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ご相談 その24. やる気が出ません。(Letter from mai)

「てくてく」さんからの神様ほっとライン

くまさん、いつも沁みるお話をありがとうございます。

八幡様、くまさんを通して、たくさんのことを教えていただき、ありがとうございます。

私の悩みは「やる気が出ない」ということです。

子供のころから「小説を書きたい」と思っていましたが、それから40年経っても、「こういう話を書きたい」とは思うものの、結局ストーリーが思い浮かばず、書けないままです。「これを書きたい!」という意欲がわかないのです。

また、数年前はイベントを企画するとすぐに人が集まってくれたのですが、病気をしたので中断し、さらにコロナになったせいかやる気がわかず、それに反映するように、集まってくれる人も減りました。

コロナも落ち着いたので、そろそろ前のようにと思うのですが、今度は「企画しても集まらないんじゃないか」と弱気になってしまい、前ほどのやる気や意欲がわかないのです。

病気やコロナはおそらく言い訳で、つまるところは「何がなんでもやりたい!」という情熱・パッションややる気が低下しているからなのだと思います。

「やる気がないのは休み時」とも思うのですが、それも4年くらいと長くなり、さらに活動をしないので収入も上がりません。

やる気や意欲、情熱を取り戻す出す方法はありますか?

それとも別のことをやれというサインなのでしょうか?

ただナマケモノになったということでしょうか?

アドバイスをいただけたら嬉しいです。

てくてくさん! ナマケモノだなんて、とんでもないっ!

僕が思うに、やはりコロナの影響は大きいと思います。

人の動きが途絶えた状態が長く続き、それでも人間は生きていけるようになってしまいました。この状態から脱出ができるかどうか、そこが鍵になってくると思うのです。

これから世界は、てくてくさんのような表現者がたくさん出てくるはずです。

もしかすると、自分が取り残されていく気持ちになっていらっしゃるかもしれません。しかし、てくてくさんにしか出せないキャラクターがあります。それをますます特化するにはどうすればいいか。

どこに光を当てていくかを、一緒に考えていきましょう。ね! 八幡様!!


戦う人

八幡様:「光を当てる。良い表現です。キャラクターを立てることは、すでにてくてくさんはできていますね。」

僕:「え? もう既にキャラが立ってるんですね?」

八幡様:「はい。あなたは、プリティー。ウォリァーです。」

僕:「ウォリァーって! なんですかその昭和な掛け声は!(笑)」

八幡様:「Pretty Warriorです。」

僕:「英語っ!・・・可愛い戦士なんですね。」

八幡様:「そう、とってもチャーミングで、上品で、少しおとぼけで、しかし強気な面もあって、絶対踏み入れてはいけない場所にも堂々と進める勇気を持っていたり、案外ド根性精神を大切にしたりして、なかなかの猛者です。」

僕:「へえ〜っ! いやはや、まさか戦う人だったとは思いませんでした。ではあれですか、鎧に身を包み、鋭い刀を持って、かかってこんかいウォリァーーー! って叫ぶ感じの?」

八幡様:「いえいえ、そのようなイメージではありません。見た目は、守ってあげたくなるような感じで、おどけた謙虚さを持ってるのですが、いざ、誰かのために立ち上がるときは、その可愛い目を見開き、不動明王のごとく、戦う人になれてしまうのです。」

僕:「かっこいい。。。もしかすると、まだてくてくさん自身にも見えていないキャラクターがあるよ、ということになるんですか?」

八幡様:「そういうことです。実は、自分の隠れたキャラクターを見つけることで、自分でも驚いてしまうくらいの新しい表現活動ができるようになっていくのです。」

僕:「あー、それよくわかります! 僕も昔、学生時代に、熊の着ぐるみを全身にまとって学祭のイベントに参加したことがあったんですね。模擬店で、客寄せパンダになったわけです。」

八幡様:「正確には『客寄せクマ』ですね。」

僕:「あ、そう言われると一気に人気なさそうですが、その時はおかげさまで大好評で、どこに立っていても、学祭に遊びに来た子どもたちは喜んで僕にガンガンぶつかってきたものです(笑)

もちろん模擬店の売り上げも最高でしたよ。そこでわかったのは、自分のキャラとは違うコスチュームを着ると、今までの自分とは全く違う、別の何かになれるってことです。」

八幡様:「自分ではない何か、まさに新しいキャラクターになりきることができた、ということですね?」

僕:「はい。いつもはできないちょっと恥ずかしいポーズを、体をクネクネさせながら、手の指をグニャングニャンさせながら踊って、子どもたちが笑う方向にもっていけました。

昔は、髪がふっさふさだったので、ずっとかっこいいお兄さんで押していたつもりの自分でしたが、着ぐるみを使って気持ち悪い動きをすることで、自分の殻がどんどん剥がれていったのです。

普段の自分とは違う何かになることで、新しいキャラクターが生まれた瞬間でした、はい。」

八幡様:「まさにそういうことです。それから?」

僕:「それから? いや、僕の話は以上です。」

八幡様:「その着ぐるみは学祭が終わったらお返ししたのですか?」

僕:「返したと思います。ああ、でもかなり後になって。ですね。」

八幡様:「どういうことですか?」

僕:「着ぐるみを調達してくれた先輩に、自分の中で新しいキャラクターを開発できました!と御礼を伝えたところ、

『じゃあオマエ、この着ぐるみなぁ、1 年間借りとるからずっと着とけやワレ〜。』

とのお達しで、そう、先輩の言うことは絶対だった時代なので、約1 年間それを毎日着て、大学生活を送っていたのです。もちろん、熊のおカシラは取っておかないと講義には出られませんので、そこだけは生首でやっていました。」

八幡様:「生首。くまがクマを着ていたんですね。」

僕:「うふふ。そうです。おかげさまで学生時代は図らずも、くまちゃんと呼ばれていました!」

八幡様:「で、覚えていますか?」

僕:「もちろん! 覚えていますよ。大学くまちゃん時代。そんな感じの毎日でした。」

八幡様:「・・・。」

僕:「えっと、以上です。」

八幡様:「・・・。」

僕:「え、違う? あれ? 何の話ですか?」

車椅子の女の子

八幡様:「まだ思い出しませんか? ペテロ館(大学構内の建物)で、よく声をかけてきた車椅子の女の子のことです。」

僕:「ああ、はいはい! 覚えてます! 懐かしいです。元気かなぁ、まいちゃん。ていうか、なんで知ってるんですか!」

八幡様:「彼女はいつも、アニキのことをくまちゃんと呼んで、階段の下で待っていたでしょう?」

僕:「階段の下? で待っていたかどうかは、覚えていないんですが、そういえばよく会いましたね。

いつも偶然、そこにいるんですよ。定位置というか、いつもそこにいました。

で、僕に気づいて、手を振って「くまちゃーーーん!!」て呼んでくれるので、僕も「はーい」って応えて、くねくね踊りながら駆け寄って、ついでに車椅子を押して教室まで連れて行ってましたね〜。

その間にいろんな話をしました。そうそう。歌が好きだっていう話が盛り上がって、一度誘いましたね。

夜、3 号館の踊り場でいつも歌を歌ってるんだけど、一緒に歌う? って。」

八幡様:「3 号館とは?」

僕:「これも大学構内の建物なんですが、この3 号館の教室前のスペースが広くって、下宿からも一番近くて、ベンチがあって、コンクリートの壁で、歌の自然な反響がすごく心地いい場所があったんです。

僕は毎晩そこにギターを担いで行って、2 時間ほど歌ってました。」

八幡様:「それで? まいちゃんとは一緒に歌えたのですか?」

僕:「あ。えー、これは、言っていいのだろうか。一緒には歌いました、はい。」

八幡様:「なにか、引っ掛かりがあるのですか?」

僕:「あの、ちょっと僕、このことは記憶から外していて。。。実はこれ、僕の中では苦い思い出でして。。。」

八幡様:「大丈夫です。とても重要なことなので、皆さんにお伝えください。」

僕:「ええっ? ここ、重要なんですか? 関係なくないですか? ていうか僕の苦い思い出話ですよ?」

八幡様:「良いです。どうぞ。」

僕:「わかりました。ええっと、はい、夜中に一緒に、歌いました。

夜の12 時に、待ち合わせをしたんです。ちなみに、夜の校舎というものは、ここで遊んじゃダメだよというスペースもありましたが、当時、ここならいいよ〜という場所もちゃんとありました。

それでも、守衛さんが時折回ってきてくれていました。最初は注意されていたのですが、やがてだんだん好意的になってくださって、よく「いい声してるねえ」と褒めてくださったりもしました。

3 号館に向かう途中にばったり出会った時なんかも、守衛さんが「今日も空いてるよ!」とか言ってくれて、普段はつけない電気までつけてくれたりして、密かに応援してくれていました。

おかげで、毎日毎日ギターで歌えていました。守衛さんもいつの間にか僕からは見えない階段に座っていて、大好きな歌が始まると、一緒に歌ってくれたりして。」

八幡様:「いい時代ですねえ。」

僕:「はい。本当にいい時代でした。そう、そこに誘ったんです。12 時に。今思えば非常識な時間で、バカですね。そしたら、そんな夜中なのに、まいちゃんが来てくれたんです。お母さんと一緒に。」

八幡様:「なぜお母さんも一緒に来たのでしょう。」

僕:「そりゃそうでしょう。19 歳の女の子ですよ? くま姿の男に誘われて、歌を歌おうと言われて、夜中の校舎に誘われたんですよ。リアル『森のくまさん』じゃないですか。車椅子だし。心配でついてくるに決まってます。」

八幡様:「もちろん、その気持ちもありましたね。しかし本当は、まいちゃんが、どうしてもくまちゃんに会わせたかったのです。だから『お母さん一緒に来て。』と懇願したのです。」

僕:「ええっ!?」

八幡様:「一人暮らしで、学校の近くに、当時では珍しいバリアフリーのマンションを借りて、自分で通学しているまいちゃんは、お母さんを連れてくる必要はなかったのです。なのに連れてきた。」

僕:「ああそうか。。お母さんの謎は解けました。

でも、ひょっとするとそうなのかなぁって本当は思ってました。ただ、僕の中で、好きとか、お付き合いするとか、何かしらの進展を期待するようなものは、何もなかったのです。

当時、僕は人形劇が大好きすぎて、女性とのお付き合いは、全くありませんでした。というか、全然モテなかったのでそんな想像もできなかったのが真実です。」

八幡様:「まいちゃんとは、どういうお話をしたのでしょう?」

僕:「今思えば、他愛もない会話ですね。はい。・・・あの、ちょっと、そろそろ話題変えません?」

八幡様:「変える必要はありません。どうぞ続けてください。」

深夜の会話

僕:「やはり話さないとだめなんですね。。。わかりました。その時の話をします。

お母さんが『私はもう帰るから、明日仕事だし。後は娘をよろしくお願いします。』と言って、突然帰ってしまったんです。

僕も、お家まで送り届けますと言って、その後もまいちゃんと二人で歌いました。二人で、よく笑いました。そしてまた歌いました。

僕がハモって、まいちゃんは主旋律。高らかに気持ちよさそうに歌ってました。透き通るような声でした。

深夜2 時。そろそろやめて、帰りましょう。ということになり、車椅子とまいちゃんを一階に下ろし、まいちゃんのマンションまで、ギターを背中に担ぎ、夜風の中をゆっくり歩いて送っていきました。

まいちゃんは、コロコロとよく笑い、僕も楽しくてたくさん笑いました。でも、ふと会話が止まった瞬間がありました。

「うちなぁ。。。うち・・・。」

うちがどうしてん? と先を促したのですが、それ以上言葉が出てこず。

何か言いたいのに言えないんだと感じました。僕としては「言いたくなければ、言わなくていいんだぜ。」とかっこつけることもできたのですが、言って欲しくて待ちました。

まいちゃん:「うち、引っ越すねん。」

僕:「ええ? どこに? いつ? なんで?」

矢継ぎ早に聞いた僕もバカでしたが、あまりにもびっくりした言い方だったのでおかしかったのか、まいちゃんはまたケラケラと笑いました。

まいちゃん:「引っ越したら、お手紙書いてもいい? 手紙、ほしい?」

僕:「うん、ほしい。いつ引っ越すの?」

まいちゃん:「わからへん。」

僕:「そっか。そうなんや。どこに行くかもわからへんの?」

まいちゃん:「うん。わかってから、手紙書く。」

僕:「わかった。じゃあ待ってるね。」

まいちゃん:「でも、くまちゃん。これ、あげる。」

くま:「何これ。」

まい:「お手紙。便箋がなくて、ルーズリーフのノートに書いたし恥ずかしいし、うちに帰ってから開いてやー。」

と、渡されたのは小さな封筒です。

そしてまいちゃんのマンションの玄関前で笑顔で手を振り、お別れしたのが、まいちゃんとの交流の最後でした。

僕は封筒をギターケースのポケットに入れて持ち帰り、部屋で開いて読みました。」

八幡様:「どんな内容だったのですか?」

僕:「それが・・・ごめんなさい。その内容は、あまり覚えていないんです。病気の辛い気持ちを書いたようなものだったと思います。読んでいて、ただ胸が痛かったのを覚えています。

一度読んで、気持ちがすごく辛くなり、すぐにしまってしまいました。

僕の中で、クヨクヨしている部分がここなんです。その手紙を一回読んだだけで終わってしまったことが心苦しかった。。。

自分には何もできない。と思ってしまったのです。そして、本当に何もしませんでした。病気で辛い彼女の助けになることができませんでした。。。」

八幡様:「それで? まいちゃんとはどんな約束をしたんですか?」

僕:「約束! やっぱりわかってるんだ! それ、いま言わなくちゃいけないんですか?」

八幡様:「恥ずかしくても言いなさい。」

僕の約束

僕:「・・・はい。まぁしかし、若気の至りということで、おおめに見て欲しいんですが、別れ際、バイバイした後にまいちゃんにこう言われたんです。

まいちゃん:「くまちゃんの歌はええよぉ。うち、くまちゃんの声も好きやねん。歌い方も好きやし。ね、歌手になってよ。うち、毎日聞くから。ずっと、聞き続けられる自信があるから。」

僕も嬉しくなって、よーし、じゃあ歌手になっちゃうかなぁ! とか言って笑いながら約束してわかれました。」

八幡様:「奇しくも、今、歌手ですよね。」

僕:「いやいや、歌手と言うよりも、バンドのメンバーです。主にコーラスを担当しています。」

八幡様:「そのお手紙は、今どこにあるのですか?」

僕:「僕の宝物ファイルに入れてあります。大切なものを入れておくファイルです。絶対に捨ててはいけないものですので。」

八幡様:「見せてください。」

僕:「いえ、それはだめです。こういうのは、書いた本人である、まいちゃんの許可がないとダメです。」

まいちゃん:「こら! 鈍感くま! 」

僕:「えっ???」

まいちゃん:「早く持ってきて、もう一度読みなさい!」

僕:「ままま、まいちゃん!? ウソ!ちょっと、なんで、そこにおるんよ。まさか、えええええええ!!!

・・・死んじゃったの?」

八幡様:「早く持ってきなさい。泣くのは後でいい。」

僕:「うそだあああ。。。。。」

真実

あれから、まいちゃんとは突然会えなくなり、僕は本当に引っ越してしまったんだと思い込んでいました。

一緒に歌ったことは、引越し前の最後のお別れだったんだと思って、僕の中で良い思い出にしようと思っていました。本当に楽しいひとときだったんです。

そんなにうまくない僕の歌を上手と褒めてくれ、まだ始めたばかりのギターの技術だから音出しもままならないのに、それを素敵と褒めてくれ、何より、絶対歌手になるといい! とまで言ってくれて。すっかり有頂天になっちゃうくらい、嬉しかったのです。

でも、いつもいる場所にまいちゃんがいなくなってからは、歌うことがあまり楽しいと思えなくなってしまいました。校舎の片隅でギターの練習をすることも少なくなっていきました。

まいちゃんの存在に、僕が支えられていたことが、いなくなってようやくわかったのです。

僕:「ノート、持ってきました。」

八幡様:「どうぞパソコンにそのまま、書き写してください」

僕:「ほんとに、いいんですね?」

まいちゃん:「いいから、早く書きなさーい!」

僕:「まいちゃん。あのとき、引っ越さなかったの?」

まいちゃん:「うん。本当は、うちなぁ。骨の癌やってん。」

僕:「!!!!!」

まいちゃん:「もう絶対あかんやつ。でも、どうしてもくまちゃんには病気のことを言っておきたいからゆうて。お母ちゃんと一緒に来てもらってん。」

僕:「そ、そうだったんか。。。」

まいちゃん:「せやけどやっぱり結局、言われへんかった。くまちゃんの心に、でっかい重しを作ったらあかん。一生分傷つけたらあかん。

そう思ったら言われへんかった。ごめんなさい。」

僕:「ううん。こちらこそごめんね。気づいてあげられなくて。。。まいちゃん、いつも元気やったから。じゃあ本当は、めちゃくちゃ痛かったんやね?」

まいちゃん:「うん。でもな、いつもくまちゃんの変な動き見てたら、痛みなんて飛んでしまってんよ。わろたら痛みってなくなるねんな。

病院では思い出して笑って。昔撮った写真を見て笑ってたら、自然に口が、くまちゃーんて呼んで。そしたら、写真から「はーい」って答えてくれて。」

僕:「ああ。写真撮ったもんねえ。」

まいちゃん:「ね。学校ではいつも車椅子押してくれて、いっぱい喋ってくれて、いっぱい歌ってくれて、うち幸せやったぁ。」

僕:「くっ。。。まいちゃん。(号泣)」

八幡様:「さぁ、アニキ。あのときもらった手紙の文章をここに書いてください。これは立派なポエムだと思います。」

僕:「はい。タイトルはないですが、そのまま書きますね。」

まいちゃんからのお手紙

秋になるたび

涙が出るの

楽しい思い出もなく

忍耐の日々

できないことが増えてゆき

諦めの連続

得体の知れない恐怖と

手探りの治療は

余命の計算を早めただけ

完全な医療がないことに

疲れ果てた私

助けてと何度も叫んだけれど

神様なんていない

泣いても喚いても

死に近づいていく

見たかったな

健康を手に入れて

幸せな未来を

手に入れたかった!でももういいの

曇っていた空が晴れたみたい

連敗がストップしたみたい

天国にやっと来れたみたい

あなたがそばにいてくれて

理由もなく笑ってくれて

我慢から解き放ってくれた

友達になれたこと本当に 

嬉しかった

苦しみが消えたら

また会おうね

悔しさがなくなったら

また会えるかな

ダメなところは置いといて

いいところだけを見てくれて

全てを肯定してくれて

きれいな思い出だけが残りました

mai

僕:「すみません、涙でキーボードが、打てなくて。。。」

八幡様:「わかりましたか?」

僕:「はい。。。本当に辛かったんだねまいちゃん。ごめんね。これ、読んだのに、僕は逃げたのかもしれない。その苦しみに、何にも寄り添うことができなかった。目を背けたのかもしれない。まいちゃん、・・・ごめん。」

まいちゃん:「わかってないなぁ。」

八幡様:「わかってないですね。」

僕:「え? 何が、わかってないのでしょうか?」

隠れたメッセージ

八幡様:「これは、恋文です。」

まいちゃん:「きゃー! もう!」

僕:「え! あ! そうか。後半部分・・・?」

八幡様:「いいえ。文頭の文字をひらがなに直して、上から順番に読んでごらんなさい。」

僕:「漢字をひらがなにして読む? ですね。あ、な、た、に、で、ああーーーーっ!」

あなたに出会えてよかった
悲しみ消してくれてありがとう
くまくま大好き

<収録中断>

涙、止まらず。すみません。しばらくお待ちください。

<30 分後>

僕:「中座、失礼いたしました。思い出がまた蘇ってきました。

もう大丈夫です。続けましょう。」

てくてくさんへ

八幡様:「では、てくてくさんにお伝えしましょう。大切な事は、約束です。幼い頃、自分と約束をしたことを思い出してください。その約束を守るのです。守ろうと動くことで、気合が入ります。

誰かとの約束を守ることが、自分の真心を守ることにもなるのです。

自分を裏切ることなく、人を裏切ることなく、あなたを守っている人たちを、そして見守ってくださる神たちをも裏切ることなく。約束を、守ってください。

あなたは、戦う人です。

傷ついた人々を、あなたが守っていくのです。この世の苦しみを、あなたの世界観とその優しい人柄と、その秘めた強さで、消していってください。

そのエピソードが、やがて誰かを救う小説になります。あなたの経験が満ち足りた時、言葉は自然に生まれていくでしょう。その時を楽しみに待っています。」

僕:「八幡様。ありがとうございました。大切なことは、約束を守ること、なんですね。」

八幡様:「そうです。アニキも、約束を守りなさい。てくてくさんは、すでに動き出していますよ。この記事を読む前に、すでに少しずつ。素晴らしいです。」

僕:「てくてくさん! さすがです!!!  よし、僕も負けずに動かないと。あれ?」

八幡様:「どうしました?」

僕:「僕、でも何の約束をしましたっけ。」

まいちゃん:「あーやっぱり忘れてるわ。ぜんぜん思い出蘇ってへん。歌手になるっていうのは、有名にならなアカンねんで。」

僕:「いやあかんて。僕の歌は、そんな上手くない。歌手にはなられへんねん。」

八幡様:「約束を、破るのですね?」

僕:「ちょ、待ってくださいよー。歌手っていったって、そう簡単になれるもんやおまへんのやで!」

まいちゃん:「きゃはは! 相変わらずへたくそな関西弁! なってなってー! 歌手になってー!!」

僕:「もうイケズせんといて。できることと、できんことがあんねん。でも僕、まいちゃんのこの詩で曲を作るで。」

八幡様:「ほう。それは約束ですか?」

僕:「約束します。今日作ります。ギター一本で、今日歌います。こういうのは、すぐにやらないと、どんどん熱量が変わってしまいます。

そして、投稿する時までに微調整を間に合わせて、動画にもしてもらい、記事に貼り付けます。拙い歌ですが、皆さんに聞いていただきます。

有名な歌手にはなれませんが、心を込めて歌います。まいちゃん、これで許してね。もしよかったら、一緒に歌ってね。」

Letter from mai

おわりに

てくてくさん。僕の昔話に付き合っていただいて、ありがとうございました。

八幡様がおっしゃっていた、あなたは戦士であること。

戦っている時はひとりです。周りに助けてくれる人がいたとしても、結局はあなた一人の世界観で周りを巻き込み、動かしていくことになると思います。

そこでは、戦う理由が重要です。

単に剣を振りかざして、周りを倒していく戦いではなく。きっと、てくてくさんを慕って集まってくる皆様の大切な人の命を守るために、その剣を振るうのだと思います。

心に剣を持ち、約束を守るために戦う、プリティーウォリァーのてくてくさん。

今までの頑張りも、これからの決心も、どんどん前に前に出していってください。おりられチーム(読者の皆様も一員!)全員で、心から応援しております。

八幡様。本日もありがとうございました。僕自身も勇気が湧きました。

まいちゃん。また会えて嬉しかったよ! 上でまた必ず会おう!!!

それでは皆様。また次回、お愛しましょう❤️

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