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ヘーフーン族が地球を救うのだ

1970年。いまから54年前の、2月4日。

僕の母は、福井県鯖江市の峰田産婦人科で、大きなお腹を抱えながら、僕の誕生を待っていました。とても寒い日で、外は牡丹雪がたくさん降っていたそうです。

僕はお腹の中で、少しずつ出る準備をし始めています。強烈に外に出たくて出たくて、まだかまだかと母のお腹を蹴り続ける僕。

準備運動のつもりで伸びたり縮んだり、50センチ以上に成長している胎児が、お腹の中で暴れまわります。母は相当痛かったと思います。

羊水の中で僕は、生まれることが楽しみすぎて、うんちっちを漏らしていました。動けば動くほど、どんどん漏れ出てきます。

お腹の中での呼吸は、羊水を吸ったり吐いたりしているものですから、うんちっちだって自然に口の中に入ってきます。

「あれえ? なんか変なの飲み込んだぞ?」

と思うやいなや、突然、苦しくなってきました。それと同時に体が硬直し始めました。やばい。生まれる前に死んじゃう。

母の叫び声が響きました。


仮死産

僕の体の異変に気づいているのかいないのか、陣痛の痛みでそれどころではないのか、母は、うめきながら、もうだめ。もうだめ。と叫んでいます。助産師さんがバタバタと慌ただしく走り回っている音も聞こえます。

僕は息ができない苦しみの中、一瞬、真っ青な空が見えたような気がしました。見たことがない空の色。今でも鮮明に覚えています。わあ〜きれいだなぁと思いながら、その空に向かって手を伸ばしました。

すると、それまで聞こえていた、耳をつんざくような叫び声がすっと消えて、急に寒さを感じ、痛みを感じ、異物を感じ、天地がひっくり返ったような感覚と共に、口から何かが外へ出ていくのも感じ、とうとう詰まっていたものがずるりと出た瞬間、冷たい棒のような空気感が喉の奥に刺さったような感覚になり、自分の声がうっすらと小さく発せられ、僕は生まれて始めて、地球の大気を吸い込みました。

そのくだりを、母は日記に書いていました。そのまま転記します。

やっと出てきたあなたは、仮死状態だったのです。

産まれてもすぐに泣かなかったので、おや? と思って不思議だったのです。

後で話を聞くと、おなかの中で便をして、それをみんな飲み込んでしまっていたそうです。

それから助産師さんと先生が、必死の思いで酸素吸入をしたり、助産師さん自ら口で吸い出してくれたそうです。

先生が「もう諦めましょう」と言った途端にあなたは泣き出しました。

本当に良かった。

助産師さんと先生にはなんとお礼を言っていいかわかりません。あなたは、産まれた時に、九死一生だったのです。

だから、どうか、頑張って、一生懸命生きるんですよ。お父さんもお母さんも、みんながあなたの幸せを願っています。

昭和45年2月5日

午前5時30分3400グラム。

身長は53センチ。

目の中に入れても痛くない。なんと綺麗な顔をした美男子かしらと、思わず頬ずりをしました。覚えていますか?

色の白い、髪の毛もふさふさと黒々として、おとなしくて、初めて乳を飲ませた時は、それはもう元気な飲みっぷりで、思わず嬉し涙がポタポタとこぼれました。

産まれて3日目から、無心笑いをするのですが、話しかけるとわかるような顔をしていました。

目は見えないはずなのに、見えるような。耳もしっかり聞こえているような気がするほど、あなたは敏感でした。

母の日記より

はい。僕、目は見えていましたし、聞こえていましたよお母さん。

東京から嫁いできたお母さんは、漁師町の厳しい掟を守るか、自分がやりたいことや提案したいことを言うかどうか、赤ん坊の僕に向かって、真剣に相談したこともあったよね。

あんまり暗い顔で、口をとんがらせて愚痴っていたから、僕はお母さんの唇を握って笑ったんだよ。僕はまだ喋られないから、暗い顔をしていると、またおばあちゃんに心配されて叱られちゃうよって、その動きで伝えたかったんだ。

当時、おばあちゃんの愛情の裏返しの厳しさに耐えかねていたこと、漁港のお仕事に誇りを持てなかったこと、お友達ができなくて寂しかったこと、ご飯が上手に作れなかったこと、布団が冷たくて僕を抱きしめて泣いていたこと。

全部見ていたよ。それでもお母さんは、明るく振る舞い、全力でおしゃべりし、笑いの花を咲かせるためにバカに徹したこと。僕は、お母さんの子どもに産まれてきた意味を悟りました。

それでも僕は生きることが辛すぎて、何度も病気になってしまい、お母さんを苦しめました。

町の大きな病院に向かうタクシーの中で、何度も息が止まり、父に助けてもらい、母に抱きしめられ、なんとか命を繋ぎ止めてもらいました。

こうしてとことん愛されて、54年が経ちました。

そして、先日、誕生日の前日である2月4日に、はじめての私小説が生まれたお祝いとして、トークショーの機会を賜りました。

トークショーのお礼

企画してくださった、かざひの文庫の磐﨑編集長にはいくらお礼を言っても足りないくらいの感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。

会場はおかげさまで、満員御礼。

足元が悪い中、そして寒い中、渋谷まで足を運んでくださった皆様に、心を込めて、感謝申し上げます。本当に、ありがとうございました。

今回は、僕が普段あまりしゃべらないことを赤裸々にしゃべらせていただきました。

といいますか、本のソムリエの団長さんの巧みなインタビュー術で、まんまとしゃべらされました。

さすがでした。

お話をする前に、打ち合わせをするんですが、トータル3分もしてません。むしろ打ち合わせと呼べるようなものでもなく、何か大笑いして、さぁ、行きましょう! みたいなノリだったので、大丈夫なのかなぁと正直思っていましたが、想像を超えました。

対談させていただいた団長さんの意図するところは、ありきたりのインタビューではなく、その場の雰囲気や、お客様の反応や、本の内容から外れても「作者の思い」というものを、会場という現場で知って、深く共感して、皆が感動できる対話を進める、ということが後でわかりました。

これは相当熟練の技を持っているプロじゃないとできないことです。

団長の、サングラスの奥に隠された優しい眼差しを見て、

「この人になら、全部言っちゃう!」

と思えてしまう、宇宙のような広い懐を持っている方でした。

年間1000冊以上読んでしまうという、まるで活字中毒者のような人ですが、その読み方は浅いものではなく、書かれてある内容の全てを頭の中に入れていて、その深い知識の中から紡ぎ出てくる質問の言葉の意味が、すべて作者への愛情に裏打ちされていると感じます。トークをしていて、その過程がとても心地良かったのです。

心のこもったプレゼント

八幡様:「よかったですよ。アニキの素直で純粋なところがしっかり引き出されて、普段は言わないようなことを皆さんの前で話せ、ちゃんと宣伝までできて、質問にもしっかりと答えることができました。それもこれも団長さんが、しっかりエスコートしてくれたおかげですね」

僕:「はい、本当にそうなんです。聞き手によって、話し手の胸の内をどれだけ発することができるか、が決まってしまうんですね。とても勉強になりました」

八幡様:「それにしても、ご来場の皆様からたくさんのプレゼントをいただきましたね。アニキに会える機会を逃さないようにと、仕事を休み、用事をキャンセルし、優先をこちらに合わせておいでくださった皆様です。会って挨拶するだけでも感謝なのに、お祝いのプレゼント。誕生日のプレゼント。バレンタインのプレゼントまで」

僕:「そうなんです。自分の人生で1番たくさんのプレゼントをいただいた日かもしれません・・・。しかも、僕が好きなものばっかりを集めていただきました」

八幡様:「なのに、それぞれが全く違うものであって、被るところもひとつもない」

僕:「はい、皆さんが心を込めて選んで、そして買ってきてくださったものだとよくわかります。心のこもったプレゼントには、目には見えないものがたくさん詰まっているんです」

八幡様:「そうです。それがアニキの生きるエネルギーとなりますね」

僕:「はい。こうして、この世に生まれ落ちて、磐﨑編集長のおかげで2009年に書籍の第1作目を作らせていただき世の中に出て、しかし病気で倒れ、道を閉ざし、別の活動でリハビリをし、応援してくれていた母が亡くなり、その遺言を守って再び世の中に出て参りました。皆様にお伝えしなくてはならないことを胸に。活動を再開するという挑戦は、とても怖かったのは間違いありません。実は今でもずっとドキドキしています。しかし、ぬくもりいっぱいのプレゼントを目の前にして、改めて思います。出てきてよかったなと。頑張んなくちゃなって」

八幡様:「そうですね。そろそろこのタイミングで、アニキが何を伝えたくて、この世にカムバックしたか。それを明らかにしていきましょう」

僕:「あ。。。ではもう、あのことを皆様にお伝えしていくのですね」

八幡様:「今言えるところまでとはなりますが、そのタイミングです」

僕:「わかりました。そういえばちょうど、今回のイベントの中でも、良い質問が飛びました。最近、天の声が聞こえる人が増えてきましたが、それはなぜですか? と言う質問です。会場では簡単にお答えしましたが、ここでもう少し詳しくお答えすると良いと思います」

八幡様:「・・・」

僕:「はい?」

八幡様:「はい?」

僕:「いや、お願いしますよ!」

八幡様:「これはアニキが答えなさい。できますよ」

僕:「ええっ! いやです! 偉そうなことを言いたくありませんので、無理です」

八幡様:「大丈夫です。やりなさい。アニキからのメッセージは、これから皆様がどうやって備えていかなくてはいけないか、何を注意していかないといけないか、未来においての行動指針となるものになるはずです」

僕:「ううう・・・ますます荷が重いけど、わかりました。では、言います。まず、ずっと僕は、八幡様からこの地球に関することも含めて、たくさんのお話を聞いてきました。それはまだ誰にも言ってはいけないことと言われ続けてきたので、近しい人にも伝えた事はありませんでした。今から、注意喚起という点で皆さんにその内容の一部をお伝えしますが、不安になる事は一切ありませんので、あらかじめそこはご安心いただくよう、申し上げておきます」

未来は大丈夫

まず、トークショーでいただいたご質問のお答えには、『声が聞こえる人が増えてきているのはいいことですよ』とお伝えしました。

それだけサインを受け取れる方が増えてきたということは、天が伝えたがっているということだからです。それを受け取れる人が増えるということは、チャンス。神様が近くにいらっしゃるという感覚が身近になればなるほど、人は力を込めて動けるようになっていくはずです。

しかし、注意しなくてはならないこともあります。

と、補足しました。

今、世界的に不安がられている事案があります。

なにやら2025年の7月に、何かが起きて、世界を不安に陥れる予言があるとかないとか。複数のおりられる人々が同じことを言って、無限に信憑性を高めようとしている動きがあります。それは今後も増え続けていくでしょう。

動画もすでにたくさん出てきているようで、子どもたちから「来年世界が終わるから、もう塾に行かなくてもいい?」と聞かれてしまう親も出てきたとのこと。「今の仕事を頑張ってるけど、頑張る意味がわからなくなってきました」という新卒入社の若者もいます。

困ったものですね。

まず、そういう情報は、「ヘーフーン族」になって見聞きしていただくことをオススメいたします。

ヘーフーン族へようこそ

ヘーフーン族とは、それらの情報を、ひとつの娯楽ファンタジーとして見ることができる種族です。例えば、こんな会話を得意とします。

お相手:「知ってる? 世界って滅びるんだって」

あなた:「あら、そういう考え方や、そういう情報が世界にはあるんだ。へー! 預言者ってすごいな〜! でもまあ起きるかもしれないし、起きないかもしれないんでしょう?」

お相手:「うん。でも起きると思うよ。預言だもん」

あなた:「そっか。でも、預言も当たらない方が多いっていうし。そういえばノストラダムスもあったけど、大丈夫だったもんね」

お相手:「でも、これって一種の統計学だから信憑性は高いらしいよ」

あなた:「ふーん、そうなんだ〜! じゃ、気をつけなくちゃね! ありがとう!」

というスタンスでいてほしいのです。

なぜ、そうなっていただきたいか、というと。

「集合意識の怖さ」を八幡様はおっしゃいます。

大災害が起きてしまうかもしれない。という意識を人類の過半数が持つことで、それが本当に起きる可能性が出てきてしまうからです。

いやいや、そんなこと〜! ってお思いですか?

それが、そんなことあるのです。

例えていうなれば、人間の細胞です。細胞は、簡単に操作できます。つまり、自分はがんになるかもしれない。病気になるかもしれない。いやもうすでに病気なんだ。

と思い込むことで、かなりの確率で本当に病気になります。細胞たちを自分で洗脳すれば、簡単に健康を害することができるのです。

地球の細胞も同じことです。

地球の細胞である人類の大多数が、地球に大災害が起きるかもしれない。苦しみの連鎖が人々を不幸に陥れるかもしれない。などと思ったら、そうなっていってしまいます。

つまり、「病いは気から」を集団のパワーで実践してしまう可能性があるということです。

ですので、この記事をご覧になっている皆様はけっして不安になりすぎず、限りなくライトに、へ〜、ふ〜んと言って、情報を重くキャッチせず、スルーしてしまいましょう。そんなこと、起きるはずないでしょ。くらいの顔で。

しかし、もちろん「備えあれば憂いなし」です。防災意識はいつもと変わらず、高めていきましょう。

リーダーの自覚

そして、天の声が聞こえる人たちは、いわゆる「リーダー」として自覚することが重要だとも八幡様はおっしゃいます。

ただむやみに人の心を煽る人は、天の声の真意を汲み取ってはいない人、となります。

人々が幸せに暮らすにはどうしたらいいか、を天は教えてくださいます。

そういうリーダーたる人々が心を一つに、手を携えて進めばこんなに強力なことはないでしょう。もし、何かの災害が起きたとしても、皆が協力し合い、皆で共に進み、皆が安全に生きることができる環境を再生することができます。

今、そばにいる人を助けること。信じ合って、協力し合うこと。天の声が降りてきて、それをたくさんの人に伝えなくてはならない使命に気づけた皆様は、まずは隣の人を抱きしめてあげてくださいね。

自分にできる範囲でいいのです。使命を感じて、特別大きなことをするのではなく、まずは周りの人たちをハッピーにさせていくこと。ここから始めてほしいと思います。

そうすれば、その幸せの輪が少しずつ広がっていき、平和な世の中になっていきます。

未来のことがあらかじめ決まっているとおっしゃる方もいるかもしれません。であれば、それを我々の選択で変えてしまえばいいのです。

そうやって、歴史は作られてきました。最初から決まっていることですら、人間は簡単に変えることができます。だからぜんぜん、大丈夫です。

ただし、1人の力では変えられません。細胞も、ひとつだけでは何もできません。合体して、ひとつの力となるのです。

みんながマイナスイメージを共有すれば、そっちへ流れます。プラスイメージを持ち続けることで、世の中は変わります。

どんな苦境に立たされても、愛の集合意識こそが、奇跡を生むのです。

はい。ということで、全部言えたかどうかわかりませんが、ちょっと疲れました。ぜんぜん言葉足らずだとは思いますが、こういう感じでいかがでしょうか、八幡様。

講演活動、拡げます

八幡様:「基本的な考え方はそれで良いと思います。今日はこのくらいにしておきましょう」

僕:「はい。これは繰り返し繰り返し、八幡様に言われ続けてきたことなのですが、語るのは難しいですね」

八幡様:「これは、これからの講演活動でも必ず伝えていってください。この世の不安感を消して歩くのです。ただし、煽りのエンタメを否定することは絶対にしないように。真剣に不安になって、正義感で発表している方の思いもしっかり汲み取りながら、それは否定せず、アニキらしいお話で、やさしく導いていってください」

僕:「わかりました。できる限り、頑張ります」

ということで、今回の出版記念のイベントは、今後の講演会のスタート地点のようです。

おいでいただいた皆様からのあたたかい応援を受け取って、これからどんどんと活動の幅を広げて参ります。

全国、どこにでも行ってお話をします。

この世のあらゆる不安を取り除きに走ります。どうぞお気軽に呼んでください。

お話しする内容のご相談なども、受け付けます。お問い合わせは、こちらのフォームからどうぞ。

コメントもぜひ

この記事のコメントもお待ちしております。

今回の記事は特に、いろいろなご意見があるかと思いますが、あなた自身はどうお感じになったのか、教えていただけると嬉しいです。

最後にもう一度言います。

世界は、大丈夫です。

これからも、たくさんの幸せで溢れていきます。

ではまた次回、笑顔で元気にお愛しましょう♡


amazonでのレビューも本当に嬉しいです。

今日も皆様に、感謝でいっぱいです。


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