ガッキーショックの裏側の脅威
こんにちは!
株式会社Origin.の奥平です。
ガッキーショックが大きく報道された5/19、どのニュースを見てもガッキーショックで盛り上がっていたのですが、同じタイミングでしれっとある法案が可決されました。
(メインメディアではほとんど報道されていません)
銀行法が改正されました。
下記は今年に入って公布された法律ですが、46番を見てください。
この銀行法改正というのが非常にヤバイんです、、、
ガッキーショックにわざと被せたかは分かりませんが、今回の銀行法改正がどのようなものなのか、我々にどのような影響を与えていくかを見ていきましょう。
-------------------------------------------------------------------------------------
①改正銀行法とは
今回の改正で大きなところは
「銀行業務の規制の見直し」です。
地域の金融機関(地方銀行など)の経営状況が厳しい現状から、地域の金融機関を助けるために新しい制度を作ったということです。
銀行業務のどんな規制が見直しされたかというと
・従来の銀行業務の他に、人材派遣やシステム販売、広告事業ができるようになった。
従来の銀行業務に加え多様なビジネスを展開することで経営状況を良くしていこうというものです。
これを聞くと
「経営が厳しい銀行に対して良い話ではないか?」
と感じるのではないでしょうか?
確かにその通りで、経営が厳しい銀行に対してビジネスを範囲を広げる権利を与えることで経営改善していけるわけです。
とても良い法改正だと感じますが今回の改正はこれだけではありません。。。
更に深堀りしていきます。
------------------------------------------------------------------------------------
②改正銀行法のヤバイところ
改定前は
銀行がどこかの会社の株を買う時、非上場企業なら5%まで買える
改定後
銀行がどこかの会社の株を買う時、非上場企業なら100%まで買える
5%までしか買えなかった株が100%買えるようになりました。
100%買えるということは
「乗っ取れてしまう」のです。
乗っ取られることを理解するために株式の仕組みを少し整理しておきましょう。
-------------------------------------------------------------------------------------
③株式の重要性
会社の株を持っている人のことを株主と言います。
株主は持っている株の量(持ち株率)によって権利が与えられます。
・33.4%以上(3分の1)
株主総会で特別決議を否決する権限
・50%以上(2分の1)
株主総会で普通決議を単独で可決する権限
・66.7%以上(3分の2)
株主総会の特別決議を可決する権限
つまり、持ち株比率が高くなるにつれて権限が大きくなるということです。
中小企業ではなるべく経営者が3分の2以上の持ち株率があった方が経営は安定すると言われています。
これを加味して、銀行法改定を見ていきましょう。
-------------------------------------------------------------------------------------
④乗っ取られる流れ
現在コロナ騒動もあり多くの中小企業が銀行からお金を借りています。
お金を借りて経営を立て直そうとしていますが、それでも経営が上手くいかずに借りていたお金を返せない会社が増えます。。
お金を貸していた銀行側は貸したお金が戻ってこないので困ります。
そこで、貸していたお金が戻ってこない銀行側としては、そのお金を「融資」から「出資」に変えるわけです。
ちょっと難しいので整理しますね。
ほとんどの企業が銀行からお金を借りている
↓
コロナで経営が悪化
↓
借りたお金を返せない
↓
銀行が貸したお金が「出資」となる
↓
銀行が大株主となる
こんな流れです。
しかし銀行の立場から経営状態の悪い企業の大株主になったところで困りますよね。。。
銀行はどう動くのか
・経営の根本の見直しを図る(赤字事業の撤退、リストラ)
今まで以上のリストラや賃金カットが起こると予想されます。銀行が大株主になるのですが、銀行はお金を貸して利息を得るビジネスモデルなので、経営スキルはそんなに高くありません。よって、目の前の利益を優先し大きな経営転換を行うでしょう。
・会社を売る(M&A)
採算事業や無駄な経費を落とした後に高値で会社を売り抜ければ銀行としては採算は取れます。
そしてその売却先は「外資も含まれる」のです。
実際海外投資ファンドの参入簡素化も成立しています。
(改正金融商品取引法)
ここでの懸念は
「最終的に中小企業が外資に乗っ取られる」可能性があるということです。
------------------------------------------------------------------------------------
⑤世界の方向性
ダボス会議でグレートリセットについて話し合いがもたれています。
ダボス会議とは
世界の偉い人たちが世界を良くするための話し合いをする会議
グレートリセットとは
世界をもっとよく良くするために、今ある様々なシステムをリセットしよう
というものです。
ダボス会議を立ち上げた「クラウス・シュワブ」という人物が
グレートリセット後は「ステークホルダー資本主義」にすると宣言しています。
トップ1%だけが自由にやれる世界、そのトップ1%に管理される資本主義
という意味です。
また菅政権のブレーンとして動いているデービット・アトキンソン氏が
このように発言しています。
これらを加味すると、日本企業が外資の影響を多く受け、今まで通りの働き方ではやっていけない可能性があります。
-------------------------------------------------------------------------------------
⑥今何をすべきか?
今回の銀行改正法からあまり良くない未来を想像した人も多いと思います。
こんな時ほど原点に返るべきです。
・自分の人生どう生きたいのか?
大事にしたい価値観、理念
・理想の人生を生きるにはどうすれば良いのか?
どんなスキルや知識が必要か、今何をすべきか
人類史上最も変化が早いこの時代を生き抜くために、自分の人生のことを一生懸命考えて、そして日々行動していきましょう。
今回のブログは以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?