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タリバンがアフガンを制圧 その後

こんにちは!
株式会社Origin.の奥平です。

今回は前回ブログの続きを書いていきます。

前回ブログ
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「タリバンがアフガニスタンを制圧した件を解説」


前回ブログではタリバンやアフガニスタンの歴史を振り返りながら、今回の事件の意味を書いていますので、まだ読んでいない人は前回ブログを読んでからここから先を読んでください。

今回はタリバンがアフガニスタンを制圧したことで、現在起こっていることとこれから起こることについて考えていきます。


①タリバンの声明


タリバンは制圧後に会見を開いており、

今までのような暴力行為や女性差別などは行わないと発表しています。

タリバンは武装組織なので、過去は武力で国を治めていきました。
しかし、これからは武力で治めるようなことはしないということです。

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②アフガニスタンの国内の状況


タリバンの声明を信じられない国民が多く、国外へ脱出しようと空港周辺には大勢の人でごった返しています。

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つまり、タリバンの声明を信用していないということです。

また暴力事件や殺害事件を実際起こっており、怯えながら身を隠している人もたくさんいます。


また日本人が500人ほどアフガニスタン国内にいるとされています。
(大使館関係者など)
本来26日に退避する予定だったのですが、先日起きたテロの影響で1人も退避できていない状況です。

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③自爆テロ


大きく報道された「自爆テロ」ですが、これはタリバンの反対組織「イスラム国」のグループの犯行であるとされています。

100人ほど被害者が出ていますが、何故自爆テロが起こったのか、いくつか考えられます。

・対立するタリバンへ対する攻撃。これからアフガニスタンを治めていこうとするタリバンに対し攻撃することで、タリバン政権への支持が集まらないように恐怖を煽った。

・タリバンの幹部とテロの首謀者が関わっており、わざと自爆テロを行った。
自爆テロが起こったのは「空港周辺」であるため、退避を考えている人を空港へ近づけない目的もあったのでは。

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④アメリカの状況


アメリカ軍を退却させることでアフガニスタンが乱れ、世界へ混乱が広がっていく可能性があることから、バイデン大統領は世界中から非難を浴びています。

20年に渡って守ってきたアフガニスタンほんの数か月であっさり失った背景などを見ていきます。

・アメリカはタリバンを監視していたにも関わず、何故あっという間に制圧されてしまったのか、これに対してアメリカ政府の判断ミスを指摘されています。ホワイトハウスの見解では、1年から2年くらいかけてタリバンが制圧していく予測だったようです。

・バイデン大統領はアフガニスタンに早く見切りをつけたかったと思われます。まずコストが大きくかかっていること。日本のGDPの半分のコストをかけていたと言われています。またアメリカ軍の被害者も多く出ている。20年かけてアフガニスタン国内を統制できる様子はなかったため、早くアフガニスタンから手を引きたいと考えていたと思います。

・アフガニスタンから手を引いて中国対策へ力を入れていきたいと思われます。バイデン政権は3つの「C」を重視していて、
COVID(コロナ)Climate change(気候変動)China(中国)です。
軍政や財政面で中国に力を入れたかったという見方です。

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⑤中国はどうする?


では中国側はどう考えているか。

アフガニスタンの大使館はほぼ閉館しているのですが、

中国とロシアだけ未だに開いているのです。

つまり、中国はアフガニスタン(タリバン)と協力体制を組んでいきたいという意図があると捉えることができます。

というか、そうせざるを得ないのです。

今までアメリカ軍が制圧していたアフガニスタンが、アメリカ軍の締め付けがなくなった場合、隣国へ好き勝手武力行使していく可能性があるのです。

タリバンももちろんですが、先ほどのイスラム国はタリバンの反対組織なので、アメリカ軍不在でより統制が取れなくなる可能性があります。

中国としては、タリバンとしっかり協力体制を作り被害を最小限にとどめていきたい考えはあるでしょう。

更に、中国への反対組織や国などに対してテロなどを用いて攻撃する可能性も考えれれます。
さきほどのタリバンとイスラム国がバチバチやってるように見せて実は内部で繋がっていたりする可能性です。

今のところ、アメリカが手に負えなくなったアフガニスタンを見捨てて、それを中国へ押し付けた感じでしょうか?

中国も関わらない選択もできますが、タリバンを野放しにするリスクもあるのでどう動くのか?
大使館を開けている現状から、ある程度関わっていく姿勢を取ると考えられます。

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⑥まとめ


今回のアフガン制圧でアメリカや隣国、中国などが様々に変化していく可能性があります。

アフガニスタンが中国と同盟のようなものを組む可能性もありますし、インドなど大国が国力を落とす可能性も考えられます。

またロシアが上手く入り込み国力を強くする可能性もありますし、反対に中国が大きく国力を伸ばす可能性もあります。

更に戦争が発展していってアメリカが武器を流通させるとか、中国が世界中に危機感を煽る発想もあります。

考えられることが山ほどあるので、今後の動きに注目していきましょう。


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