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ここ数年でバイアグラのシェアは急激に落ち込んだ。だが...

ファイザー社の資料を元に、バイアグラの2003年〜2019年の売上げをグラフにまとめました。
グラフから見えることを分析します。

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​バイアグラは発売後、莫大な売上げを継続し、2017年以降急激にダウンしました。
しかしそれでも約5億ドルもの売上げがあります。
日本円で500億円以上ですよ。すごくないですか?

登場後さっそく男の心を掴んだ

1990年代にバイアグラの有効成分シルデナフィルは、狭心症治療薬として製品化が期待されました。
しかし臨床試験で失敗。
被験者が薬の返却を渋り、理由を聞くと勃起しやすいことがわかりました。

その後無事に製品化。
1996年に有効成分シルデナフィルの特許がアメリカで承認され、1998年3月27日にアメリカで初めてバイアグラが販売されました。

当時のアメリカで「夢の薬」と言われていたのが懐かしいです。
発売開始〜2007年まで、17億ドルほどの売上げがありました。

ヨーロッパとアジアでもブームに

飲むだけでちんちん勃つんですから流行らないはずはありません。
ヨーロッパでもアジアでも販売承認され、当然のように日本に普及しました。

日本では承認前からバイアグラを手に入れようと、個人輸入が流行りました。
しかし、正しい知識を持つ人は少なく、使用禁忌のニトルグロセリンとの併用で亡くなってしまう事件が何件か起こりました。

厚生労働省は知識不足のまま個人輸入する人が多く危険と判断。
国内で承認を急ぎ、1999年1月25日に製造が認められ、3月21日に販売がスタートしました。

外国での薬の承認後、国内での承認は、通常3年かかりますが、バイアグラの場合はわずか10ヶ月の異例のスピードでした。

2008〜2012年まで、20億ドルほどの売上げがありました。

2012年以降の怪しい雲行き

2012年中国・2013年日本&ヨーロッパ各国・2014年韓国と、需要の多い地域で特許が消失しました。
ジェネリックの製造が認められ、売上げに陰りが見え始めます。

2017年にはアメリカでも特許が切れ、病院でジェネリックが処方されるようになりました。以降、売上げが急落しています。
バイアグラがいかに、アメリカで需要が高かったか伺えます。

まとめ

バイアグラは世界の男性の「夢の薬」として毎年莫大な収益を上げました。
しかし近年では、特許切れによるジェネリックの台頭により、売上げが減っています。

しかししかし、それでも5億ドルほどの大きな売上げがあるのも事実です。
ここに根強いファンの存在が見えます。







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