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(番外編)オーストラリアで、ひとつの夢叶える

番外編です。オルディー母の話で、オルディーは登場しませんm(__)m

オーストラリアに共有馬(通称アール君、競走馬名Bahamut)がいます。オーストラリアにおけるシンジケートに興味があったこと、オーストラリアにはまだ行ったことがなかったので行く口実が出来るという理由から😅始めていました。
ところがほどなくしてコロナ禍になり、とてもとても馬を見に行く機会はなく、残念に思っていました。しかし、お世話になっている中條先生から定期的に送信される動画や写真で私が釘付けになったものがありました。
それはとてもオシャレにドレスアップした女性(メルさん)が、パドックで共有馬を曳いているものでした。どうもその女性は同じくアール君を共有している方だというではありませんか。
私はすぐに思いました。素敵すぎるのでやってみたい。
でも私は外国人だし居住していない…無理だよなあ。

そう思うと我慢できない私は、すぐに中條先生にメールしました。
先生からの回答はかなり細部を省略しますがつまり結論として
「できます」
の回答でした。
※資格等を取得する必要はあります

とはいってもその時の私は、乗馬クラブでしっかり教育されたお馬たちを洗い場に連れていき恐る恐る馬装する、くらいの事しかできませんでした。

そこにちょうどやってきたのが、屈腱炎再発で再引退したオルディーでした。
やんちゃオルディーが茨城に来てから、曳き馬から改めて始めていたことはお伝えしていたと思いますがそこから時間をかけていろんなことを学ばせてもらいました。といってもほんとに未熟者です。素人です。

しかし機会は突然にやってきました。先日、私にオーストラリア出張の機会が訪れたのです。ラッキーなことに出張先とアール君のいる場所は飛行機で1時間ちょい。
そして先生からの嬉しい連絡。

「いらっしゃる日にちょうどトライアルレースの予定があります」

こんな幸運ありますでしょうか。そして本当に本当に運よく、アール君はトライアルレースに予定通り出走してくれました。感謝しかありません。

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アール君に2人曳きは本来必要ありませんが、私は特別に持たせてもらいました。

ちょっと意外だったのは、パドックが右回りだったことです…😨実は私、右回りが苦手です。

上記の写真はパドックに出る少し前の写真です。パドックに出てからはさすがにアール君も少々興奮して、私は2回くらいアール君にかなり強く押されました。しかし絶対に絶対に自分が転倒したりしてはなりません。何とか踏ん張って、アール君がコースに出ていくのを見送りました。メルさん、ほとんど何もできていない私に「High five🙌」(ハイタッチ)馬にも人にも優しくて素敵な女性。

その後先生とメルさんとトライアルレースを見ます。後方からはいつものアール君の競馬。そして最終コーナーを過ぎると飛んで来ました来ました、あぁ~強い、かっこいい。余裕で先頭切ってきてくれました、1着です。ナニコレ、出来すぎてない?

その後メルさんに誘導されてアール君の出迎え。よく頑張ったね!お疲れ様!いつも頂くジョッキーコメントはこうして撮影しているのね、ということを後ろ目にアール君と引き上げます。

レース後の馬を身近で見ることなど初めて。いつも遠目には見ていますが…興奮しているし、息はまだ荒い。体もホッカホカに熱くて汗びっしょり。本当に本当にいとおしいです、ありがとう。

メルさんと協力しながらシャワー、その後鎮静運動。鎮静の時にまた少し曳かせてもらいました。徐々に落ち着いてきますが、とにかく、ものすごくパワフルな馬です。ただ、賢いので、もっとゆっくりだよ、と伝えればすぐにスローダウンすることができるアール君です。…ちなみに、ウォームアップやレース後のクールダウンは左回りでした。

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この後は一緒に厩舎まで帰りました。馬と移動するのは、これは初めてではありませんでしたが、一緒に頑張ったね(←何もしていない)という気持ちは共有できたような。

中條先生をはじめたくさんの方に改めて感謝したいです。先生、本当に何から何まで、ありがとうございました。アール君のビッグレースがあれば日本から飛んでいきます。もっと技術を上げておきます。

メルさんはアール君の初戦付近からアール君のレース時のアテンドをしています。お母さんのような存在。アール君がレースに出る前に素早く美しくグルームしてくれています。これからもよろしくお願いします。

先生の厩舎スタッフさんにも感謝です。日々の地道な管理があるから、馬がレースに出られます。

オルディー、君も私の先生です。たくさん私を鍛えてくれてありがとう。オルディーの扱いを教えてくださった先生たちにも感謝です。

そしていつも国内ではビジョを支えて下さている先生やスタッフの皆さんにも改めて頭が下がる思いです。