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ご相談 その44. 人間関係のトラブルにおけるヒント
今回は「ありな」さんからのご質問にお答えいたします!
八幡様、くまちゃん様
いつも人生において素敵なヒントをありがとうございます。
人間関係について相談させてください。
ズバリ、人間である以上自分以外の人間全員と仲良くなるということは不可能なのでしょうか。
私にはインターネット上でいつも仲良くしてもらっているグループがいます。
毎日楽しく交流していたのですが、ある日新しくそのグループに入ってきた1人に嫌われてしまいました。
いつものようにグループで話している中、その人からあからさまに無視をされるなどし、私は耐えられずその人がログインしていない時に居合わせないようにログインするようにしていますが、ほぼ毎日話していたのにグループの人達と思うように話せなくなってしまいました。
嫌われたきっかけは私がその人のことを居合わせた新しい人にそのコミュニティでのみ見ることができるある作品を作ったすごい人なんだよと紹介したことだそうです。
その作品の人であるということを、あまり大っぴらにせずそのグループ内では自然体で話せる場所にしていたかったという理由でした。
確かに以前その作品があまり好きではないと話しているのを聞きましたが、私は本気で嫌だと思っているのではなく謙遜で、その作品に自信を持って欲しいという意味を込めて紹介してしまったという流れもあり想いを汲み取れなかったことに対しては非常に申し訳ないと思っています。
しかし、作品をコミュニティでのみ公開している以上、コミュニティ内の交流の場でその話をせずに自分の居心地の良い場所を作っていたいというのは少し都合が良すぎるのでは?とも思ってしまいます。
そんなにその件に触れてほしくないのであれば外部で自分の素性を隠し、気の合う仲間を探してその人達と交流すれば良いのでは、と。
この件があるまでは私はその人と仲良くなりたいと思っていましたし、みんなと和やかに交流していたかったのでとても悲しくなってしまいました。
もちろん、いろんな人が集まる以上何かしらの変化が訪れることは自然なことですしそれを止めようとも思いません。
ですが、人が加わるなどして変化が起きた時、トラブルになりにくい方法や心掛けはないのでしょうか。
今回のケースは私がその人の本意を窺い知ることができなかったから起きてしまったことですが、みんなで仲良くまた話せるようになる改善策はあるのでしょうか。
長文になってしまいましたが、ご回答いただけますと幸いです。
僕の知る限りですが、これはよくあるケースかもしれません。特にネットの中でグループを仲良く維持させることは、非常に難しいんですよね・・・。
八幡様。改善策などはありますでしょうか。
八幡様:「はい。およそ人の怒りや憤りと言うものは、自分の思い通りにならなかった時にこそ起きる心の変化のことです。虫の居所が悪かったり、自分とは違う考え方の人の意見がどうしても好きになれなかったり、まるで自分を見ているような同じ考え方を持っている人の行動がリンクしすぎて、それが気に触ったり、どうしてそんなところで怒りが発生するのかわからない人間の感情の機微は、わかりようにもわからないのが現実です」
僕:「そのわからないってことは、よくわかりますよ。世の中には、いろんな人がいて、いろんな考え方があります。皆さん、それぞれに正義というものがあって、これが正しいと思った道を歩いています。それでいいと思うのですが、考え方を押し付けるやり方は、僕もどうにも好きにはなれません」
八幡様:「ここで少し例を出しましょう。
楽しみにしていた映画がそうでもなかった。
大好きなアーティストのアルバムが出て買ってみたけれど、いまいちだった。
好きな人のセミナーに行ってはみたけれど、自分には合わなかった。
つまり、求めていたものが自分の想像とは違っていた、もしくは期待はずれだった時、あなただったらどういう感情が湧きますか、ということです」
僕:「う〜ん、期待はずれだった時は、怒りを感じたり、残念な悲しみにつながったりしますね」
八幡様:「そういうことです。人の感情は、期待しているからこそ、その差があったとき、激しく揺さぶられるんです」
僕:「であれば、そもそも、何事にも期待しなければ良いということでしょうか?」
八幡様:「以前もその話題をどこかでしましたが、期待はして良いのです。期待していても、その結果をいかに前向きに捉えることができるかです。結果が良くても悪くても、それは自分にとっての学びになると信じることができるかどうかです」
僕:「結果はすべて、自分の学び・・・」
八幡様:「人間関係はすべて、人生の教えそのものです。この世は、人の中でしか生きていかれません。心は痛いけれど、実地で学べる素敵な学校に通っているようなものです。しかも、あなたのように、自分から望んでその現場にいられるということは、最高です。無理矢理閉じ込められて勉強させられる場所ではないということですから。そこで出会った、自分に合う・合わない。自分の考えと違う・違わない。共感できる人・できない人。様々な人があなたに近づいてきますよ。それを、ぜひ楽しんでください」
僕:「たしかに。どうせ来るなら、楽しまないと・・・ですね」
八幡様:「最後に、人間関係を良くしようと思うのであれば、ひとつコツがあります」
僕:「それそれ! 人間関係を良くするコツってきっといろいろあるんでしょうけど、八幡様が言うそのコツをぜひお伺いしたいです」
八幡様:「これひとつで、人間関係は良くなります。しかも、これから人間関係を良くしていけるかどうかも最初にわかります」
僕:「あ、分かっちゃいました! 挨拶ですね?」
八幡様:「挨拶は、もちろん必須ですね。それができなければ、コミニケーションも難しいでしょう。挨拶ができて、ある程度会話ができて、相手の話を聞くことができる方への、コツをお伝えします」
僕:「なるほど。ではお願いします」
八幡様:「相手のお名前を呼ばせてもらえるかどうかを、確かめてみてください」
僕:「名前? 苗字ではなく、名前を呼べるかどうかですか?」
八幡様:「そうです。名前を呼ばれても、相手がそれをよしとするか嫌がるか。それだけで、今後の人間関係を占うことができます」
僕:「ど、どうしてですか?」
八幡様:「なぜなら、名前を呼ばれて嬉しい人は、自分のことも、他人のことも認められる度量を持っている人です。名前を呼ばれて嫌な思いをする人は、度量の狭い人です。自分のことが嫌いなのかもしれません。自分の名前すらも認めていないのかもしれません。その人に関係する人が、愛情を持ってつけてくれた宝物のような名前を嫌がる人が、宝物のような人々を好きになれるはずがないからです」
僕:「ほおう・・・。正直、そう言い切れるかどうか、僕はまだ分かりませんが、八幡様に一理あるとは思います。誰かに決められた名前を好きになるのは、自分が持っているセンスや、好みにもよるので、絶対に自分の名前が嫌いな人が、コミニケーションが苦手とは限らないと思います」
八幡様:「確かにそうですね。それも一理ありますね。ちなみにアニキは、私に向かって、そうやって自由に反論してくることができますね? それは、私のことが嫌いだからですか?」
僕:「とんでもない。嫌いじゃないです。むしろ好きな方だと思います。いや、ちょっと迷惑だなと思う時もあったり、ああこれは助かった! と思う時もあったり、知らないことを教えてもらったり、僕の愚痴を延々と聞いてくださったり、やばくて危険なところに連れて行ったり、安全な場所に逃してもらったり、まぁ大変な友達を持ったと思っています。だから、いつでも反論できますし、自分が間違っていたら謝ることができます」
八幡様:「はい。そこが、とても大切な部分なのです。自分の名前のどこが嫌いなのか、どんな名前だったらよかったのか、改名をすることもできる時代に、なぜその名前を変えようとはしないのか。アニキみたいに、芸名をつけることだってできるはずです。なのにそれをしないのはなぜでしょうか。この世の自由を謳歌せず、我慢して、甘んじて、現状の自分のことを嫌おうとするのでしょうか。名前だけではありません。自分の家柄だとか、生まれた地域だとか、男だから、女だからとか、こうじゃないとダメだという足かせを、なぜ自分から外しにいかないのか。そこを考えていただきたいと思っています」
僕:「足かせを、なぜ自分で外さないのか・・・。そうか、ようやく分かりました。八幡様がおっしゃりたいのは、一事が万事ということですね。人間関係。つまりコミニケーションをしなくてはならない世界において、自分のことを認められず、つまり、自分の名前すらも好きになれず、それなのに、それを変えようともせず、動こうともせず、文句を言いながら我慢して、人に当たって、期待通りにならないことを嘆き、誰かのせいにして、自分を失くしてしまっている人が多いことを憂いているのですね」
八幡様:「察していただいて、ありがとう。そうです。私にできることは、このくらいしかないのです。後は皆さんが、せめて自分の名前を好きになり、それを呼ばれた時、自分をちゃんと見てくれる人が目の前にいると感じていただきたいのです。名前は、宝物と同じ意味です。あなたの宝物を、愛情を込めて呼んでくれる人を、大切にしてください。とはいえ、苗字を呼ぶ人を否定しているつもりはありません。声のトーンでわかると思います。あなたのことを呼ぶ声は、温かいですか? 冷たいですか? この人となら、一緒に仲間として進んでいけると思えますか? 逆に、あなたが相手の方に期待をしていませんか? 冷たい言葉を発していませんか? 自分を見つめ直し、コミュニケーションを深める会話をしながら、さらに良いご縁を紡いでいってくださいね」
僕:「すごくよくわかりました。相手の名前を呼ぶことで、私はあなたを見ています。あなたを大切に思っています。という意味になるということですね。いやあ、とても重要なコツを教えていただきました。ありがとうございました」
以上です。
ありなさんが良かれと思って発した言葉は、きっとグループのみなさんがすでにわかっていると思います。ありなさんの優しさを知っている人たちですから。
それを知らない人は、その深い愛情を疑ってしまうのだと思います。もしかしたら、自分を疑ってしまい、自分を認めることができない状態なのかもしれません。
いずれにしても、コミュニケーションは難しいです。みんなが同じ方向をみて進むことも難しいです。
僕が思うひとつの解決策は、ありなさんは、ありなさんのままでいいってこと。ズバリ、人の素晴らしいところを素直に素晴らしいと言えるあなたが素晴らしいってことです。
だから、あなたの在り方を変える必要はないと思います! 全力で応援しています!
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