち前の高い技術と合わせて上位進出となるか。

増澤すず選手(5位)に復活の気配。学生時代日本のトップで戦ってきた選手が、高い走力を取り戻しこの舞台に戻ってきました。毎月200キロ近くを走り込み、参戦した9月の丘の上練習会では皆川選手を含む全女子選手を撃破。スピード・タフさの双方が求められそうなテレイン、コースも彼女に合っており活躍が期待されます。

伊部琴美選手(7位)も忘れてはいけません。来年以降のWOCを目指すことを明言している彼女は、本年参加大会数こそ少ないものの抜群の安定感を維持。毎年高難度コースが用意される全日本のミドルとなれば、粘り強く好ラップをたたき続ける走りが上位へとつながっていくでしょう。

5,21E有力選手紹介③ Bシード

15位~35位と、数字だけなら中堅選手と思われるBシードにも、この位置にそぐわない名選手がゾロゾロ。一発を狙うパワー型選手、抜群の安定感で泥仕合を制す技術派など、個性的な選手が多くいるこの部門も数名ずつ紹介します。


南河駿選手(17位)はここ最近の仕上がりが目立ちます。大会直前ともあり上位選手が集った望郷の森での山川Dreamでは、小牧選手、伊藤選手に次ぐタイムを記録。昨年もミドル、ロングで12位、11位と安定した成績を残しているだけに、今年のコンディションであればどうでしょうか。熱い男が上位進出に燃えています。

永山遼真選手(22位)は今年頭角を現した大学3年生の若手選手。本年は高地でのトレーニング合宿などフィジカル強化が功を奏し一気に学生を代表する選手へ。6月の姫木ミドルでは尾崎選手、佐藤選手、谷川選手などを倒し2位と、走行可能度の高いテレインでの活躍が目立ち、本大会ダークホースとして筆者が推奨したい一名です。

森清星也選手(27位)はこの順位にいる選手ではないでしょう。同クラブの入江選手と鍛え上げてきたフィジカルを活かしJWOCでは日本人初のA決勝進出で日本中を沸かせ、今の学生界を代表する選手です。富士や日光など白く見通しのきくテレインでの実績が目立ちます。本年のテレインとの相性はどうでしょうか。

二俣真選手(28位)は安定感こそ発展途上なものの、現オリエンティア界ではトップクラスの走力、体力が売りの選手です。スカイランニングでは小牧選手を上回るほどのフィジカルを活かした走りで、近走で伊藤選手、小牧選手を倒すレースも。特にロングで活躍が期待される選手でしょう。

殿垣佳治選手(30位)は上の二俣選手とは対照的に、高い技術力が武器の選手。走力こそ上位とは差がありますが、高難易度テレインでも高いナビゲーション能力を維持し、大会前週の北国Oを制しました。ミドルにおいて荒れたレース展開となれば注目したい選手です。

橘孝祐選手(33位)は今年度の積み上げに期待される選手。WOC代表の尾崎選手とトレーニングを共にし、スピードの強化を積んでいます。7月のファミテック2daysでは優勝こそならなかったものの巡行90と圧倒的なスピードを披露。はまれば怖い選手は、昨年の悔しさを晴らせるか。

上島じゅ菜選手(15位)も期待の学生選手の一人。なんといっても武器は本年度のレース数でしょう。毎週のように積み上げてきたレースでの経験を武器に成長を遂げ、直前の望郷の森でのレースでも増澤選手などを上回る好タイムを記録。今大会でも番狂わせを起こすか。

高野由紀選手(16位)は長年日本のトップで戦ってきたベテラン選手。衰え知らずのこの選手は今年度も4月のJC大会W21Aを、山岸選手などを撃破し優勝。昨年度CC7では入間市OLCを2位に導く好走など勝負強さも目立ち、小さな体をめいいっぱい動かしての激走が期待されます。


6,選手紹介④ シードだけが、21Eだけが争う舞台ではない!

シードに入っていない選手だって負けていません!ランキング上位に入るには試合数が足りないだけの選手も多くそういった選手を含めて簡単に紹介。

柳下大選手は他の山岳スポーツでも活躍を見せるベテラン選手、2018年の全日本ロングで5位などタフなコースで強さを見せます。

平岡丈選手は大学生ながら、高い技術力と走力の両立された完成度の高い選手。9月の丘の上練習会では上位選手が集まる中優勝するなど勢いに乗っています。

松本萌恵選手は本年度WOC代表で、女子トップの走力を誇ります。フォレスト競技ではまだまだ粗削りながら、小さなミスをひっくり返すだけの走力をもちます。

最後に簡単に20Eクラスについても紹介。男女ともにJWOC代表で活躍を見せた金子隼人選手、福田有紗選手が優勝候補でしょうか。彼らにインターハイでの活躍実績のある高田選手、JWOC代表の古田島選手、はたまた新進気鋭の大学生選手たちがどこまで食い下がるかが見ものです。

7,まとめ

文章のみの長い記事でしたがいかがでしたでしょうか。当然、エリートクラス以外でも、往年の名オリエンティアたちが鎬を削るベテランクラス、ここ最近では最大クラスの人数の集まった21Aクラスなどの他のクラスだって注目です。

どの選手も、うまくいかない時期があります。

ケガに苦しんだ選手、評価されずにもがく選手、伸び悩む選手、一方で輝かしい舞台で感動を生み出してきた選手。

そういった選手たちが、最高のコースが用意されたこの大会で、誰しもに等しい条件のもとで、自分の思いを乗せて駆け抜けます。誰が勝利を勝ち取るかなんてまだわかったもんじゃありません。

昨年度も多くの感動がありました。最後の力を振り絞り最後の坂を登る選手たち、ゴール後固い握手を交わし健闘を称えあう選手、そして優勝確定の瞬間...!

そういった感動に立ち会えるのは全日本だけです。皆さんがその思いに触れ、楽しみ尽くせる2日間となる一助として、この記事を残します。

(文責:Risa)

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