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おりおりいっぴつ #026

不可能は考えず

可能を信じる


先日、ミッションで訪れた神社に、川に石橋をかけたあとがありました。

この場所は山際で、湿気も多く、木の橋を作ってもすぐに腐ってしまいます。だから、岩山の大きな石を切り出し、この山中まで運び、四角柱を立て、水平にし、その上に平たい岩を置いたのでしょう。その力強く、シンプルな構造に、僕は一人、唸ってしまいました。

人ってすごい。

可能とか、不可能だとかを考える暇がなかったとしか、考えられません。やる、と決めたら、どうにかしてやる。これが、この当時は当たり前だったのかもしれません。

今はしかし、このように途中で崩れていて渡れません。昔の人だったら、こうやって崩れた橋をどうしたでしょう。きっと、直したと思います。

石を切り出し、削り、まっすぐにして、運搬し、それを川の上に安定して立たせて、新しい平たい岩の天板を乗せて。前よりも頑丈に復旧させると思います。

この橋を見ていると、昔の人々の力強さを感じます。

現在は、おそらく、向こう岸に渡る必要性もないし、渡れなくてもいい、という選択によって工事をしていないのと、このままでもこれはこれで新しい景観として良いと判断されているのでしょう。

なにか行動を起こすに当たって、まずは可能であるかどうかを吟味して動き、それで難しければそのプランからの撤退もありだと思いますが、不可能を前提にせず、やってみる甲斐はあるとして、大胆に動いてみるのもいいのかもしれません。

つまり、何事もまず、できるものとして考えてみるということです。

もちろん、さまざまな問題にぶち当たることでしょう。しかし、それでもやると決めたら、やる。

そのお手本が、ここにありました。橋は崩れていますが、常識の向こう側に僕を連れていってくれました。

場所は、日吉大社の奥のおく。よかったら探してみてください。圧倒されますよ。

今日もあなたに、幸あれ。

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