Zero-sum equalityと企業価値評価モデル(1)
前回までは、残余利益モデル(RIM)をベースにしたOhlson[1995]モデルとその種々の発展モデルに関する議論を重ねてきた。今回は、RIMで前提とされてきたクリーン・サープラス関係(CSR)を必ずしも仮定しない形での種々の株式価値評価モデルを取り扱う。前回はこちら。
Zero-sum equality$${y_t}$$が確率変数である時、すなわち$${\{y_t \}_{t=0}^∞}$$が確率過程である時、かつ時間$${t}$$が進むにつれて情報が増大していく時、繰り