ご相談 その33. 人の心を開く方法(後編)
みなさま、本日もようこそおいでいただきました。
前回の記事に対するたくさんのコメントも、ありがとうございます!
どのご意見も興味深く読ませていただきました。
大笑いしたよってコメントには僕も大笑いしちゃいました!
さあ、ではさっそく、前回の続き(答え合わせ)をはじめましょう!
人の心を開くため、おにぎりを作って、微笑んで、そこから何をするのでしょう?
次の一手
僕:「お母さん、たくさんコメントもらっちゃったね!」
母:「うん、うれしいな〜! これはもう、みんな花まる大正解! 全員それぞれのやり方があるからね。それでいいんだよ〜。」
僕:「うんうん! あれから僕も考えてさ、そろそろなにか相手に重めの言葉を投げかけるタイミングなんじゃないかなって思った。」
母:「あら、いいわね。なんて声をかけようか?」
僕:「雑学なんか、いいんじゃない? おにぎりの由来を教えてあげて、ますます興味を惹いちゃう作戦!」
母:「おもしろい! おにぎりの由来ってなんなの?」
僕:「うんとねえ、えっとねえ、昔の人って、戦争が多かった時代、おにぎりっていうのが、手を握るっていう意味があって、つまり平和なんだ。
そう、つまり平和の象徴なんだよ、おにぎりって!」
母:「いいわねえ。それで?」
僕:「うん、おわり。もう何も出てこない。」
母:「さすが! おにいちゃんはホントに鋭いんだから。」
僕:「え?」
母:「バッチリ大正解。そう、『何もしない』ことなの。」
僕:「まっ、まさか、それが答え? 何もしないのが?」
母:「そうよ。あえて、何もしない、ってこと。何もしないことを選んで、何もしないことを行動するの。」
僕:「ちょっとお母さん、なにいってるの・・・?」
母:「人の心はね。とっても素敵な構造をしていてね。もらったものは返さないといけないって気持ちがどんどん膨らんでいくものなの。
つまり、なにかをしてもらうと、ありがとうの気持ちが膨れ上がってきて、どうしようもなくなるの。
そこを信じて、まつわ〜まつわあ〜♪」
僕:「いつまでーもまーつのね。なるほど確かに、微笑まれたら、僕も微笑んじゃうもんね! だから、相手を信じてただ待っておけばいいっていうことなのかな?」
母:「そう。ただ待つ、ということも、大事な行動なのよ〜。」
僕:「そっか! じゃあ僕も全力で待ちまくる!!!」
母:「そこはご注意。おにいちゃん。中には微笑み返しができない人もいるから、お気をつけ遊ばせだわよ。」
僕:「あら、そっか。でもなんで出来ないんだろう。」
母:「そういう人は、もらって当たり前と思ってしまう環境に育ってきたか、全く貰えてこなかったかのふたつね。
経験が極端だから、心も偏ってしまうの。
微笑み返しができる人や、おにぎりのお礼ができる人は、すぐに心が開くし、成熟してる人。
もし、未成熟なら、成熟期間が必要になるわ。」
僕:「成熟期間?」
母:「寝かせること。発酵させるの。時間をかけて。慌てずに。」
僕:「うわあ、大変そう・・・。」
母:「逆に人の心を無理やりこじ開けるほうが大変よ。ただの酸っぱい腐ったお味噌になっちゃう。だからじっくり待つのよ。」
僕:「うー、腐ったお味噌はやだね。そうか。やっぱり時間はかかるのか。」
母:「そうね。そういう人向けに、時間をかけずにやる方法もあるけど、ちょっとコツがいるわね。」
僕:「ちなみに、その特急パターンの場合はどうやって?」
特急パターン
母:「ふふふ。さて、なんだと思う?」
僕:「ええっと、かたくなな相手を微笑ませたいとなると・・・。わかった! 逆に、僕が引く!」
母:「引く?」
僕:「そう。もう、ベタベタしないの。サラッとあっさり距離をあけちゃうの。追いかけるより、追いかけるんだ!」
母:「・・・。」
僕:「あれ? なんかおかしかった?」
母:「ううん。ひとつの文章の中でデジャヴを起こさせるなんて、おにいちゃんは本当に、天才だわ。」
僕:「えへへ。でも、どゆこと?」
母:「いいの。おにいちゃん、またまた大正解。お茶漬けにしちゃうのよ。」
僕:「お茶漬け? あ! サラッと!?」
母:「そう。でも重要なのは、味もだけど、まずは、熱さ。熱湯をかけて、相手の目を覚ますのよ。」
僕:「目を覚ます!」
母:「さらに、お茶漬けは素早く食べられて、手軽に満腹にもなるし、見た目にも良い感じだもの。はい、ということで、つまり・・・。」
僕:「つまり?」
母:「心を開くには、相手を知る心構えが大切ってことなの。」
僕:「相手を知る心構え・・・。」
母:「そう。
相手の好み、
相手の笑うポイント、
相手のくすぐったい場所、
相手の嫌がる言葉、
相手が勇気に火をつけるポイント、
相手を支える言葉の数々。
それをまずは知らなきゃならないの。そのためのおにぎりであり、そのためのお茶漬けってこと。」
僕:「なるほど。たしかに聞くよね。テキを知り、ジブンを知れば、三味線ヤタガラスだっけ。」
母:「おにいちゃんは博学ねえ〜。惚れ惚れするわあ。」
八幡様:「彼を知り、己を知れば百戦あやうからず。ですね。」
僕:「それ! でもお母さん。おにぎりは渡すだけだからまあ簡単だけど、お茶漬けを相手に渡すってさあ、実際には難しくない?」
母:「おにいちゃん、忘れたの?」
僕:「はっ!!! 思い出した。そうだ。できる! 水筒があればいいんだ!」
母:「そう! お茶漬けは手が混んでる分、出す場所とタイミングも難しいし、そこで一緒に会話をしなくてはならないからハードルも高くなるけど、驚きと共に、そのぶん喜びも大きいの。」
僕:「あれは、確か保育園の時の、親子遠足。」
母:「うん!」
僕:「僕がリクエストしたんだ!」
母:「ボク、明日、お弁当はお茶漬けがいい! っ言い出して。びっくりしたけど、その真剣にお願いする姿がまたかわいくてさあ。でも、ちゃんとできたもんね!」
僕:「水筒に熱いお茶を入れていったね。で、お弁当箱に白いご飯。お茶碗はふたつ。そしてたくわんと、お茶漬けの素!」
母:「隠し味は覚えてる?」
僕:「隠し味? なんだっけ!」
母:「とろろ昆布よ。」
僕:「あああ! そうだった。そうだったね。。。なつかしいなあ。美味しかったなあ。。。(涙)」
八幡様:「さて、積もる話もあろうかと思いますが、そろそろ戻りましょう。」
僕:「はい。すみません。懐かしさに、つい。でも、見えてきました。心を開く方法が。お母さん。」
母:「わかった?」
僕:「うん。きっかけは、相手に愛をあげることからなんだね。お母さんの場合、それがおにぎりなんだ。
思いを伝えることが大事。それも、さりげなく。
あまりにも鈍感な人には、熱いお湯も必要。印象をつけておくことで、その後がある。
でも、急がない。微笑むこと。爽やかに、待つ。
そして、言葉を使う。相手の心をくすぐる言葉を。
あ。。。」
母:「どうしたの? おなかへった?」
僕:「うん減ったけど、やっぱり難しいのは言葉の選び方だなあって今思った。」
母:「あら、それならカンタンチン。言葉の学び方があるわよ。」
僕:「カンタンチンな言葉の学び方? それはなに?」
母:「またまたおにいちゃん、分かってるくせに〜。じゃあ今日はこのへんで。お友達を待たせてるの。バイならキーンっ!」
僕:「なんか挨拶がごっちゃになってるよ! お母さん、ありがとうまたねーーー!!!」
言葉の学び方
八幡様:「お母様はさすがですね。保育士をしながら、いつも勉強を欠かさず、あなたたちの子育てからも、あらゆる統計を出しながら、正解を探しておられました。」
僕:「統計を出しながら、正解を探すって。・・・まるで研究者ですね。」
八幡様:「その通りです。お母様は、いつも実験をされていたのです。」
僕:「実験ですか!」
八幡様:「どうすれば子どもの心が動き、どうすれば子どものやる気が芽生え、どうすれば子どもの行動が幸せな方に向かっていくか。いつも心の中に『教育』が充満していました。」
僕:「そうだったんですね。。でもたしかに、納得です。
母が使う言葉は、思い返してみると、いつも丁寧で、間違いがありませんでした。
研究していたからこそ、出てくる言葉が全て洗練されていて、無駄がなく、それでいて表現がお母さんらしかったから、嫌味もなくて、かわいかった。」
八幡様:「お母様は、言葉の使い方をある書籍で学んでいたのを知っていましたか?」
僕:「え? 知らなかったです。ある書籍? 言葉のヒントがそこにあるんですね? それは、なんという本ですか?」
八幡様:「アニキも知っていますよ。」
僕:「え? 僕が知ってる本??」
八幡様:「大学で、先輩から紹介されていましたね。」
僕:「ああっ! わかった! モモだ!!! そういえば帰省したときに持って帰って、母に渡したんです。」
八幡様:「そうです。モモは、お母様のこれまで生きてきたご自分の考え方や、その性格や、周りの人たちの助け、問題解決、言葉の使い方。全てにおいて、合致したのです。」
僕:「そ、そうか。。。本当だ。。。モモのかしこさ、やさしさ、可愛らしさは、お母さんそのものだ。。。。。」
八幡様:「お母様は、夢中で読んで共感し、学びました。そして、モモと同化していきました。結論として、お母様は、
『自分を中心にして動けば、周りが幸せになる。自分の生き方は間違っていない。』
ということに気づいたのです。」
僕:「まさに、モモがそうですものね。すごい才能を持っているけど、それを偉ぶらず、ひけらかさず、友達や周りの人たちの心をあっという間に開いて、最高の時間に変えていってしまう。謙虚でやさしいけど、実は中心となる存在。」
八幡様:「そのために、お母様がよくやっていたことがありますね。モモの隠れた得意技でもあります。」
僕:「はい。傾聴です。僕もこれで、何回も救われました。母といると、なぜか思っていることを全部話してしまうんです。さらに、話しているうちに、自分でも思ってみなかった幸せな未来が見えてくるんです。」
八幡様:「・・・さて、もう気づきましたね?」
僕:「はい。八幡様のおっしゃっていることがようやく分かりました!
しろさん! モモになっちゃいましょう!」
想像力と発奮
八幡様:「そうです。あなたは、モモになりたいはずです。なれる素養をお持ちですし、その自覚もありますね?
しかし、現実世界はうまくはいかない、と思っていらっしゃいます。
でもそれは、打ち手が少ないだけです。それと、想像力をまだ発奮させていません。」
僕:「ハップン? HAPPEN? なにかを起こすってことですか?」
八幡様:「なるほど、発奮はHAPPENの意味にも通じますね。アニキの聞き間違えは、時折思いもしない真理を突きます。
つまり、あなたの想像力を、ドカンと出していない。その隠している怒りを爆発させていないのです。
全てを丸く収めようとして、諦めていませんか?」
僕:「ああ。それはちょっとつらいですね・・・。」
八幡様:「モモは、違います。信じています。迷いがありません。実は、素晴らしい指導者であるとも言えます。ぜひ、見習ってみましょう。」
僕:「なるほど。。僕が読んだとき、時間泥棒に毒されてしまった人々が、本当の自分を見失っていく描写が怖かったのと、今生きているこの時間をどう使おうかと考え直せた記憶があります。」
八幡様:「素晴らしい作品です。しろさんのポテンシャルをもってすれば、これからの時間は「生きた時間」になります。
袋小路に入ったら、その壁の向こう側にある風景を想像してください。その風景の場所に行きたいと、強く願ってください。
その場所にいながらにして、想像の翼はあなたの背に生えてきて、バサリと羽ばたけることでしょう。」
僕:「八幡様。しろさんは、きっとこれから表現者として前に出ていくと想像できました。モモのごとく、相手の心を開いていくおにぎり理論もよくわかりました。
しかし、実際、しろさんは、今後どうやって活躍し、どうやってお金を稼いでいくことができるのでしょうか。」
八幡様:「それはどの道を選ぶかによって変わってきますし、今ここでそれを言ってみたとしても、当然時間のかかることですから、気持ちが萎えてしまっては元も子もありません。」
僕:「確かにそうなんですが、やはり袋小路はキツイです・・・。」
八幡様:「ではひとつだけヒントを。100万人に伝えるためには、どうすればいいかをお考えください。」
僕:「あ! まずはそこか!」
八幡様:「あなたが今まで培ってきたことは、素晴らしい宝です。
それを、お使いください。
人の心を開いていくお仕事は、相手に喜んでいただくための技を身につけることです。それは、モモ(お母様)が教えてくださいました。」
僕:「つまり、モモになれば人の心を開けるし、稼げるようにもなれる、ということですね?」
八幡様:「はい。先ほどのお母様のお言葉を思い出してください。」
僕:「ああそうか・・・・・・・。わかりました。モモもお母さんと同じように、相手から受け取っているように見えていたけど、本当は、最初に与えていたんだ。」
八幡様:「そうです。もらうばかりではなく『相手が喜ぶ時間』を差し上げることが、最初の大きな一歩になるのです。」
僕:「相手が喜ぶ時間をあげる。本当に、モモは母とまったく同じですね・・・。」
八幡様:「あなたなりのやり方で、相手を喜ばせましょう。応援していますよ。」
おわりに
しろさん。
しろさんが持っている頭の中の宝物を、ぜひ放出してみてください。
大きな喜びを持って受け取ってくれる人はたくさんいるはずです。
僕たち、おりられ隊の面々(読者の皆様)は、やがて世界に羽ばたいていく人々の集まりです。
実はすでに、一緒に活動を始めている方も出てきております。
あなたが、主人公になってください。
あなたが表現したことを、ここで発表してください。
いくらでもお手伝いいたします!
それで稼いでいく方法も、みんなで考えていきましょう。
この世に必要なこと。
100万人に届けたい大切なお話。
それを作って、届けていきましょう。
僕も心から応援しております。
ではまた次回、元気にお愛しましょう♡
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