電通 9次下請けってどういうこと?
こんにちは!
株式会社Origin.の奥平です。
今回はこちらから
何かと騒がれている「電通」についてお伝えしていきます。
「国の偉い人が関わってずるいことやってんだろうな・・・」
くらいの認識の方が多いと思いますので、深堀して考察していきます。
①電通とは?
電通は日本最大の広告代理店であり、世界で初めて広告代理店として1兆円の売上を達成しています。
広告代理店とは、広告やプロモーションを企画したり、メディヤ枠の確保、などの業務を行っています。
suica、角ハイボール、鼻セレブ、などは電通から生み出されたと言われています。
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②闇が深い
電通は「クライアント至上主義」と言われており、それにより労働環境が非常に悪く問題になっています。
この事件は大きく取り上げられ、記憶にある人も多いでしょう。
実際2018.2019年と違法労働として裁判にかけられています。
クライアント至上主義が一因ですが、電通のビジネスモデルを見てみましょう。
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③電通のビジネスモデル
最も大きな仕事は、広告枠を持っている企業と広告を出したい企業を繋げることです。
CMや町の中の媒体、電車の中の広告など、広告枠を持っている企業へ広告を出したい企業をマッチングさせる、そして効果的な広告の出し方を提案していきます。
さらに、コピーライティング、WEB制作など広告に必要な技術を持つ会社をグループ化して、グループ内にお金が回るようにしています。
自社グループで補えない仕事を外注するのですが、
「偉そう」「中抜きがすごい」との噂が多くあります。
この「中抜きモデル」が非常に問題で、そもそも間に入るの意味が問われています。
例えばテレビCMを電通に発注すると数億円以上の見積がきますが、電通を挟まなければもっと安価でできるよねってことです。
電通の立場からすると少しでも多く中抜きしたいので、CMに有名人を使用したりして単価を上げ、単価が高いと中抜き額が増えていくイメージです。
これは物販に例えると、
メーカー→卸→小売り→消費者
となるのですが、メーカーと消費者を飛ばせば安く買えるよねってことです。
電通は1901年創業なので、広告という分野については先駆けなのでこの100年トップシェアを獲得してきましたが、今後広告の在り方自体が変わっていく可能性があるのでどうなっていくのか注目です。
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④今回の9次下請けとは?
今回は「持続化給付金」に関してですが、その持続化給付金事業に関わっていた企業が564社もあり、9次下請けまであったということです。
流れを確認します。
発注先:中小企業庁
↓
受注先:サービスデザイン推進協議会
↓
1次受:電通
この流れですが、ここにお金の流れを追記すると
発注先:中小企業庁
↓ 769億円
受注先:サービスデザイン推進協議会
↓ 749億円
1次受:電通
これを9次下請けまで続けるわけです。
つまり、何もしていないのにお金が入ってくる企業がたくさんあって、更にその多くが電通グループということです。
(最終的に実務負う9次下請けが少ない金額で重労働を強いられていきます)
さらに、サービスデザイン推進協議会とは電通やパソナが作った一般社団法人です。
さらに、広告代理店である電通が何故持続化給付金の事業に参入できているのでしょうか?
それは、政府と電通がズブズブだからです。。。
(ちなみに安部元総理の婦人は元電通ですw)
今の政権は自民党なので、自民党が広告を打つ際にこの流れになります。
自民党
↓
電通
↓
メディア企業
この流れになるので、電通は自民党に頭が上がらない状態です。
メディア企業も自民党からお金が流れてくるのでアンチ自民党な発信はできません。
自民党は電通を通して自民党支持者が増えていくわけなので、電通を待遇するわけです。
こういう裏構図(もはや裏でもない)があるので、世の中には不可解なことが多く起こっています。
今回の電通の下請けから社会の構図を学んでいきましょう。
大企業になると政府関係外でもこういったことは行われているので、しっかり理解をして自分がどの立ち位置にいるか考えてキャリアアップに活かしましょう。
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