ご相談 その33. 人の心を開く方法(前編)
みなさま、本日もようこそ、おいでくださいました。
数あるご質問の中から、今回は「しろ」さんからのご質問をシェアいたします。
しろさん、巨大な城門をぺちぺち叩いて、開けて開けてと泣き叫ぶ姿。
めっちゃ伝わります。つらいです。
居場所を探す気持ちも、すごくよく分かります。
でも、さらに高みを目指すこと。
これは僕には少ない部分です。
あとは留学もされているなんて、もう尊敬しかありません。
しろさん、すごいです。
今回、少しでもお悩みが軽くなることを願って、本日も鋭意おりられます。
では八幡様、どうぞよろしくお願いします。
心を開くために
僕:「では、相手の心を開く方法を教えていただきたく存じます。」
八幡様:「まず、相手の心を開くために大切な要素があります。」
僕:「ぜひ、ご指南ください!」
八幡様:「あなた自身が、
「表現を楽しむ側」にいるのではなく、
「表現で楽しませる側」にシフトする。
そんなチャレンジが近づいてきた。
ということです。」
僕:「え? 楽しませる側にいくんですね。」
八幡様:「はい。ですから、それをチャレンジすれば良いだけです。」
僕:「ふうむ。でも、そう簡単におっしゃいますが、しろさんはもしかすると、表現者として誰かを楽しませることが苦手な方なのではないでしょうか? そうなると、無理に前に立たせて、頑張っていただくことは酷だと思います! 反対です!」
八幡様:「大丈夫。簡単です。」
僕:「そんなワケないですよ。表現なんて、僕だってぜんぜん苦手です。絶対難しいです。」
八幡様:「それでは、本日のゲストをお呼びしましょう。お母様先生、どうぞよろしくお願いします!」
僕:「お母様先生っ!?」
母:「はあい! いつでもカモンカモンそうカモネっ!」
僕:「お、お母さん、どうしたの? なんか、講堂の演台に立ってるよ!」
母:「そう、お呼ばれしちゃったの〜! 300人の目の前で話すって緊張するわねえ。」
僕:「あ、ここ、僕が通っていた大学の講堂だ! すごい、満員だね・・・。」
母:「ね。しかもほら、座ってる300人は全員違うヒトに見えて、顔だけはぜんぶ、おにいちゃん。」
僕:「き、気持ち悪いっ!!!」
母:「なに言ってるの! かわいいじゃない! 300人の、おにいちゃん。」
八幡様:「三つ編みのアニキを凝視する勇気が出ませんが、観客を並べるのはお母様の自由ですからね。
それではお母様。絶食系の男の子の心をひらくために、ご自分だったらどういった表現でアプローチされるか、教えていただけますか?」
母:「絶食系ね。そんなの簡単。あたしなら、おにぎりを作って、食べさせるわ!」
僕:「ぷっ。いや、お母さん。絶食系って、そういう意味じゃないんだよ。」
母:「何言ってるの! あたいの作るおにぎりは、美味しいんだよ〜! まずは、とにかく、なんとかして一口でもいいから食べさせちゃうっ!」
僕:「うん。美味しいのはめっちゃ知ってる。けど、それを食べさせてどうするの? 鉄壁の心の壁はそんなもんじゃ破れないと思うよ。」
母:「破らないし、壊さないわよ。」
僕:「え?」
母:「相手の心を壊したり、よじ登ったり、苦しませたって、相手は嫌がるだけでしょう? だったら、とびっきり美味しい得意な技で、相手の食べる姿を・・・?」
僕:「作るのね?」
母:「ううん。まずは見るの。」
僕:「見る? 食べさせて、それを? 見るの?」
母:「そうよ。食べる姿をよーく見てるとね、わかるの。」
僕:「おいしいか、まずいか、ってこと?」
母:「それだけじゃないの。その人が、人を大切にできるかどうかがわかるの。」
僕:「へえ! 食べ方で、人間性が分かるってこと?」
母:「そう。それと、食べている相手の心の開き方もね。」
僕:「なんかすごい。。。お母さん、それ、教えて!!」
母:「きゃーっ! 300人全員が同じこと言うのね! うるさいけど、かわいい!!」
僕:「もうそのイメージ消してっ!!!」
おにぎり講座
母:「では、あたしのおにぎり講座、いくわよ。」
僕:「お願いします!」
母:「まずはね、おにぎりって、押し付けがましくあげちゃ、ダメなの。
そーっと、こっそりあげてね。で、握るのは2個にしましょう。」
僕:「ふむ、サイズはどうしましょう?」
母:「小さめの、三角おにぎりよ。海苔はいいものを使ってね。」
僕:「海苔は大事だね。具はあるの?」
母:「ひとつ目のおにぎりの具はシャケで、もうひとつのおにぎりは混ぜご飯。」
僕:「美味しそう・・・。」
母:「混ぜご飯の具はなくてもいいけど、あえて昆布を入れておくのもいいかな〜。あとはね。ゴマ! 美味しいし、ゴマがあればなんでも開いちゃうもんね。」
僕:「開けゴマおにぎり〜! でも、こう聞くとかなり細かい設定があるんだねえ。」
母:「人の心を開くための準備は、抜かりなく滞りなく!」
僕:「かしこまりました!」
母:「握り方だけど、まずラップで握っておいて、それからアルミホイルで包むの。
すぐに渡す時でも、粗熱はとっておくことね。
そして、食べる前に捨てられちゃったら大変だから、捨てにくくするための工夫が必要。」
僕:「すごい先回り対策!!」
母:「水分を漏らさないようにするためにも、小さいジップロックで密封しておこうね。つまり、愛を閉じ込めておくってわけ。」
僕:「愛の密閉オペレーション。」
母:「あと、お弁当袋なんかにしちゃうと、重いからだめよ。
心も重くなっちゃうから。
食べ終わったらゴミとして躊躇なく捨てることができるものばかりでまとめておくとよし、だわね。」
僕:「なるほど。捨てにくくて、捨てやすい。気遣い満載だ。」
母:「そして、必ず食べてもらえるように捨て台詞も用意しました。お夜食にどうぞ、って。」
僕:「ああ。今食べなくてもいいよ、と。後から食べればいいという選択肢を与えてるんだ!」
母:「でも、男はね。大体もらってから30分以内ですぐに食べちゃうの。誘惑に負けるのよ。愛を貰ったら、それを味わいたくなるの。」
僕:「愛の味を確かめたくなるんだね。」
母:「そう。だから、絶対に美味しくないとだめ。」
僕:「ほおお。わかった。それで心を開くってワケね!」
母:「まだまだ! これは序の口。口の中に入ったおにぎりは、まず舌の上を転がって、喉の前にある奥座敷に運ばれるでしょ?」
僕:「奥座敷! 間取りの表現が粋だねえ。」
母:「ここで美味しければ、脳みそに感動のビリビリ電流が走って、笑顔になるし、笑顔にならなければ・・・?」
僕:「ならなければ・・・? それは、相手に優しさが無いってことじゃない?」
母:「いいえ。そうなったらしっかり反省よ。塩味が足りなかったと思うべし。」
僕:「塩味?」
母:「人間の体が欲するものの中でもダントツはお塩よ。本能だから、わかりやすいでしょ?」
僕:「そうなんだ!」
母:「話を戻すわよ。まず、奥座敷で笑顔が出たら、第一関門突破ね。そこからやっと飲み込まれて胃に入っていくでしょう? 腹持ちが良いおにぎりは、そのパワーでお仕事を頑張れるわ。でもって、その後が大切。」
僕:「えっと、それはどっちの方の、その後? お母さん? それとも、食べている人?」
母:「おにぎりをあげた方。心を込めて作って、渡した人のその後よ。答えはなんだと思う?」
僕:「おにぎり、美味しかった? って聞くってこと?」
母:「ぶうー。」
僕:「あ、あ、そうか! 聞かないんだ! 聞いちゃいけない!」
母:「そう! あとはただ、微笑むだけ。」
僕:「微笑むだけ? でいいの?」
母:「うん、いいの。鉄壁の顔も、それだけでだんだん緩んでくるから。」
僕:「本当に?」
母:「その微笑みが効いてくるのは、相手に自分の愛を与えた後。最初から相手から愛をもらおうなんて思っているうちは、何にも入ってこないから気をつけて。」
僕:「わかった。じゃあ、
おにぎって、
微笑んで、
次はどうするの?」
母:「どうすると思う〜?」
僕:「わかんないけど、僕は早くつまみ食いをしたい!」
母:「あら、おにいちゃんもおなか減ってきたのね。そう言うと思って、はい。おにぎり300人前〜! 八幡様も、よろしかったらどうぞ。」
僕:「うわあっ! 嬉しいっ!!!」
母:「あと、おにいちゃん家の冷蔵庫に納豆とお豆腐があったわよ。ダブル植物性プロテインも食べるといいわね。」
八幡様:「私の分まで、ありがとうございます。ちょうど良いタイミングですね。ではいったん休憩をはさみましょう。
読者のみなさんも次回までに考えてみてください。
人の心を開くため、おにぎりをあげて、微笑んで、次にすることはなんでしょうか?
ではまた次回、お愛しましょう♡」
おわりに
まさか、母からおにぎり講座を受けるとは。。。
おにぎりをあげて、微笑んで、次にすること。
美味しかった? とも聞かない。
ううう。難しい・・・。
あ!
僕は思いつきました!
皆様はいかがでしょうか?
コメントをお待ちしております〜!
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