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ユニクロ最高収益の理由は?

こんにちは。
株式会社Origin.の奥平です。

今回は

「ユニクロ最高収益の理由は?」

というテーマでお伝えします。

「安く悪かろう」これを覆して安く良い物を販売しているユニクロですが

10月13日に2021年9月から2022年8月までの

1年間の収益を発表しました。

売上 2兆3011億円
純利益 2733億円

ともに過去最高の数字を出しました。

しかし決算発表での柳井会長の発言に批判が集まっています。

円安はデメリットでしかない。円安でメリットを感じている人がいるのか

この発言についてです。

皆さんはこの発言の矛盾に気付けますか?

この発言の矛盾と今後のユニクロについて解説していきます。
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①     ユニクロ最高利益は円安のおかげ?


ユニクロは海外展開に力を入れています。

中国、香港、台湾、韓国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム
インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ
スペイン、ロシア、スウェーデン、オランダ、デンマーク、イタリア

これだけの国に展開しています。

つまり外貨で収入を得ているので円に換算すると大儲けという構図です。

会見では「円安にメリットはない」と言っているのですが

実際は「円安で儲かっている」のです。

自分は円安で儲かっているのに円安は悪みたいな発言が矛盾となっています。

円安で儲かっていることは言わなくても良いと思いますが、わざわざ円安の

デメリットを話す必要はなかったなと思います。

これに関しては「値上げ」するための布石ではないかと考えています。

原材料費が上がるから値上げするしかないというもっともな話です。

実際に今冬のフリースやニットなど一部値上げされています。

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② ユニクロの今後


結果的に円安の恩恵を受けて業績が良くなっているという事実を踏まえて

ユニクロの今後を考えていきます。

ユニクロの1番の課題は「中国との関係性」です。

ウイグルでの人権弾圧問題、中国ゾーンへの出店数、つまり

製造にも販売にも中国を多く利用しているということです。

中国という国を世界的に見ていくと「批判」が今後集まってくる可能性があります。

人権弾圧で世界から批判があったように、今後5年で

「台湾有事」が起こるとされています。

ウクライナの時と同じで中国には武力を持って台湾を落とす計画が

あるわけです。そんな時に中国でビジネスができるのかってことです。

ロシアへは世界で協力して経済制裁していますので、それと同じことが

中国へ起こることが考えられます。

中国依存を脱却するためアメリカ企業は4割ほど中国ほど退却しています。

現在中国依存が大きいユニクロは

世界的に批判されても中国ビジネスを続けるか

中国でビジネスを続けるか

どちらかの選択をしなければならない時が来るかもしれません。

どちらにせよユニクロには大きな打撃となります。

これは日本だけではなく世界的に中国進出してきたツケではあります。

ユニクロのように中国に大きく進出している企業は退くのも大変なので

これからどのような動きをしていくか注目です。

この円安を利用して生産を日本に移していく動きを期待したいところです。

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③   ユニクロが日本の経済を悪くしている


そもそも経済の話をします。

ユニクロは中国の「ウイグル」という安く生産できる地域を使って

良い物を安く提供しているわけです。

日本人のほとんどは何かしらユニクロ商品を使っているのではないでしょうか?

ユニクロが安く良い物を作ることにより他社が価格を上げれなくなっています。

つまり「デフレーション」をユニクロが先導している状態です。

日本の経済力低下の要因の1つにこの30年続いたデフレがあります。

デフレは

価格が安い→利益が減る→給料が下がる、雇用が減る→国民のお金が減る
→安いものしか買わない→価格を上げれない→利益が減る

この流れで国の経済力が下がっていくわけです。

国全体で見るとこうなりますが

個人的に見ると安くて良いものが買えるのは良いことですよね?

これが経済矛盾です。

僕個人としてもユニクロを利用していますし、とても重宝していますので

ユニクロをディスっているわけではありません。

しかしマクロ経済(国全体の経済)としては良くない面もあることを

理解してほしいと思います。



今回はユニクロの決算発表から経済全体を見ていきました。

日々のニュースからそれを深堀してリテラシーを付けていただければと思います。

本日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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