ロックダウンすべき??あなたはどう思う??
こんにちは!
株式会社Origin.の奥平です。
今回はこちらのニュースから
日本でロックダウンすべきかどうかという議論です。
現在PCR検査の陽性者数が右肩上がりな状況への対策と思われますが、
ここでは
・ロックダウンとは
・何故今まで日本はロックダウンを行わなかったのか
・ロックダウンを行うということは
この3点を軸に今の日本の状況を整理していきます。
①ロックダウンとは
ロックダウンとは「都市封鎖」のことで、徹底した人との接触を避けることです。
具体的には下記のような事項が挙げられます。
学校閉鎖、職場閉鎖、公共イベントの中止、集会に対する規制、
営業規制、公共交通の閉鎖、外出の自粛、国内の移動制限、海外への渡航制限
フィリピンではこんな感じ
違反者は射殺しても良いと。。。
日本でもこの1年半の間、何度も強力なロックダウンを行った方が良いとの議論がなされていましたね。
しかし、日本では協力なロックダウンに踏み切れない理由があります。
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②何故今まで日本はロックダウンを行わなかったのか
日本では何故「ロックダウン」ができないのか
それは「憲法」の存在です。
(第13条)
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
すなわち、個人の行動や企業の営業などは自由であるということです。
ただし、「公共の福祉に反しない限り」という一文があり、今回を例にすると「コロナでの被害が大きくなるような行動はしたらダメよ」ということです。
つまり、日本でロックダウン(自由を奪う)を行うためには、行動を制限しないことが多大な被害になるというエビデンス(根拠、証拠)が必要なのです。
日本では憲法が最重要とされているため、より強力な「ロックダウン」を行うことはできず、緩めな「緊急事態宣言」を行い「命令」ではなく「要請」となっているのです。
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③ロックダウンを行うということは
ここからが重要な問題です。
冒頭で紹介した「ロックダウンを国会で積極的に議論すべき」との記事ですが、ロックダウンを行うためには「法整備」が必要であると述べられています。
つまり「憲法改正」を行う必要があるということです。
憲法は日本国内で最も効力の強いものですが、それを変えるとなると現ルールでは非常にハードルが高いのです。
衆議院、参議院で3分の2以上、そして国民の過半数の賛成が必要なのです。
憲法は国の最高法規なので、簡単には変えられないようになっています。
憲法が安易に変えられてしまうと、第9条までもが変えられてしまう恐れがあります。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
戦争をしてはならないという内容です。
(しかし7年前に集団的自衛権の行使を容認すると閣議決定しているので、実際に戦争に参加する可能性はあります。当時から今も大問題として議論されています)
憲法改正には国民の理解が必要ですが、第9条がある限り絶対に過半数の賛成は取れません。
しかし、今回のようなロックダウン(国からの強制力)を国民が望む形になったらどうでしょう?
陽性者数がとんでもなく歯止めが効かない状態で、生活もままならなくなれば国民は国に対して何とかしてほしいと考えます。
国は「憲法」があるから行使できない、だから憲法改正が必要だ。
という流れになって憲法改正が進んでいく可能性があるのです。
憲法改正にはメリットとデメリットがあり、判断は難しいのですが、個人的には改正のためのハードルを下げることはあってはならないと思います。
今回のコロナ騒動から、憲法改正への議論がどうなされていくかを注目しておきましょう。
憲法はこちらから。103条しかないので15分程度あれば全部読めます。
↓
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④まとめ
今回お伝えしたことをまとめていきます。
・陽性者数が爆伸びしているので、ロックダウンを検討した方が良いとの意見が出ている
・憲法上日本でロックダウンを行うのは難しい
・ロックダウンなど、強制力を持った規制を行うには憲法改正が必要
・憲法改正はハードルが高いが、国民が憲法改正をに望むようになる可能性がある
・憲法改正はメリットデメリットがあり、考え方も人それぞれですが、今のうちに憲法を知っておいて、改正されることが自分の生活にどのような影響を受ける可能性があるか考えておく必要がある
1つのニュースから派生させて考えていくことで知識が増え、思考が広くなっていきますので、「常に学ぶ」意識をもっていきましょう。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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