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#0401東京入管前抗議

#0401東京入管前抗議
アップされてた動画に、すっごいやる気なさそうな風情で歩いてるとこが映ってた。あれは粉の洗剤2箱と液体洗剤とシャンプー2本にコンディショナー、その他細々した差し入れ品がこの日は特別多かったせいと言い訳しておく…いつもあんなんかもしれないけど笑

生きてくのに必要な最低限の生活用品も、入管の収容所では被収容者が自分で用意する必要があります。
頻繁に面会に来て面倒を見てくれる家族のいる人はまだマシですが、被収容者の中には日本に後ろ盾となってくれる人のいない移民や、身一つでやって来た難民もいます。そういう人の中には、歯ブラシすら持ってない人も。

入管が必要なものを提供するケースもあるようですが、仲が良くなった被収容者同士で、あるものを分け合うことも多いようです。違うブロックに入れられている人に、これを渡してほしいと、洗剤などの日用品を渡されることもあります。

入管収容所はここにいる人をいないことにするような施設です。でも、いないことにされても生きてるし、生きるために必要なものはやっぱり必要です。
そういう訳で、面会ボランティアも洗剤や石けん、シャンプー、生理用品の差し入れをよく頼まれます。この日はたまたま頼まれ物が重なりました。そんな日もあります。

いまは警察が街角で、外国人に見える人をよく職務質問しています。そんな時に、「ビザが無いなら捕まえないとならない」と言うこともあるそう。
景気が良かった頃は、ビザが無いだけで逮捕されることは無かった。「悪いことをしてないのに捕まえない」と警察は言っていたそうです。

景気がいい時は、労働者として都合よく使って、それで日本に根を下ろした人を、景気が悪くなったら捕まえて、先の見えない収容で追い詰めて、自主的に出国させようとする。そんなやり方は間違っているといった訴えをSYIさんはされていました。

また、難民申請をしてから、結果が出るまで時間がかかりすぎることについての話も。難民申請をして、結果が出るまでに与えられる仮のビザで結果を待ちつつ働き、日本で家庭を持つようになる人もいる。そうやって問題なく定住した人も、難民申請で不認定が出ると、収容されて帰国を迫られる。

話を聞きながら、面会している人たちの顔が浮かびました。
入管の外国人収容所に収容されているのは、「社会に不安を与える」存在ではなく、自分が一人の人間として日本で生きてきた事実や、過ごした時間を尊重されることを願っている人たちです。
一生懸命働いて、家族と楽しく過ごして、ラーメンとか食べに行って、友達の誕生日のプレゼントを選ぶ。普通の生活を望んでいる普通の人たちです。

入管の収容所で起きている人権侵害の問題は、その元をたどると、日本で続いてきた元植民地出身の人たちに対する差別と人権侵害の問題に行き当たります。とても根が深い問題です。
でも、ルーツや育ち方、発達のタイプやジェンダーアイデンティティなど、様々な人たちと当たり前に生きていける未来を夢見て、そのために小さな声を持ち寄るのは、きっと未来のためには良いはずです。誰もが多様なただ一人なんですから。

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