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おりおりいっぴつ #028

魚の心

悠々と

水に任せて


魚の形状を見てみると、流線型。

水の負荷を最小限にしたフォルムで、生きるための機能を兼ね備えており、とても美しいです。大きな尾びれで、一度水を掻いたらそれだけでゆっくりと、優雅に、飛ぶように進む姿。

見ていて、ただただ、

「ああ、気持ちいいだろうな。。。」

と、ため息とともに思います。

池などは水流があまりありませんので、逆らって泳ぐ必要は特になく、全力で頑張って前に進む魚はいません。

しかし、川は流れがあります。その流れに乗ってしまったら海まで行ってしまいます。それは困りますので、流れに逆らい、自分の生活する場所を確保しなければなりません。

ですから、筋肉も発達し、硬くてプリップリになります。

住む環境によって、体力も筋力も、心の力も変わってくるものだと思います。

さて、僕たちが住む環境はどうでしょう。

相当流れの強い場所で生きているような気がしております。問題もガンガンぶつかってきますし、あまりにも急流すぎて眠ることもできない時もあります。

急に出てきた流木にぶつかったり、泥の煙幕に息ができなくなったり、どこかの汚れた排水で体が痺れたりしますが、それでも息ができる場所へと移動しながら、生き続けます。

そうこうしているうちに、水の流れがよく見えてきます。あらゆるトラブルにも、少し慣れてきます。

休むことができる場所を見つけます。美味しいご飯を食べられる場所を確保できます。同じ急流を制する仲間ができます。そうやって、魚も、人間も、生きるため、命を守るために、素早く行動します。

急流の中で頑張る時代は、そうやって、自らの命を全うさせるための「筋トレ」をしているのだと思います。

その時代が終わったら、やっと、流れに乗れて、悠々と泳いでいるように見せるだけの余裕が生まれるのかもしれません。

しかし、急流は変わりません。いえ、むしろ時間が経つにつれ、その速さを増していくかもしれません。筋トレを続けた末に、持てなかったダンベルが軽々と持ち上げることができるようになるように、僕たちは生きているだけで、いつの間にか鍛えられ、魚のように泳げるようになっているのだと思います。

魚はきっと飄々として、気持ちの赴くままに、流れの中で悠々と泳ぎ続けていくのが当たり前の毎日なのだと思います。

さあ僕たちも、どんな急流な人生だとしても、毎日を、悠々と、飄々と、堂々と生きていきましょう。

あなたに、今日も幸あれ。


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