動画内表紙

金箔を貼る【補足等】

動画はこちら⬇️

ちなみに動画内で紹介するのを忘れたのですが、金箔の紙包みの中には下記の図の様な形で金箔が入っています。金箔一枚一枚の間に保護紙が挟まれております。

画像1

補足事項は4点

①金箔の取り扱い注意点。
②金箔の種類。洋金箔(赤)、洋金箔(青)、純金箔など。
③金箔を接着させる糊について。
④金箔の後処理等。

①金箔の取り扱い注意点。
金箔はとても薄いので少しの風や吐息、手の油等で簡単に破れたり、くっついたりしますので細心の注意が必要になります。
屋外、ストーブやエアコンの前では基本的に作業困難です。
まずは環境を整えることが大切です。
貼り付ける画面の凸凹やゴミ等も無い様に配慮すると完成度高くなり、見栄えが良くなります。

②金箔の種類。
金箔といっても洋金箔(赤)、洋金箔(青)、純金箔などがあり、それらは割とメジャーな金箔ですが、近年では沢山の種類の金箔があり和光箔や新光箔といった新しいタイプの箔も販売されています。(製造の仕方が違ったりなど)

動画で使用している箔は洋金箔(赤)ですが、これはブロンズを亜鉛や銀と混ぜて薄く伸ばした箔です。なので純粋な金は含まれていません。ブロンズはうまく調整すると割と金ぽい見た目になります。よってこの箔は「ニセ金」という呼ばれ方もします。値段は安めです。

純金箔は金の混入率で呼ばれ方が変わり、値段も変わりますが基本的にバカ高いのでそれなりの絵画や仕事以外では使用する必要は無いと思います。

③金箔を接着させる糊について
今回の動画では日本画で使う膠を使い金箔を貼っていますが、アクリルの糊やボンドなどでも接着は可能です。耐久年数は正直わかりませんが、数日でとれてしまうという様なことはありません。僕はアクリル絵具で制作するときはマットメディウムというアクリルの糊を使用して箔を貼っています。

④金箔の後処理等
洋金箔等は亜鉛や銀が入っているので、経年変化によって色合いが変化します。貼ったあとは膠やドーサを塗ったり、アクリルのクリアなどその後の制作等に合ったコーティングを施しておくと色合いの変化が起こりにくく良い状態を保てます。動画内では膠を塗っています。

最後に
動画では絵画の画面に貼る様な形で貼り方を披露しておりますが、ハギレ箔(切り回し箔とも言います)でプラモデルやお気に入りの家具等にもデコレーションとして使用できます。
自由な発想で箔を使ってもらえるきっかけになればと思います。


Amazonにもあったのでリンク貼っておきます。

⬇︎ニセ金箔 セット

⬇︎純金箔

⬇︎銀箔

⬇︎あかし紙(あかうつし紙とも言います) 

⬇︎箔を掴む竹バサミと金箔叩く用の筆セット

⬇︎竹バサミのみ

⬇︎箔を貼れる糊(大体のものに貼れる)
*ちなみに動画内では膠水を使用しています。


⬇️こちらも箔貼りに関連した記事です。


京都府在住。画家(アクリルor膠彩画)。現代社会に生きながら、人々の痕跡を見て暮らしています。人が沢山いる所に居ても、なぜか寂しくなるだけ。だから『何か』をして楽しみたい!というのが行動動機です。