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35.『夜の黒照らす街灯り』
『夜の黒照らす街灯り』180度回転型
2022.08.09完成
月刊アンビグラム2022-8月号(お題:『光る』)
1.着想
月アさんのお題『光る』のために、関連単語/関連漢字を漁る。
試しに「街灯」を裏返してみると、「街」が「黒」の一部に見えた。
黒もお題に沿いうる漢字なので、これらを使った文章を組もうと思い、制作スタート。
2.制作中
文章が出来上がるまでの流れは以下の通り。
![](https://assets.st-note.com/img/1663566655673-igpPPu74DE.png?width=800)
〈*黒*/*街*〉
/は改行、*は未確定端部。
![](https://assets.st-note.com/img/1663566829871-g7qiCnFwTi.png?width=800)
〈*黒*/*照*/*街*〉
![](https://assets.st-note.com/img/1663567135908-o2EZsxPenL.png?width=800)
「灯🔄」は密度が低いのでひらがなにできそう。
「らす🔄」は…夜の下部だ!(特に ら🔄を見て。)
黒→夜、照らす→街灯で文がつながるので端部確定。
〈*?(ひらがな)黒/夜照らす/街灯*〉
![](https://assets.st-note.com/img/1663567613061-hTSuj2s09Q.png?width=800)
「照らす」の高さをそろえた結果、「夜」が上にずれる。なら上の行の頭にしてはどうかと思い至る。「灯🔄」は夜と黒をつなぐため、「の」に決定。
「夜🔄」で余るなべぶたは「街灯」を「街灯り」にして「り」の一画目に活用。
文章になったので文字列確定。
〈夜の黒/照らす/街灯り〉
![](https://assets.st-note.com/img/1663569912937-ZYshv1G5oX.jpg?width=800)
「り」の二画目が余るのをごまかすため、周りを角丸四角で囲う。
3.振り返り
今回使った装飾は、①灯り ②囲い枠 ③斜線で、すべて 幹↔背景 の分離型。
対応解釈は概ねうまくいったと思う。特に①③により「の」↔「灯」の解像度差を違和感少なく処理できた気がする。
しかし色合い、質感が…。そっち方面ほぼなにも分からなくて辛い。
4.その他
文字列生成型アンビについて、現時点で考えていることをメモ書き程度に書き散らします。実れば別途記事にするかも。
・種を蒔き蔓を育てるイメージ = 回文作成との相似点
種の喩え…形、文意両方の意味での"出発点"
ならば蔓は?
・文字組み →(既存文字列の)長文アンビの話にも?
・空目のメリット/デメリット
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