タリバンがアフガン制圧を解説

こんにちは！
株式会社Origin.の奥平です。

今回は現在メディアを騒がせている

「タリバンがアフガニスタン制圧」についてお伝えします。

この報道を見て多くの方が

「危険な組織が国を乗っ取ってしまったということなのかな」

くらいな認識だと思います。

今回はアフガニスタン、タリバンのことを知るために歴史を深堀ながらお伝えしていきます。

それではよろしくお願いします！

①アフガニスタンで何が起こっているのか？

アフガニスタンはこの20年、アメリカがアフガニスタン政府を支援し、国を民主主義化すべく取り組んできました。
しかしアメリカがアフガニスタンから軍を撤退させていったと同時にほんの数か月でタリバンは首都カブールを制圧し、政権を奪ったのです。

日本では政権は選挙によって選ばれた組織が握りますが、アフガニスタンでは「武力」が行使されています。

タリバンの制圧が何を意味するのかをこの２０年の動きを整理しながら考えていきます。

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②アフガニスタンってどんな国？

アフガニスタンは５０年ほど前に内戦が起き、国として統率が取れていない状況でした。
その内戦で勝利したのは「タリバン」という組織で、タリバンはイスラム法を制定し、国にルールを作っていき国民から一定の支持を集めていました。

しかし、政治を行える人材がおらず、政府、行政としての機能は壊滅していました。

内戦が起こっていた状態からルールを作っていったのですが、それがかなり偏ったもので、
女性への権利を制限したり、刑罰が過激過ぎたり、テロ組織をかくまっていたり、政治の仕組みで国を統一できないので、武力で国を治めていきました。

そんなアフガニスタンの状態を諸外国は問題視していました。

そんな中事件が起こります。

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③アメリカ同時多発テロ

これは聞いたことある人が多いと思います。

2001.9.11に起きた同時多発テロは約3000人の死者を出す大事件となりました。

航空機４機はハイジャックされ高層ビルに突っ込んだのです。

アメリカはこの事件の首謀者を

テロ組織「アルカイダ」
「ウサマ・ビンラディン」

に断定し、アルカイダとビンラディンを匿っているタリバンに対し
受け渡すように要求しましたが、タリバン側がそれを拒否したためアメリカはアフガニスタンへの攻撃を決定しました。

アメリカはタリバン勢力を一気に鎮圧し、元々タリバンへ抵抗していた「北部同盟」という組織と共にアフガニスタンの立て直しを図ります。

タリバンは、アフガニスタン南部や隣国のパキスタンの国境あたりに勢力を保ちながら身を潜めていました。

タリバンが暴動を起こさないようにアメリカ軍はアフガニスタンに留まることになります。

しかしアメリカがアフガニスタン政府を支援しても国の民主主義化は一行に進まず、更に2011年にビンラディンを発見し射殺したことでアメリカがアフガニスタンへ留まる意味がなくなってしまいました。

そこから少しずつアメリカ軍の規模は縮小されていき、トランプ前大統領が2021年5月までにアメリカ軍の完全撤退を決めます。

バイデン大統領にもそれは引き継がれ、少し遅れましたが2021年6月に最後のアメリカ軍が撤退を開始しました。

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④待ってました！byタリバン

ここまでを理解できれば、８月15日にタリバンがアフガニスタンを制圧した流れが分かりますよね？

６月に最後のアメリカ軍が撤退したタイミングで待ってましたと言わんばかりに一気に全土を制圧していくのです。

たった２か月弱です。

アフガニスタンはたった２か月で50年前の状態に戻っていきました。

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⑤まとめ

・アフガニスタンは５０年ほど前から内戦が続き、タリバンが主導権を握る

・アメリカ同時多発テロ後のアメリカの攻撃によりタリバン政権は終わる

・その後アメリカが支援し新政府を作るも国はまとまらなかった

・アメリカ軍撤退によりタリバンが復活し一気に政権を握る

今後近隣国の中国などがどのような動きをしてくるか注目です。

本日のブログは以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。