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おりおりいっぴつ #054(問題を解決する方法)
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雪解けの
河の流れを
飲みほしたい
「どんな問題でも解決します」
と八幡様はおっしゃるけれど、
「そんなことは絶ーっ対、無理よ」
と、僕は自分の経験から言います。それと同時に、いままで解決しなかった問題が、僕のココロに後悔とともに押し寄せてきます。
ぶっちゃけ、未だにくすぶっている問題もあります。はい、それは人間関係です。
僕の中で、これはもう一生解決しないのかもな、と半ば諦めていることもあり、八幡様のカンタン解決宣言は絶対間違えてますと諫言した次第です。
八幡様:「どんな問題でも、解決しますよ。そのためには、
心を尽くし、
頭を使い、
礼儀をもって対応し、
全力を出し切って解決に当たること
です。そして・・・」
僕:「そして?」
八幡様:「全て忘れてしまうことです」
僕:「ぶはっ! 全て忘れる? そんなこと、できませんよ」
八幡様:「忘れてしまえば、なかったことになりますよ?」
僕:「いやいや、そんな無責任なこと、しちゃいけないです!」
八幡様:「全てをやり切った後、ですよ」
僕:「あ、全力を出して対応した後ってことか・・・」
八幡様:「問題の多くは、聞き間違い、思い違い、強い思い込みから始まって、誤解、曲解を経て、元の状態からどんどんと瓦解していくものです」
僕:「それはよくわかります。人間関係のトラブルのほとんどが、お互いマイナス方向に思い込んだ誤解からスタートしますね。しかし、それをいくら相手に「誤解なんです!」と言ったとしても、思い込んでる方としては、その意見をもう曲げることが難しくなり、結局気まずい思いをして別れるしかなかったりして・・・。あー、やっぱり解決は難しいです」
八幡様:「とことん向き合って、お互いに譲歩しながら、妥協しながらも、お互いの意地を突き通し、喧嘩もし、もうこれ以上叩き合うことができないくらいにやりあったとしたら、もうそれで終わりで良いのです。忘れてしまいなさい」
僕:「だーかーらー、何回も言いますけど、それができれば、こんなに苦しい思いはしていないんですよねえ」
八幡様:「その苦しい思いもすでに、思い込みです」
僕:「そ、そこからっ!?」
八幡様:「自分の忘却力の使い方を誤解しています。最初からできないと、心を閉ざしています。そうやって、自分との関係すら良好に保てないのに、人との関係を良好にしようとは虫が良すぎますよ。アニキ自身が、本当の自分を知ろうとしないのに、相手の本当の心を知ることなどできません」
僕:「うぐっ・・・」
八幡様:「問題は、自分に問題がないと決めつけているからこそ起きるのです。自分に問題があったと思えば、問題は起きませんし、起きたとしても謝ればいいのですから」
僕:「またそんな簡単におっしゃいますが・・・」
八幡様:「自分に問題があるとすれば、真っ直ぐ、心から謝罪することができますし、相手の尊敬もなくなりませんし、仲が悪くなるきっかけすらも生まれないのです。相手を認めようとしない、相手の心を見ようとしない、つまり、それは、自分の心すらも見ようとはしていないから、相手の気持ちがわからないのです」
僕「ちょ、ちょっと、タイムでお願いします。もう、僕のココロは蜂の巣です・・・」
八幡様:「蜂のように人を刺したのは誰でしょう?」
僕:「やめてください、蜂万様! あ、パソコンがうまいこと変換してくれた。でも、確かにそうかもしれません。相手が悪いと決めつけてしまっていることで、こちらも意固地になってしまい、謝るタイミングを逸してしまった。そして結局分かりあえないんだ、と思い込んで、遠ざかってしまっていたのかも・・・」
八幡様「おそらく、相手も同じように思っているはずです。解決しない理由は、相手がいつまでも怒っている。相手がいつまでも許さないでいる。と思い込んでいるところにあります。本当は、大人げない自分を責めて、本当は謝りたいのを意固地になって謝れず、相手が謝ってきたら、こちらも謝ろうと思っている可能性が高いのです。自分から謝ることを苦手とする人が多いこの社会。だとすれば、アニキが先に謝れば良いのです」
僕「なるほど、分かりました。でもですね、僕の場合、実はすでに謝ったのですが・・・」
八幡様:「その場合は、本気の謝罪の心が入っていなかったか、相手の誤解が取れないほどの深い傷を負わせてしまったか、長い時間が経ち過ぎてしまったか、ですね。謝っても許してもらえず、逆にキレられて恐ろしい目にあったとしたら、その時こそ、ちゃんと謝れた自分を褒めて、忘れましょう」
僕:「あ、そこまでやりきった時に、忘れていいんですね」
八幡様:「それは自分にしっかり向き合うことができたという証明です。自分に向き合えたということは、相手の心もしっかり認め、許し、勇気を出して行動したことに違いないのですから、よく頑張ったねと、自分をねぎらってください」
僕:「そこまでできればもう充分、って感じですか?」
八幡様:「はい。その行動は、相手の記憶にも残りますし、意地を張り続けている相手が、今度は自分と向き合う番になっていきますので、こちらとしては待つしかありません。待っている間、自分の心を大きく揺らすのはもったいない時間です。ですから、忘れてしまいましょう。忘れることが、次に出会う人たちへの笑顔の量に反比例します。無くすことで、増えていくものがあるということです」
僕:「今まで、たくさんの人と出会い、たくさんの人と別れてきましたが、いろんな問題が噴出し、解決せぬままほったらかしにしてきたところもたくさんあって、今からそれを完全に解決するのは難しいかもしれませんが、自分に向き合って、自分にできることはしていこうと思います」
八幡様:「そうですね。標高の高い山には、夏でも雪が残っているところがあります。すべての雪が溶けるわけではありません。溶けた雪は、解け水となり、美しく青い光を放ちながら流れていきます。その水をすくって飲んでみると良いでしょう。眺めて美しく、飲んでみて甘く、後悔の念や、忸怩たる思いも雲散霧消していくことでしょう。明日の笑顔のために、すくった水を全て飲み干して、また歩いて行きなさい」
僕:「わかりました。ありがとうございます。飲み干して、また歩き出します」
八幡様のおっしゃるとおりでした。たしかに、問題は、解決します。
体を張り、心を使い切って努力して、それでもダメで疲れ果てたら、忘れましょう。忘れてしまうことも、解決の一つと数えればいいのですね。
あなたも、責任を一人で被って辛い思いなんか、しちゃいけません。
禊(みそぎ)がすんだら、解かして、水に流して、忘れて、吹っ切って、笑顔のために働きましょう。
あなたに、今日も幸あれ。
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