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不便な物こそ


カンガルーのお腹には子供を入れるための

「ポケット」が付いていて、

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の口先には毛細血管を

探り当てて採血することができる超高性能な「注射器」が付いている。

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夜行性であるフクロウの目は「暗視スコープ」みたいに

暗闇でも見ることが可能で、夜中に目が光るのは

目の奥にあるタペタム(輝板)という集光装置が、

わずかな光りを反射して増幅して明るくしているからで、

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同じく夜行性である猫とネズミの目にも

タペタムが付いているから、薄暗い屋根裏でも平気で

ドタバタと追いかけっこをしている。



目が退化してほとんど見えないモグラは主に土の中で

生活していて、

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クモは体内から粘着性のある糸を出して

網を張り巡らして獲物を捕らえることによって羽がなくても

空中で生活できていて、ほ乳類であり空気呼吸が必要な



マッコウクジラは、全身の筋肉に酸素を蓄えてから水深1kmにも

達する深海へと潜っていって、最長で1時間ぐらい潜り続けて

大量のエサを食べてから水面へと戻ってくる。

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動物に踏まれてグシャグシャになったチョウチョの幼虫は

死んでしまうのに、自分で自分の体をグシャグシャにした

サナギ状態の時には生きているし、



クマは冬眠して何ヶ月も飲まず食わずで過ごしても生きているし、

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トカゲのしっぽは

切れたら再生してはえてくる。

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もう、こんなことができるのなら、何だってできるのだ。


「生」と「死」というのは、

神が「この条件なら死ななくて、この条件となったら死ぬ」

と決めているだけで、どのようにでも変更可能なこと

なのであって、熱帯魚であるグッピーが赤道付近の

水温25度くらいの川や湖を好んで住みついて極寒の海では

生きられないことや、

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ペンギンが氷点下60度以上にも達する

ことがある南極の氷の上でも生きていられることに、


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深い意味はないのだ。


草食動物が草を食べて、肉食動物が肉を食べるのも、同じこと。


人間だって、例外ではない。


毎日毎日「暗闇では動きづらくて不便だな」と思い続けて、


学校の授業で黒板の文字が見えづらくなって


「視力が良かった頃の方が過ごしやすかった」と思い続けて、


気球に乗って地上を見渡して

「タカみたいに上空1kmから地上にいる

獲物を捕らえられる目だったら良かったのに」と思い続けて、


老いて歯が抜け落ちては「乳歯から永久歯に生え変わった

要領でトカゲのしっぽみたいに消失を感知したら


何度でも再生できる歯だったら良かったのに」と思い続けて、


はかない希望を、ずっと、心の中に抱きながら生きている。



もし、ダーウィンが進化論で主張したように

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「環境に適応するために体は進化してきた」ということならば、


こんな問題はとっくにクリアされているはずなのに、

今だにそうなっていないのは、


「頭を使って創意工夫して道具を開発すること」を神が

人間に求めているからなのだ。

不便な体だったからこそ、それを解消しようとして、

様々な発明品は生まれた。

暗闇でも生活できるように「蛍光灯」で部屋を明るく照らし、


視力が落ちたら「メガネ」をかけて、遠くを見たい時には

「望遠鏡」を使用して、歯がなくなれば「入れ歯」で代用する。


人間の体は、自然淘汰によって

「環境に適応できる形へと進化してきた」というよりも、


神によって「魂を教育するのに最適な形へと作り変えられてきた」という

表現の方が正しい。


直射日光から頭皮を守るための帽子、太陽光線から目を守るための

サングラス、足裏を防護するための靴、防寒のための服やズボン、

雨風を防ぐための家、これらを生み出すきっかけを与えるために、

人間の体は「わざと不便に作られている」のだ。


苦しみを解消しようとする時に、絶大なパワーが生まれる。


このパワーを利用しつつ、尚、あなたの魂に気付きを与えるために


不快なものは体に追加されているのであって、


目くそ、鼻くそ、シワ、シミ、おしっこ、おなら、ウンコ、こんなものは、本来、生きるために、全く必要ないものなのだ。


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