アン〇ャッシュ コント「渡部の浮気」

コント仕掛けのスペシャリストアン〇ュッシュ
渡部の浮気相手の写真がとんでもない誤解を引き起こしてしまう!

渡部「はー。浮気してるけど、やっぱまずいよな。もしマスコミとかにバレたら大変だし、後輩の児島にもなんていおう。あ、そういえば今度のロケでいく牧場の写真、あいつにまだ送ってなかったな。でも今浮気のことバレたらそれどころじゃないし、やっぱりまずはあいつに浮気のこと相談しなきゃ」

電話

児島「あ、渡部さんからだ。なんだろ・・・はい」
渡部「もしもし児島? 今時間ある?」
児島「はい。大丈夫ですけど」
渡部「実は俺、今までお前に隠してたことあるんだよ。それいおうと思ってさ。でも聞く前に約束して欲しいんだ。いいか、それ聞いても俺のことを絶対に軽蔑したりしないでくれ。絶対だぞ」
児島「なんか深刻な話みたいですね。わかりました。俺、何聞いても渡部さんのこと軽蔑したりしません」
渡部「よし。じゃあ、いうけどさ・・・実は俺、今浮気してるんだ」
児島「え、おめでとうございます」
渡部「いや、おかしいよなさすがに。どう考えても世間的にはめでたくないよ」
児島「あ、すいません。あせっちゃって」
渡部「うん。まあそれでさ、相手の写真もあるのよ。ちょっと見てくれる」
児島「はい(うわあ、渡部さんの浮気相手ってどんな人だろ。気になるな)」
渡部「(あれ、画像ファイルどれだっけ。確かこの辺だけど、まあ適当でいいか)どう届いた?」
児島「はい。届きました」
渡部「じゃあ開いてみて」
児島「ええと、はい(牧場の乳牛の写真)」

児島「え? え?」
渡部「どうだ。驚いただろ(有名AV女優の写真だと思ってる)」
児島「いや、めちゃくちゃ驚きましたよ!」
渡部「やっぱさ、こういうのってよくないよな」
児島「よくないですよ。さすがに人としてどうかと思いますよこういうのは」
渡部「いやさすがにいい過ぎだろ。いっとくけどな、俺は別に彼女の外見にひかれたとかそういうんじゃないからな。あくまで内面的な部分に共感したから付き合い出したんだぞ。そこは誤解するなよ」
児島「内面? え? 内面とかわかるんすか?」
渡部「一年くらい前、収録の帰りに会社の近くのバーで飲んでたらさ、そこにたまたま彼女も一人で来てたのよ」
児島「一人でバーに来てたんですか!? 大事件じゃないですか!」
渡部「大げさだよ!」
児島「いやふつう驚きますって」
渡部「まあ俺も最初驚いたけどさ。まさかこんなとこにいると思わないからさ。そうしたら向こうも俺のこと知ってたみたいで、それで一緒に飲んだのよ。それから段々かな、なんとなく気が合って二人で会うようになったんだ」
児島「へえ」
渡部「ああいう業界、やっぱり大変みたいでさ。多い日にはたくさんの人の相手一度にしなきゃいけないみたいなのよ」
児島「はー。そうなんですね」
渡部「もちろん彼女も仕事だから割り切ってはいるんだけど、中には撮影でおもいっきり胸つかんで来るやつとかもいるらしいんだよ。信じらんないだろ」
児島「え、普通じゃないですかそれは」
渡部「なんてこというんだお前」
児島「あ、すみません・・・え、でも普通だと思うけどなあ」
渡部「まあ、それでさ。彼女がこんなに小柄な体でがんばってるんだなって思ったら、なんか俺も同情しちゃって」
児島「小柄なんすか。それでも十分200キロくらいはありそうですけどね」
渡部「あるわけないよ。それでさ、気がついたらそういう関係になっちゃったわけ」
児島「はー。そういうもんなんですね」
渡部「知ってるかも知れないけど、彼女胸も大きいんだよな」
児島「いや、どう見てもでかいですよそりゃ」
渡部「でも普段は割と着やせするタイプなんだけどな」
児島「着やせとかあるんすか!?」
渡部「まあ、俺も正直忙しくて色々疲れててさ。なんかこう胸の大きい人って包容力があるっていうか、包み込んでくれるっていうか・・・そういうのあるだろ。たぶんそういうのに癒されたかったのはあったと思うんだわ」
児島「あー。包容力はわかりませんけど、確かに安定感はありそうすね」

渡部「だろ。だから俺も段々本気で好きになっちゃったわけよ。でも、最近は彼女も俺に家庭があること気にしてるみたいでさ」
児島「へえ」
渡部「ときどき寂しそうにしてる彼女見てると、たぶん彼女の方も『もう終わりにした方がいいんじゃないか』とか悩んでるんだろうなって、考えてるのが俺にもわかっちゃうんだよね」
児島「渡部さんそんなことまでわかるんですか?」
渡部「いや、わかるだろ普通一緒にいたら」
児島「へー、すごいな。わかるんだ」
渡部「それで俺も、こうなったらいっそもう彼女と一緒になった方がいいのかって思ったりもするわけよ。けどこういうのって、やっぱ法律は許しても、世間は許してくれないんだろうなあ」
児島「いやあ、法律的にもどうなんすかねこれ。たぶん難しいと思いますけど」
渡部「後さ、ここのところどうも俺と彼女がいるところ誰かに見られてる気がするんだよ。おかしいよな。会うときはちゃんと彼女の方もサングラスしたりして目立たないようにしてるんだけど」
児島「いやむしろめちゃくちゃ目立ちますよそれ」
渡部「たぶんあれ週刊誌の記者だと思うんだ。もし俺が彼女と一緒に公園歩いてるとこなんか撮られたら一発でアウトだよな」
児島「わかりませんけど、むしろほのぼのするんじゃないですかね。子供とか喜んで集まって来そう」
渡部「いや、めっちゃ気まずいだろそれ。子供に囲まれるとか絶対嫌だよ。まあ、だから俺もさ、こうなったらバレる前にいっそ先に記者会見とか開いちゃった方がいいんじゃないかと思ったりもするわけ」
児島「記者会見するんですか!?」
渡部「もちろん彼女はそんなことになっても一言もしゃべれないと思うし、かわいそうだとは思うよ」
児島「当たり前ですよ。しゃべったら大騒ぎですって」
渡部「でもいつかはバレることだしな。だからさ、お前にもこれから色々迷惑かけちゃうかも知れないけど、ほんとごめん」
児島「まあ、わかりました・・・そういうことなら、俺渡部さん応援します」
渡部「ごめんな。俺もさ、全部一区切りついたらもういっそ彼女と北海道とかいって、広い草原の中でのんびり暮らそうかと思ってるんだ。もちろん、そんなの不似合いな二人だとはわかってるんだけどさ」
児島「いや、めちゃくちゃ似合いますよ!」

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