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ご相談 その43. 理解が遅い新人さんに、優しくできません

こちらの記事にもありましたとおり、少しずつですがご相談への回答を復活してまいります!

今回はまゆちゃんさんからのお悩みシェアになります!

※現在はご相談やご質問を受け付けておりません

「まゆちゃん」さんからのご相談

くまちゃんこんにちは!いつも更新を楽しみにしています。

人に優しくしたいと思っているのですが、あたらしく仕事に入った人が、簡単なことでも1回の説明では理解してくれず、何度も何度も説明して、何度も何度も質問されます。

(ちなみに今まではみんな1回でわかってくれてます)

めちゃくちゃ時間もかかっていて、すごくゆっくり仕事をして、時間になったら帰っていく感じです。

質問に答えても理解度が低くて、何度も説明して、わたしの時間もとられるし、なんでこんなことわからないんだろう、わたしの5分の1の仕事量で同じ給料か、、、良いよね、、、

なんて思ってしまったりしてもやもやしてしまいます。

わたしの彼女に対する態度もつい冷たくなってしまって。。。

そんな自分に、反省、自己嫌悪に陥ります。

これを解消するいい方法はないでしょうか。

くまちゃん、八幡様、よろしくお願いいたします。

僕:「なるほど、これは難しいお悩みですねえ・・・」

八幡様:「人の脳の発達は、生まれながらだったり、育った環境によって、あるいは事故や事件によってなど、様々な理由で遅れたり、止まったりする可能性があります」

僕:「その遅れは取り戻せないのでしょうか?」

八幡様:「それを懸命に努力したとしても、脳が一旦壊れたり、できないものだと学んだりしてしまうと、行動にマイナスの要因が埋め尽くされてしまい、希望通りに動かない可能性があります」

僕:「ふーむ、八幡様。すごくもっともらしくおっしゃってるんですが、正直、僕にはその説明がよくわかりません。生まれながら脳の発達が遅くて仕事が遅くなってしまう場合と、育った環境によって脳の発達が遅くなってしまう場合と、これって同じなのでしょうか? 仕事が遅いとか、手が遅いとか、考える力が遅いとか、何か違いがあるんでしょうか」

八幡様:「それぞれに違いがありますので、絶対にこうだと断言することができないのがこの領域です。まゆちゃんさんが出会ったその方は、おそらく『これはこういうものだ』という自己暗示が強すぎて、その思い込む力を抜くことができない方だと思います。そう育てられてきたのもあるでしょうが、生まれつき、未熟な発達を遂げている可能性もあります」

僕:「なるほど、そういうことですか。自分で、自分のキャパを決めてしまっている方かもしれない、ということですね?」

八幡様:「その通りです。であれば、そのキャパをゆっくりと広げることができます」

僕:「おお! でもゆっくりではなく、一気にキャパを広げることはできないのでしょうか?」

八幡様:「それは難しいです。人間の脳と言うものは、覚醒すれば別ですが、普段の状態ですと、行って戻って、戻って行ってという、のんびりペースな進み方しかしません。その人の『にんじん』が何なのかを見極めることができれば、スピードはアップするでしょうが、それもコミュニケーションを重ねていかないと見つかることは無いですからね」

僕:「すいません。にんじんというのは、馬の目の前にぶら下げた、にんじんのことでしょうか?」

八幡様:「よく気づきましたね。そうです。人によっては言葉が足りない人もいます。足りない時に、なんとなくそういうことを言ってるんだろうなと思いながら、話を進めてはいけません。アニキのように、わからなければ、確認をすることです。日本人の特有な優しさとか、思いやりなどをコミュニケーションの中に入れてしまっては、後から嫌な思いをすることも考えられますからね」

僕:「はい。しかし、コミュニケーションは本当に難しいです。相手の気持ちを思いやりすぎてもダメで、考えすぎても、考えなさすぎてもダメで、実際に与えすぎてもダメ、与えなさすぎはもっとダメで、お互いが喜び合えるような、お互いが心地良い伝達ができれば、本当に最高なんですよね。僕もこれから、良いコミュニケーションをさらに心がけていきます」

八幡様:「世の中に、発達障害という言葉が蔓延していますが、そもそもこれは障害ではありません。その人の発達の状況であり、成長の途中の状態であり、誰もそれを否定することは、叶わないと思いましょう。人間の当たり前の性質です」

僕:「でも、いまはよくほら、LDだとか、ASDとか、ADHDだとか、耳にしますが」

八幡様:「よく聞く言葉ですが、それに当てはめて自分の器を決めてしまうことがないように、気をつけてくださいね。症状がピタリと合っているからといって、それに当てはめて、自分のやりたいことができなくなったり、楽しくなくなったり、諦めたり、面白さを追求できなくなったり、いつも笑えていたところが笑えなくなったりしては、もったいないです」

僕:「たしかに!」

八幡様:「誰かが作った基準に、自分を当てはめることなく、あなたらしく生きることを、周りに宣言してしまえば良いのです」

僕:「本当にそうですね・・・。ちなみに僕、『この人、生きづらそうにしているな。発達障害かもしれないな』と思うとき、自分のことを棚に上げて考えていることに気がつきました。だって、僕だってなんにもできないし、LDだと言われたし、起きてる間はずっと動き続けてるし。それなのに、慣れない仕事を頑張ってやっている人を見て、失礼なことを考えてしまったなぁと、反省しました。でもたしかに、ご質問者さんのおっしゃるとおり、何度言っても理解してくれない人もいらっしゃいますよね・・・」

八幡様:「何度言ってもわからない人は、感動が薄いのです。であれば、感動させるように言ってあげればいいだけなのです。絶対に忘れないようにするためのスペシャルストーリーを作ってあげたらいいだけなのです」

僕:「スペシャルストーリー?」

八幡様:「共感を持って話を聞いてもらえるように、身近な例を出して、納得しやすくさせたら良いのです。定時で家に帰る人には、それなりの理由があったりします。もしいつもと違った行動をしてしまったら、その後の生活がボロボロになっていく可能性があるからです。ルーティンを決めて、きちっとそれを間違えずにやっていくことで、幸せに生きることができる人には、時間がオーバーするとか、予約が取れないでいるとか、締め切りが間に合わないとか、そういったところで苦しみが増大してしまうのです。そうすると、普段出せる力が半減してしまい、仕事もままならなくなります。それを未然に防いでいるのが・・・」

僕:「定時に帰る、ということなんですね。そう考えると、人の行動には、全て理由があるということで間違いないでしょうか」

八幡様:「もちろん、理由があります。その理由はしかし、自分だけの思い込みで結論づけてはいけません。その人が本当に考えていることや、言えないけど、実は自分で決めたことがあったり、言えないけど、家庭の事情もあったり、言えないけど、深いトラウマがあったりするものです。それをやさしく引き出すための会話を、まずはしていきましょう。その人のことをよく理解するためのコミュニケーションを大前提で重ねていきましょう。まゆさんにはそれができると思います」

僕:「なるほど。人の行動には、全て理由がある。その理由を突き詰めて考え、ちゃんとヒアリングし、その理由にフォーカスしていけば、できないことができるようになっていくきっかけを作ることができるかもしれませんね」

八幡様:「そういうことです。会話をしながら、なぜそうしてしまうのか。なぜこれができて、なぜこれができないのか、という理由を探るだけで、見えてくるものです。さて、ではクイズです。その時の注意点は、なんでしょう?」

僕:「それは、絶対に否定をしないことですね」

八幡様:「そうです。アニキの得意技ですね。否定をしてしまうと、相手の心が固まってしまい、体が動かなくなってしまっては、観察すらもできなくなってしまいます。時間がかかることを理解して、対応することです」

僕:「わかりました。僕もますます気をつけます。ありがとうございました」

まゆちゃんさん。いかがだったでしょうか。

相手の心の中をさらに観察して、行動のパターンを研究して、相手の感動するストーリーを盛り込んで会話していくことをお勧めいたします。

はい、難しそうです。でも、もしこれができるようになれば、会社の人事では、まゆちゃんさんの株が上がりまくりますね!

応援していますよ〜!!!


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