均衡理論(6):私有経済
前回までに厚生経済学の第一・第二基本定理を導入した。今回は、単純な私有経済モデルであるEdgeworth Box経済とRobinson Crusoe経済から、価格メカニズムが如何に需給を調整し、それが動学的なマクロ経済モデルに如何に応用されるかに関する基礎的な議論を取り扱う。連載はこちら。
私有経済とWalras均衡私有経済とは誰が何を所有しているかが定まっている経済のことである。つまり、各消費者$${i=1, \cdots, I}$$の財の賦存量$${\omega_i \