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迫る!都議会議員選挙!

こんにちは!
株式会社Origin.の奥平です。

今回は投開票が7/4に迫った東京都議会議員選挙についてお伝えしていきます。

昨年7月には都知事選挙が行われましたが、都知事選挙と都議会選挙の区別があまりできていない人も多いと思いますので、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。


①都政の仕組み


都政とは、東京都の政治を指します。

都政が二元代表制を採用しており、「都議会」と「都知事」がそれぞれ独立した機関で対等な立場であります。

都議会→話し合いを行い意思を決める場所(国会のようなもの)

都知事→議会の決定通りに執行する機関(内閣のようなもの)


国の場合は与党からリーダー(総理大臣)が選ばれますが、都の場合は与野党関係なしにリーダー(都知事)が選ばれます。

昨年は都知事を選ぶ選挙、今年は都議会議員を選ぶ選挙です。

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②都議会の仕組み

議員数は127人、都内42の選挙区から都民によって選ばれます。

任期は4年です。

しかし、都議会も衆議院同様「解散」があります。

都議会と都知事の対立が激しくなった場合、都議会は都知事に「不信任案」を提出できます。(都議会議員の4分の3の同意)

不信任案が可決された場合、都知事は辞職するか都議会を解散するかの選択をします。

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③都知事の役割

議会で決定したことを遂行することが都知事の役割です。

下記の組織図で動いています。

都知事を中心とした組織図-710x470

都議会と都知事はそれぞれ独立して動いていくとは言ったものの、都知事はできるだけ自分の息のかかった議員を都議会に送り込みたいのです。

前回の都議会選(2017年)では、小池氏が代表を務める都民ファーストの会が50議席を獲得しています。(127議席中)

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④都民ファーストの会

今回の都議選の争点を考える前に、前回の都議選をおさらいしておく必要があります。

前回の都議選の1年前に小池氏が都知事に就任しています。

前任はこの人です。

画像2

都議会の議席の推移は

2009年 自民党38 民主党54
2013年 自民党59 民主党15
2017年 自民党23 民主党5 都民ファーストの会55

新しく作った新党で第一党になった歴史的な快挙でした。

小池氏は元々自民党の所属しており、都知事に当選後自民党に離職届を出し都民ファーストの会を立ち上げました。

都知事選に引き続き自民党批判を明確に50以上の議席を獲得しています。

今回は前回一世を風靡した都民ファーストの会が国民にどう評価されているのかが非常に注文されている選挙になります。

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⑤今回の選挙のポイント

秋に衆議院選挙が行われる見込みなので、今回の都議選は各党力を入れて臨んできます。まずは第一党がどうなるかが非常に大事なので、その視点でポイントをまとめていきます。

・自民党と公明党が選挙協力することを表明
両党合わせて過半数を目指すとのことです。
公明党は前回都民ファーストと協力していたのですが、今回は自民党と協力することになっていますが、その理由に関しては

「前回の都議選後に国政に進出しようとした。都政をしっかりしてほしいという想いから協力関係を解消した」

と述べていますが、国民からは「強い政党についていっているだけ」と批判も上がっています。

・小池氏の入院
小池氏の応援がないので都民ファーストの劣勢が予想されています。
またコロナ対策で小池氏に批判が集まっているのも要因でしょう。

しかしこのタイミングで入院とは、出来すぎたストーリーのような気もしますが・・・

・小池氏が都民ファーストを応援しない
記者会見で「都民ファーストの応援に回るのか?」と質問され
「現在はコロナ対策真っ只中なので、それらをふまえて判断したい」
と答えています。

今回の都議選で自民公明が過半数を獲得した場合、都知事の立場が危なくなります。(不信任案出される可能性)
なので自民公明が不利になるようなことができないということです。

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⑥各党のマニュフェスト(公約)

マニュフェストとは、当選したら行うことを約束することです。

選挙前に言っていたことと実際にやっていることが違うこともよくあり、投票する際には前回のマニュフェストはどうなっているかも確認する必要があります。

各党のマニュフェストの大枠です。

細かい部分は

「〇〇党 都議会選 公約」で調べると出てきますので確認してみてください。

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⑦まとめ


今回は真っ最中の都議会選挙についてお伝えしました。(現在2021.6.27)

・都議会選挙と都知事選挙の違いと仕組みを理解すること

・前回選挙からの流れ

・今回選挙の争点、焦点

をお伝えしました。

選挙に関しては強制されるものではないので、興味関心を持つかどうかは自由ですが、自国のことを知ることは少なからず自身の人生に関係があることですので、勉強し理解することを推奨します。

同じニュースでも理解していると見え方が全く違ってくるので、土台の知識を鍛えてもらえたらと思います。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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