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コロナを5類へ引き下げる??

こんにちは!
株式会社Origin.の奥平です。

先週小池都知事が岸田総理大臣にコロナウィルスを5類相当に引き下げることを検討するよう求めたことがニュースになりました。

これは感染症の分類のことで、1類が最も危険度が高く、5類が危険度が低くなります。

コロナウィルスは現在「2類」であり、それを「5類」に引き下げることを検討すべきということです。

そこで今回は感染症の分類を整理しながら、2類から5類に引き下げることによるメリットとデメリットをお伝えしていきます。

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①感染症の分類とは?

感染症法では、症状の重さや感染力などから感染症を分類しています。ランク分けのようなイメージをもってもらうと良いと思います。

1類から5類の5種類と、指定感染症、新感染症、新型インフルエンザ感染症の8種類に分類されます。

ここでは1類から5類について触れていきます。

簡単に言うと、1類が1番超ヤバい、2類がけっこうヤバイみたいな感じで5類になると危険性が下がってきます。

1類はエボラ出血熱やクリミアなどが該当します。(エボラ出血熱の致死率は平均50%です)


1類から5類はそれぞれ対応方法が違います。1類に近づけば入院の強制であったり就業制限がかかります。

今回のコロナウィルスでは、無症状だったり重症化しないのに隔離や病院指定などが行われており、国内の機能がマヒしていくことを問題視しているのです。

本当にヤバイ1類なら必要な措置ですが、そこまでやばくないコロナウィルスで2類の措置を取っているのはおかしいだろという考え方です。

2類から5類へ引き下げることのメリットとデメリットがありますので、整理していきます。

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②2類から5類へ引き下げのメリットデメリット


まずはメリットからいきます。

1つ目は社会活動の影響が減ることです。

無症状なのに仕事を休まなければならない、隔離されなければならないことで社会活動に影響が出てきます。例えば最近で言うとプロ野球の横浜ベイスターズの選手が10名以上感染したことで試合が中止になっています。無症状の選手が多いのに試合が開催されない事態になっており、また主力選手が試合に出れないことで勝敗に大きく影響してきます。
(弊社川崎は大のベイスターズファンなので慰めの言葉をかけてあげてくださいww)

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コロナウィルスが5類に相当するならばほぼ影響はありませんでした。
これは1つの例ですが、社会活動の様々なところで影響が出ているので、5類に引き下げることで影響が小さくなります。


2つ目は保健所や医療機関への負担が減ることです。

保健所は濃厚接触者や感染経路を調べたり、感染者への対応をしたりと激務が続いています。これがなくなると負担はかなり軽減されます。
医療機関への負担は病院によりますが、患者への隔離や検査、問い合わせなどの対応等、全体的に負担は減ってくると思います。
また軽症の患者で病院が埋まり、治療が必要な人が入れない事態になることを避けることもできます。


次にデメリットです。

1つ目は感染防止のための行政措置が取りづらくなることです。

つまり緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出しにくくなります。感染拡大し政府が策に乗り出したとしても強制力を持って制限をかけることが難しくなるのです。現在2類のまま据え置きなのはこの理由が強いかもしれません。


2つ目は5類にすると自己負担での負担が出てきます。

2類指定では治療費は全て国が負担していますが、5類指定になると保険診療になるので自己負担での対応となります。すると受診しない人が増え感染が拡大する可能性があります。

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③まとめ


これらのことを踏まえ、感染症分類をどうするか考えていかなくてはなりません。専門家の中でも意見は分かれており、簡単に結論が出せる問題ではありません。

コロナは風邪と言っている人もいますが、未知のウィルスなので「分からない」が正解かと思います。
分からないものに対して軽症で決めつけて5類にすることも、分からないからといって2類のままで社会活動を制限していくのも良いとは言えません。

我々が見ているよりも難しい判断を行うのが政治です。

次回の参議院選挙が迫ってきていますが、ベストな判断ができる政治家に国を運営してもらうべく、今回の感染症のような基礎的なことは我々国民が理解しておくべきだし、その都度勉強すべきだと思います。

国民1人1人のリテラシーが国の発展には必要なので、日々の報道をしっかり理解していきましょう。

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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