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脱炭素とは??

こんにちは!
株式会社Originの奥平です。

ここ1年くらいで「脱炭素」というワードをニュースなどで聞く機会が多くなっていると思います。

良く耳にはするけど何故話題になっているのかというのはあまり触れられていません。

世界的にどう取り組んでいくかも含め、まずは基本的な部分をしっかり理解していきましょう。

①炭素とは

炭素とは、生物、食べ物などの基本元素です。

炭素を燃やすとに二酸化炭素になります。化学式は「CO2」です。

要は、脱炭素というのは炭素を燃やしてできる二酸化炭素のことを念頭においています。

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②二酸化炭素

では何故二酸化炭素が問題になるのか?

二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスは、温まった空間から熱が逃げないように蓋をしています。

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温室効果ガスがなければ地球の表面温度はマイナス20度ほどになると言われています。

ここ数百年の間で二酸化炭素が増えすぎて地球の温度が上昇している

というのが「地球温暖化問題」と言われています。

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③地球温暖化

地球の温度はここ100年で0.7度ほど上昇しているそうです。
(ここ50年の上昇は過去100年の倍)

実際の気温上昇は肌では感じにくいんです。

個人的な肌感覚では、最高気温は最高記録を出し続けているけど、暑い時期が短くなっている印象です。

問題視されているのは、このまま温暖化対策を取らずに21世紀末までいくと、平均気温は2度くらいから6度くらい上がると言われています。

特に早いペースで温暖化が進むと、2030年までに1.5度上昇するそうです。


温暖化が進んでいくことで地球に何が起こるのかをまとめていきましょう。



・海面温度上昇による漁業の不振

・氷が溶けることにより新たな細菌の発生

・乾燥と高温による火事で森林が燃え新たにCO2を排出

・大気中の水蒸気が多くなることで台風や大雪の発生

・高温による農作物量の減少

・乾燥地帯の増加による水不足

など、人々の安全な暮らしが損なわれるということで、早急に対策をしなければならない、それを「脱炭素」と言います。

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④脱炭素に向けた取り組み


「2050年までに温室効果ガスゼロ」これは日本でも菅総理が初心表明時に公約として挙げています。

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世界レベルでは、ここ30年くらいで取り組みが始められています。

1992年に地球サミットが行われ、温暖化や森林破壊について話し合われ

「気候変動枠組条約」が制定され、各国が温暖化対策に取り組んでいくことになりました。

1997年には「京都議定書」が採択され、2020年までの温室効果ガスの削減目標が設定されましたが、ここで大きな問題がありました。

京都議定書には、「先進国のみ削減目標を定める」とあったのですが、これが問題になりました。


アメリカを中心に「先進国だけでは不公平だから、どの国にも削減目標を定めるべきだ」との声があがりましたが、
発展途上国からは「現在の先進国はCO2を出して成長してきたのにここにきて同時に規制は不公平だ」との声があり、温暖化対策は中々前に進みませんでした。

その後も話し合いが続けられ、2015年(21回目の会合)により「パリ協定」が制定されました。

パリ協定は京都議定書で決まった2020年までの目標の次の目標を定めており、すべての国が対象となるものでした。

産業革命からすでに1度ほど上昇した気温を2度以内に抑えるために

各国が削減目標の提出を義務付けました。

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日本の目標は

2030年度に2013年度比で温室効果ガスを26%削減

です。

温室効果ガス削減で最も影響するものは「電源」です。

電源は

化石燃料が約80%を占めており、温室効果ガスを多く輩出します。

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化石燃料を減らすべく取り組んでいくのですが、ここで重要なのは

・再生エネルギーをどうやって増やすのか?

・原発は増やさざるを得ない

この2点です。

ここでは再生エネルギーについて触れますが、再生エネルギーで1番期待できるのは「太陽光」なんですが、太陽光には大きな問題があります。

太陽光は太陽が出ている時間に限るので、電気を貯める技術が必要になってきます。

ここで活躍するのが「電気自動車」です。

電気自動車はそもそものCO2削減、さらに電気の供給にも一役買っているわけです。

小池都知事は2030年までにガソリン車の新車販売をゼロにすると公言しています。

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つまり、温暖化対策として脱炭素(CO2削減)に取り組むことで、

電気の需要が圧倒的に高くなる

ということです。

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⑤日本は不利

日本は各国と比較して脱炭素の目標達成は難しいです。

・日照時間が短い

・台風などの自然災害も多い

・原発の稼働も福島の事件依頼活動が難しい

対策としては

・企業への補助金等のサポートを充実させ新技術開発を強化するのか?

・原発の稼働を推し進めるのか?

この10年の取り組みに注目です。

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⑥世界の流れ

地球温暖化の主な原因が「CO2排出」であることは断定はされておらず、地球上のサイクルの問題であるとか、恐竜がいた時代は現代の20倍の温室効果ガスを排出していたなど、様々な見解があります。

実際トランプ元大統領は「地球温暖化はアメリカの国力を落とす政策であり、パリ協定は不公平である」とし大統領就任後パリ協定を脱退しています。

トランプ

しかしアメリカもバイデン大統領に変わった直後パリ協定へ復帰しています。

大企業での取り組みも随所に見られており、appleもカーボンニュートラルを生産から販売まで取り入れるとしています。

*カーボンニュートラルとは、排出してしまったCO2を回収技術を使い大気中から取り除くことです。

地球温暖化に取り組まない国や企業は世の中から相手にされなくなる流れになるでしょう。

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⑦まとめ


今回は「脱炭素」について解説しました。

・脱炭素とは、温室効果ガス削減

・地球環境問題はここ30年で話し合われている

・2030年までに世の中が大きく変わる可能性がある

・世界は温暖化防止に動いているので、企業、個人ともに避けては通れない課題である


以上のことを踏まえながら世の中の動きを見ていきましょう。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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