今年頑張った(頑張ってる)ゲームセレクション

お世話になっております。Otaku Social Advent Calendar 2023へ参加させていただき、まずは大いなる感謝を。いかるがと申します。
今年は年明けに退職したり、GW明けに転職したり、まとまった時間を作る区間がありました(家事やれば良かったものを…)
その期間にちょこちょことゲームを遊んだりしたので、その話をしようかと思います。
もっと真面目な話とか色々考えたんですが、どれもしっくり来なかったというか…、ちょっと時間つぶし程度にお楽しみください。
なお、特別な表記がある場合を除き、原則Xbox版と解釈していただけますと幸いです。


モンスターハンターライズ(サンブレイク)

年明けから有給期間中、相当な時間を溶かしたタイトルの一つです。丁度Xbox版の配信がありますよって話を受けて、「ゲーパスで遊べるし、まあやってみるか」と始めました。結局、サンブレイク前にセットで購入しました。
Switch体験版やった当時はもっさりしてるなーとか、操作が煩雑すぎる…と波に乗らなかったんですけど、コントローラーが変わったことで大分手癖に馴染み、そこそこなラインまで遊ぶことができました。

全盛期(クロスぐらい)は太刀一筋だったのですが、カウンター色の強い武器になってしまい扱いが難しくなっていたので、武器の変更を余儀なくされました。
太刀はお手軽高火力とか言われるんですけど、カウンターありきなのが…。そもそも敵が動く前に避ける体質の自分と、相性が合わなかったのもあります。クロスでもストライカースタイル太刀をしていたので、ブシドースタイル太刀の人から「君は何がしたいの」って言われたこともありました。
今回は仕様変更というか、実装当時はもっさりの極みで使っていなかったスラッシュアックスに転向、ついでに大幅魔改造が施された狩猟笛と、防具の仕様変更でとっつきやすくなったライトボウガンで遊んでいました。
後半になるにつれ、スラッシュアックス人口がみるみる減っていき「多分ここまでスラアク擦ってるのってうちらだけでは?」という気分にすらなるほど、海外サーバーは太刀だらけでした。

Xbox版の一番の特徴は、「外国人としかマッチングしない」事にあります。日本ではSwitch版が隆盛しているので、当然というかXbox版は日本人がいません。Xboxというハードを選んでいる時点で、なんか人間扱いしてこない界隈もありますしね(昔の職場の上海人にボロカス言われた時にはキレそうになりました)
仕事休んでた頃は昼間に遊んでいることが多かったので、そりゃそうだと思うかもしれませんが、日本のゴールデンタイムでも引っかかりません。
はっきり日本人と分かったのは、多分10人はいるけど20人はいないな…って感じはちょっと言い過ぎかもしれませんが…。

特に多かったのがスペイン語圏の方々です。
一言でスペイン語圏といっても、スペイン語を公用語にしている国って結構多いので、時差から逆算しても欧州勢か南米勢かとか、本当の国はわかりません。英語圏も欧州勢かアメリカ勢か分からないですが、自動翻訳するチャットテーブルのおかげで意思疎通は特に問題なく。
レアだった言語はロシア語とアラビア語です。それぞれ一人ずつしか出会えませんでした。特にロシア語を公用語にしている国は少なく、うち2つは情勢が大荒れ。多分ベラルーシ辺りの人だろう、という予想の着地点に落ち着きました。

片言の英語なら分かるので、英語で「捕まえる?倒す?」と聞かれ、自動翻訳で「捕獲しましょう!」チャットを飛ばしたところ、「分かった~」とまた英語で返ってくる。そんな国際交流をしました。
他には、Xbox側のチャットに「大神のガルクのスキンってどこで入手できるんですか?」と聞いてきた外国人とか。「イベクエだよ」と伝えたら、「ありがとう!PS2の頃から大好きなんだ!」と返事がありました。
特殊ゴアの最中に突然立ち止まった中国人がいて、回線不調?と思ってたら「相克の変異角が落ちない…」とぼやいてたり。
百竜夜行で、爆弾設置時のチャットをカスタムしていたアメリカ人が「Hiroshima Bomb!!!」って置いてた時、他メンバーが全員日本人(私、旦那、野良の方は名前が平仮名なので確実に日本人)で流石に「真珠湾の話蒸し返してもいいんだぞ!!??」って言いそうになりました。
まあ、このあたりはFallout3の話を思い出すと、溜飲は多少下がりますけどね。

世界は案外広いようで狭くて、ゲームをしていると相手がどこの人とかあまり気にしないのかもとか。私は「いかるが」という平仮名表記にしていたので、ローマ字表記の旦那と違い、明らかに日本人と分かるようになっていました。それでも何もなかったので、世界ってもう少し歩み寄れないもんかな…と平和ボケした思いが過ぎったのはここだけの秘密です。

Vampire Survivors

自分の人生で、実績全解除を達成した作品がこれになるとは思っていませんでした…。プレイ時間は上位5%。案外みんなPCで遊んでいたのでしょうか。
ヴァンパイアが出るわけでもなく、生き残れるわけでもない…と公式が遂に認めた、…ジャンル何になるんでしょうね、昨今ではヴァンサバライクって言葉も出来てしまいましたし。

遊んだきっかけは何とかチューバーとかではなく、MicrosoftがActivision Blizzardを買収するに辺り端を発した、独占禁止法にまつわる裁判です。
この時、Xbox部門の偉い人で裁判に出席していたPhil Spencer氏が、裁判所からめちゃくちゃいい笑顔で帰ってきた写真に「これからヴァンサバやろうとしている顔」と注釈されたんですよね。
元々ヴァンサバは彼がとてもお気に入りになって、口説き落としてXbox版の配信がされた経緯があるらしく、Switch版こそ出ましたがPS版ってないんだそうです。もう出ていると思っていたんですが。
実際、彼のXboxアカウントは公開されていて、ステータスを確認するとすでにリモートプレイを使っているのか遊んでいる履歴が残っており「もう遊んでるしww」と話題になり、私もそれを観て笑いながら始めたんですがね。

時間がみるみる溶ける中毒性、アクションが苦手でも武器構成とそれに当てはまる進化アイテムを入手するまでのあれこれを、戦略として組み立てる時間。これが非常に面白いのなんの。
なんだかんだずっとやってしまい、最終的に実績を全て解除しました。これは感動モノですが、まさかこのゲームで達成するとは…。
ハードに合わせて最適化されている作りに着目し、「何をどうやったらXbox series Xを処理落ちに持ち込めるか」に腐心しました。しかし滅多な事をしても処理落ちしませんでした。やっと「少しカクついたかな?」と思うレベルです。

あとは、なんかどっかで観た事ある感じのアレコレがまた面白いんですよね。
軌跡の魔弾という武器がありまして、進化すると「皆殺しの魔弾」と名前が変わるんですが、海外版の名称は「NO FUTURE」。演出からどうみてもサガフロンティアです本当にありがとうございました。
時止めのナイフは途中で武器のグラフィックが変更されて、赤から青に色が変更されたそうです。赤は流石にどうみてもモナドじゃん、って言ったら「青もあるんだよね…」と、ゼノ信者の旦那がこそっと教えてくれました。
最初から使えるキャラが鞭持ってるとか、十字架投げるモーションとか聖水投げるとか、めちゃくちゃどっかで観たことあるやつ…みたいな。海外独特のオマージュ感好きです。

今年Xbox勢にはホットなタイトルだったと勝手に思っています。みんなも時間を溶かそう!!

FREDERICA(Switch)

マーベラスから出たアクションRPGですね。ちょっと特殊というか、キャラが喋らないというかなり不思議なタイトルです。
物語の核心を少しずつ話してくれるお姫様(CV:花澤香菜)の言葉だけを聞いて、ランダム生成されるダンジョンを潜るタイプですね。
世界から言葉を奪った王、唯一言葉を残された姫、彼女の願いによってやってきた7人の勇士達。言葉が奪われるきっかけを追う中で、王が遺した悲痛な手記を読む。しかし、その時の気持ちを吐露できるのは、言葉がある姫だけ…。
畑を自分では耕さないルーンファクトリーと言われると、まあそうなんですけど、恋愛要素いらないんですよね…な私にはちょうどよかったです。

アクション方面としては良くも悪くもベーシックです。キャラそれぞれに攻撃属性などが割り振られているので、それをダンジョンの敵の傾向と見比べながら人選を決めたり、途中交代すると次のキャラにボーナスが乗るのでそれを駆使するかとか。7人分の装備を整える間にレベリングしたりとか。
色々考えて、武器素材や食材と相談しながら進めていく計画性が結構大事だったりとか。ちょっと不親切な部分は無いわけではないんですけど、コツコツ遊べる実直さが光る作品です。
さすがにラストダンジョンまで来ると敵は強いしで、ちょっと行き詰まってますが何とか物語の結末を見届けたい…。

とりあえず、花澤香菜さんが好きな人は絶対遊んだほうがいいです。道具整理してくれるんですが「私、こういうところマメなんですよ~」って言ったり、「フレー!フレー!」と応援してくれたり、「畑の王様はカブだと思います!」とか、言葉を持つのが彼女だけなので、色々賑やかしに話してくれるのですが、後半になるにつれその言葉を使えるのは彼女だけという現実が重くのしかかってきます。
声優に関わるコストを下げたかったのでは、という邪推が生まれるのは当然かと思いますが、演出として非常に面白く、また物悲しささえ訴えかけてくる手法は、なかなか唸るものがあります。
児童文学というか、絵本というか、決して小難しくない世界観も昨今のギスギスが駄目になってしまった自分には、丁度良かったのかもしれません。
ニンダイで「これは!」と思って購入したのですが、やっぱりしっかり面白いので、早くクリアしたいです…。

箭箭剑 Arrow a Row(Steam)

各所様々なところで出るゲーム広告で「別にこれが遊べる訳ではありません」と言われる、あの何とも言えない…何ていうんでしょうか。
出てくる敵の表示された数字分攻撃して、武器やらを強化するアレです。アレを本当に作った人がいるらしく、Steamで無料公開されていました。

明らかにUnityのアセットそのまま持ってきたでしょって言われても不思議じゃない、失礼を承知で言うとめっちゃチープなんです。
でも、途中で何取って強化するとか一度やると妙に癖になる。クリア出来なくて「くやしー!!」って言いながら繰り返し遊んだのは言うまでもありません。
何でしょう、いや本当にスン・・・と敵にやられるのがまた悔しくて、強化項目決めたりお金貯めたりとか考えちゃうんですよ。
悔しいけどついついやっちゃう、確かに本当に遊ぶと面白いんですよね。本当にそれだけなんですけど。数時間程度は溶かしました。
実際少ない数にアタックするのとかは、Switchでまとめて作ったものが配信されています。子供の教育ソフトという観点から見ると結構優秀との見方もあるので、案外馬鹿にできないと言いますか。
つい繰り返して遊びたくなる感じは結構楽しかったです。世界中でも同じこと考える人っているのか、Steamのコミュニティも盛り上がってる感じはありました。今はどうだか分からんですけど。

おすすめはペットのドラゴンをさっさと入手する事です。それで、強化途中の序盤金策が大分賄えます。ニコニコ動画で攻略動画を上げてる方がいらっしゃったので、興味がある方はぜひ。危うく実績全解除までやろうとしましたが、流石に旦那に止められました。

Starfield

今年のXboxで遊んだゲームで二番目に長く遊んでいました。ちなみに一位はモンハンライズでした。
Bethesdaが「バグが少ない!」と言うものですから、小さなバグを見つけるだけでもう大喜びですよ。インベントリの中身が消える、コンパニオンに装備させていたユニークアイテムが消えてる、クエスト進行不能などなど…。
それらに比べれば少ないですし、バグを見つけて喜んでいるのは多分駄目なタイプのファンなのでしょう。

両方遊べるタイプのファンはもちろん多いのですが、Falloutに時間を費やした私でも、TESシリーズは遊べませんでした。やっている事に大きな差がある訳でもないのですが、「秩序」の有無が大きかったようです。
気に入らなければ銃を向ける、気に入ったならタダで仕事を引き受ける。Bethesda作品を遊ぶ上の信条として「人助けから人殺しまで」を掲げていますが、Starfieldは人助けこそすれど、誰かのために人を殺すような事は少なかった気がします。…一応そういうルートもあるのですが、私が選ばなかっただけです。ごめんなさい。

しっかりとした秩序が敷かれ、しかし宇宙の大海原を暴れる無秩序がある。Falloutのように自分のためだけを考えていい訳では無い世界観は、無秩序を好む自分には窮屈に感じると当初は思っていました。
しかし、コンステレーションという冒険家集団に身を置く中で、自分「達」の目的を達成する一体感は、オープンワールドではなかなか味わえない感触だったことは確かです。
自分が誰かと過ごした時間、自分が下した選択、それらが巡り巡って最終的な結末へとつながる、壮大なシナリオは圧巻でした。

ツイッターでも取り沙汰されていましたが、メインストーリーの展開は自分のシナリオの進行状況で変わります。
その瞬間から、その冒険が自分だけのものになる。TESシリーズでもFalloutでも味わえなかった没入感は、何物にも代えがたいものでした。

今回はコンパニオンと結婚することも出来ます。何より同性でも結婚出来るのですが、自分は女性主人公で男性キャラと結婚しました。
何とも、何とも濃い時間を過ごした気がします…。ゲームの中だからいいけれど、現実ではどうひっくり返っても味わえない恋模様…。
下手なドラマよりもずっとドラマチックで、心に残る少しの切なさがまた良いのです…!

色々つらつらと綴りましたが…、「もう、ここに自分がいなくても大丈夫」。結末にたどり着いた自分の口から出てきた率直な感想です。

最後に

今年は退職からの転職に伴い、色々と自分を見直す機会がありました。興味がある業界・ない業界、雇用形態と現実的な悩みに振り回されながら、興味がある業界を選び、後悔はしていません。
ゲームに明け暮れ、ゲームに振り回されたとも言える一年です。SNSのフィールドをTwitterからFediverseへ移して新しい人脈を探してみたり、ソシャゲでもギルドに顔を出すようにしてみたり、寂しさを紛らわすためと言えばそうかも知れません。
少し真面目な事を言えば、来年の私が同じ私でいられる保証がありませんので、今いる自分を大切にしていきたいと思った次第です。
しかしながら、来年もゲームして、ゲームするために仕事して…とやっていけたらいいな…と思います。

今年も1年、お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

いかるが

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