北朝鮮は何故ミサイルを打ってくるのか？

こんにちは。
株式会社Origin.の奥平です。

今回は「北朝鮮は何故ミサイルを打ってくるのか？」というテーマでお伝えしていきます。

昨日（10/4）北朝鮮のミサイルが発射されJアラートが鳴ったことで大騒ぎになっています。

北朝鮮は何故ミサイルを打ってくるのか、そして何故最近頻繁に発射してい

るのかを考えていきたいと思います。

北朝鮮のことを理解すると経済と政治、そして軍事力の関係性が分かります

のでしっかり学んでいきましょう。

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①北朝鮮の歴史

第二次世界大戦前まで朝鮮半島は日本の支配下でした。

しかし日本は広島と長崎に原爆を落とされたことで降伏し、第二次世界大戦

の敗戦国となります。

敗戦国となったことでそれまで支配していた朝鮮半島から撤退させられるこ

とになります。

第二次世界大戦が終わる少し前にソ連が朝鮮半島の北側から攻め込んでいて

日本軍を撤退させて北部を支配していきます。

このままではソ連に朝鮮半島全てを支配されてしまうと思ったアメリカは

北半分をソ連が、南半分をアメリカが統治することを決めました。

これが今の「北朝鮮」と「韓国」になるわけです。

北朝鮮はソ連が支配していることで「共産主義」を採用し政治を進めていき

ます。一方韓国はアメリカが支配していることで「資本主義」を採用しま

す。北朝鮮と韓国は数年に渡り戦争状態になりますが、停戦することで合意

し現在も停戦扱いとなっています。（朝鮮戦争）

韓国は資本主義、北朝鮮は共産主義を取り入れたわけですが、

その後経済格差が大きくなってしまいます。

共産主義を採用した北朝鮮はどんどん経済が悪化していきます。

逆に資本主義を採用した韓国はどんどん経済成長していきます。

貧しくなっていった北朝鮮はどうするのでしょうか？

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②貧しい北朝鮮が取った施策は？

経済的に貧しい北朝鮮は他国からの支配を避けるために

「軍事力」を強化します。

軍事力を強化することで他国と対等に交渉を行えると考えたのです。

しかしアメリカをはじめとした他国はそれを緩さず、北朝鮮に対して

経済制裁を行います。輸入や輸出に制限をかけられた北朝鮮はますます貧し

くなりますがそれが北朝鮮の軍事力を更に強化していきます。

北朝鮮は国の予算の多くを軍事力強化に使っています。

GDP費15％ほどです。日本は１％くらいなのでどれくらい大きな予算を

つぎ込んでいるか分かりますよね。

北朝鮮は

「ウチには強力な軍事力があるからウチの言うこと聞けよ」

というアピールのために日々ミサイルを飛ばしているのです。

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③ミサイル発射はいつまで続く？

他国（特にアメリカ）に対するけん制のため日々ミサイルを打ち続けている

のですがミサイルを打つ目的を整理していきましょう。

・日々のミサイル発射はあくまで実験である

北朝鮮の位置から、ミサイルの実験を行うには東側に打つしかありません。

西側に打つとそこには海はありませんので、どこかの国に直接落とすことに

なります。さらに、地球の自転の関係でミサイルの距離が東側だと伸びるの

です。日本への威嚇ではなく、実験として発射している可能性が高いです。

・アメリカまで攻撃できる「長距離ミサイル」の開発

今回日本の上空を通ったことで大騒ぎになりましたが、

北朝鮮はアメリカまで届く「長距離ミサイル」を開発しています。

アメリカまで攻撃できることを示すことで対等に交渉することを

狙っています。

以上の理由から、ミサイル発射は当分続きますが、日本に落ちる可能性は

非常に低いです。万が一日本に落としてしまうと、国際社会から完全に孤立

し国が益々貧しくなります。

ただ軍事力を強化すると更なる経済制裁をくらうので、どこかの

タイミングで暴挙にでる可能性はあります。それは今回のロシアの動きを見

ればわかると思います。

どこかで開き直って攻撃してこないことを祈るばかりです。

今回は北朝鮮のミサイル実験についてお伝えしました。

すごく簡単にまとめると

・北朝鮮は経済的に貧しいので他国と対等に交渉するために軍事力を強化している

・日々のミサイル発射は威嚇よりも実験の要素が強い

・ミサイルを放てば放つほど経済制裁が厳しくなって更に貧しくなる

・北朝鮮が開き直って他国を攻撃する可能性はゼロではない

あまり不安になりすぎることは良くないですが、無関心なのも良くないので

背景を理解した上で日々の報道を見ていきましょう。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。