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おりおりいっぴつ #025


大地より

うねって育つ木の肌に

歴史の強さを

想う朝かな


天に向かってまっすぐ伸びる樹木の中に、時折混ざっている、ねじれ肌の風合いが美しい木。

うねりながらもバランスよく立っている姿に感動します。

写真をよく見てみればおわかりの通り、他とは明らかに違う木肌です。そのことは幼木の時に、人間に気づかれたはず。なのに、「普通と違う!」などと思われて切られることなく、水を与えられ、大切に育てられてきました。

むしろ皆と違って生まれてきたことを誇りに思えとばかりに美しく成長しました。

この木は、そんな人間たちの思いを数百年見続けてきました。世話をしてくれた人々の歴史をその肌で感じながら、ずっと感謝してきました。

その感謝の思いが、この美しさになっているのだとしたら、自然界は本当によくできています。

植物は、万物の根源であると言われています。あらゆる奇跡的な条件が重なって、命は生まれ、育まれます。

どんなに曲がってもいい。うねってもいい。はみ出してもいい。やがて枯れて、腐って、また新しい芽がでてきます。

歴史は、進みます。僕たち人間も同じなのかもしれません。

生まれて死ぬまでの歴史を、自分で作っていける奇跡。

大いに楽しみたいものです。

グネグネ悩みながら、まっすぐに行かなくても誇り高く、諦めずに。

今日もあなたに、幸あれ。


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