ペーパードライバーを卒業した話
もうエアコンを付けている所があるそうですね。我が家はまだ暖房が付いています。同じ日本なのに不思議。早く暖かくなって欲しいです。
私、ペーパードライバーを卒業して約1年経ちました。今は週4、5回は必ず運転しています。ずっと緊張感を持って運転しようと心がけていますが、行った所があるところを運転するのには、ビクビクすることはなくなってきました。もしペーパードライバーから脱出したい、と思っている人がいたら勇気を与えられたらいいと思って、私の場合について書きます。
ぺーパードライバーを卒業することになった経緯
学生時代に免許を取ってから、親の車やレンタカーを借りたりして、少し運転していました。ただ車を乗らなくても電車もバスも充実しているところに住んでいたので、何がなんでも運転しなきゃ、という感じではありませんでした。免許あったら便利、くらいな。
結婚をして、夫の運転する車に乗るのが基本になりました。我が家にファミリーカーが1台ありますが、仕事で使うので平日は夫が乗っていきます。そうしている間に私は運転をしなくなりました。5年間は運転していなかったと思います。当然ゴールド免許。
その間、子供が生まれ、知らない街に転勤となりました。今の街では、どんな人も車を運転している印象です。田んぼや畑が広がっている絵に描いたような田舎、というわけではありませんが、車は一人1台基本、というような所です。
転勤してきてしばらくは車を自分で運転することは考えませんでした。ずっと乗っていなかったので、自分で運転して移動するということを思いつきもしませんでした。お出かけは、歩いて行ける場所が基本でした。暑くても寒くても、徒歩20、30分くらいでも抱っこ紐かベビーカーを押して行きました。バスは息子がうるさくしたりして、黙って乗っていられないのでハードルが高く、時々しか利用しませんでした。遊びに行くのは、歩いて行ける支援センターか、近所の小さくて誰もいない公園だけの毎日でした。
そういう風にして、車なしで1年暮らしていましたが、だんだん不便に感じてきました。支援センターで出会う親子はみんな車に乗ってきていました。冬はとにかく寒くて、(日中でもマイナス10℃、20℃になる地域です)息子を外に連れ出すのも可哀想になって、お出かけもできなくなりました。
夫に車がもう一台欲しい、と軽く相談してみましたが「なぜ必要なの、何に使うの」と言われ賛成されず、断念しました。私自身、運転するのが怖いのもあったし、絶対に必要かと言われたら答えられませんでした。お金のかかることなので躊躇するのもありました。そして、夫からは電動自転車の提案もありました。それからも悶々とした日々を過ごしながら、車の必要性について考えていました。電動自転車の方が経費がかからないし、その方がいいのかと思いました。でも、
・大人しい息子じゃないので、椅子の中で暴れたら怖い
・11月から4月の半年(雪が降っているか地面が凍っている間)は乗れない
というわけで、電動自転車は断念しました。
夫には必要だったらタクシーに乗ったらいい、と言われました。息子を緊急に病院に連れていく時なんかは躊躇無く乗りますが、公園に遊びに行きたいとか、そんな時には乗る気にはならないので、「必要な時にタクシーに乗ろう」と決めたところで特に生活は変わらず。でもやっぱり運転も怖いから、このままなんとか次の転勤までやり過ごせばいいや、と諦めて過ごしていました。
そんな風に過ごしていた時に転機が訪れました。夫の知り合いで、車がいらない場所に行くから、今使っている車を誰かに譲りたい人がいると。「どうする?」と聞かれ、ペーパードライバーの私は少し躊躇してしまいましたが、何かの縁に違いない!と譲ってもらうことにしました。
古い車だと聞かされていました。気にいるか不安でしたが、第一印象は全然悪くありませんでした。軽がいいとか、色はこんなのがいいとか、中古車の広告を見ては色々夢見ていた時期もありました。いただいた車は、10年は軽く超えた、10万キロ余裕で走っている車で、色も理想の色ではありませんが、今は愛車としてとっても気にいています。燃費も良くはないですが、街の中乗るだけなので全然気になりません。
運転に慣れるまで
車を譲ってもらうことになって、ペーパードライバー歴5年の私は、まず運転の練習をしよう、と思いました。調べると講習所でペーパードライバー講習をやっていました。託児もあると書いてあって、これだ!と思い連絡しました。結局託児は今はやっていない、と言われてしまい、夫のいる日に息子を置いて講習を受けに行くことにしました。夫に練習に付き合ってもらえば良かったのかもしれませんが、息子を後ろに乗せて、気にしながら車の練習をする自信がなかったので、最初はプロに教えてもらうことにしました。
すごく緊張しながら講習を受けましたが、1時間であっさり終わりました。内容としては、コース内を少し走ってから公道にすぐに出て、停止位置や、右左折、車線変更等の基本的なことを一緒に確認してもらいました。講習してくれた方に転勤してきた事情を話すと、「ここでは車ないと、どうにもならないね。あとは乗って慣れるしかないから頑張って」と。基本の運転はできているから、講習はもう必要ないと思うけど、慣れるには練習をするしかない、ということで講習は終了しました。
講習を終えて、なんとなーく運転の感覚は思い出しましたが、一人で乗れるようになるには程遠いな、という手応えのなさでした。
車が我が家に来てから、息子が車の中で寝られるように準備をして、夫に助手席に乗ってもらい、夜のドライブで練習をすることにしました。息子は静かに乗ってくれていて、一週間ほど練習をして、ガソリンの入れ方も確認して、一人でなんとか乗れそう、という気持ちを持つことができました。運転を練習していて感じたことは、慣れていないことをするとすごく頭を使うなぁ、と思いました。でも出来ることが増えることは、なんだか嬉しかったです。
そして、毎日息子を連れて広い公園に行ったり、イオンモールに行ったり、今までは車がないと行けなかった本屋さんなんかに行って、1日一回は運転するように心がけました。人間慣れていないことをするのは本当に疲れるので、最初は強い気持ちを持たないと運転はすごく億劫でした。続けていくと次第に慣れていく感じがわかりました。
車のある生活
今は車がない時はどうやって生活していたっけ、と思うくらいです。車を持つ前はネットで調べたりして、車は維持費が大変だから嫌だなぁ、と思っていました。まぁ確かに税金、車検代、保険、ガソリン代、駐車場代。でも、都会に比べたら必要なお金は少ないと思います。
・お店も公園も駐車場が広いし、駐車料金はかからない。
・賃貸でも大体1〜2台は駐車場無料。追加しても一月3千円台。
そんな感じで、車に乗る人に優しい街だと思います。
予想外の出費とかはあります。古い車なので車検は毎年だし、壊れている所があってお金かかったり。もらった時に「冬タイヤはある」って言われていたのに、タイヤを持って交換しに行ったら、お店の人に「今はいているのが冬タイヤですよー。はき潰したんですねー」と言われ、冬タイヤを購して、思っていなかった数万の出費があったりしました。
でも、不便さとかストレスとかを減らせるのだったら、払ってもいいくらいのお金だと思っています。車があるおかげで、パートも始められるようになりました。車を運転する以前は、冬に職場に行くことや保育園に送迎することが不可能に思えて、断念していました。でも車が使えるようになって、自分がやりたいと思った仕事に行くことが出来ています。
車を運転することも、立派なスキルだなぁと思います。これからも夫の転勤で、また新しい場所に行くこともあると思いますが、自分で運転できることが、どこでもやって行けるという自信にもつながっていると思います。
車を運転するようになったという話だけで、こんなに長々語ってしまいました。それぞれ皆さん色んな思いを持って運転を始めたり続けたりしていると思うと、なんだか不思議な感覚になりますね。
読んでくださってありがとうございました。終わり
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