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ロマンあふれる多民族国家、実は国旗がない 2023/6/5 てけ Vol.1

皆さんこんにちは!これからOrient/note 月曜日を担当していきます、てけ(Twitter@tke_0123)です。
基本的に歴史、鉄道、主の好きなゲームなどについて語っていこうかなーなんて思ってます。よろしくお願いします。
これ以上はTwitterを見てください。大体僕がどんな人間かわかります(というか自己紹介がめんどっちいんです。ごめんね)。
まあこんな話を延々続けても仕方ないんで早速本題へ。


さて、突然ですが皆さんは「オーストリア=ハンガリー帝国」という国を知っていますでしょうか。この国に関して、最近話題になった出来事があるんです。この国、近現代史では割と有名とはいえ、やはり忘れた、そもそも知らない、という方のほうが多いことでしょう。
ということで、まずは簡単な概要についてから。

溺れるドイツ人、ハンガリー人を掴む

認めます。大見出し、大分ふざけました。しかし言いたいことはまとめたつもりです。
オーストリア=ハンガリー帝国(以下二重帝国)の誕生には、かなり不安定な国内情勢が絡んでいます。
この国の前身には、「オーストリア帝国」というものがあります。このオーストリア帝国はドイツ人が支配階級にいる国家でした。
しかしこの国家、フランス革命やクリミア戦争におけるロシアとの関係悪化、普墺戦争の敗北、対サルデーニャ戦争での敗北に伴って国際的地位が著しく低下しておりました。
この衰退を喜んだのは、帝国内の諸民族です。
そうこの帝国、ドイツ人だけの国ではないのです。
ボヘミア人(チェコ人)、マジャール人(ハンガリー人)、クロアチア人、ポーランド人…。
ほんとはもっといます(全部で10民族くらい?)。

↑見ただけで嫌になりそうな二重帝国の民族分布

ここで帝国は決断を迫られます。
①他民族で協調して、特権を捨てて帝国を維持する
②ハンガリー人だけと協力して、特権を維持したうえで帝国を維持する
選ばれたのは②でした。
特権階級も手放したくなければ、できるだけ現状を維持したいという支配階級ドイツ人様のエゴが丸見えですが、まあいいでしょう。人間ってそういうもんです。
そんなこんなでドイツ人とハンガリー人の国家、「オーストリア=ハンガリー帝国」が完成しました。
このあとしばらくして、サラエボ事件からの第一次世界大戦からの崩壊…という流れをたどるんですが、そのへんの話はまた次週以降に…

国旗がないって、どういう事だい?

二重帝国には、長らく国旗が存在すると(日本人に)思われてきました。
しかし、実は国旗なんてものはなく、国旗だと思われていたのは商船旗だった!というのが正しいようです。

↑実は商船旗らしい二重帝国の旗

強いて言うならハプスブルク朝の旗(上部が黒で下部が金色のやつ)とハンガリー王国の旗(赤白緑に紋章の)が国旗とされるらしいです(そもそもオーストリアとハンガリーという二つの国家が内包されたハーフ&ハーフセットみたいな国ですから統一旗があるのも不自然かもしれませんね)。
この旗自体あまりにも長く日本で浸透してきたので、すぐにすべて変更する!とはいかないかもですね~。現に主はこの旗好きですし、なんなら旗の中でトップクラスに好きです。今後も使い続けます。


はい、ということで月曜初投稿の内容は以上となります(ここまでで1400字程度語っているようです…)。
初回からすごいニッチな内容でしたが、楽しんでいただけていたら幸いです。
この国、属性盛りだくさんなんでまた今度紹介しようとおもっています。
まあそれはさておき。
次回は"近現代史で最もメジャー(だと主が勝手に思っている)なコンテンツ"をご紹介しますね。
では、また来週noteでお会いしましょう~。

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