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キミの夢と、ボクの夢

とりあえず、これを観てほしい。
君の人生の5分間をこの動画に使ってほしい。

この動画の良さがわかるのは、きっと高校3年生くらいになる頃だろうと思う。今で言う、ゆづき君とかしかた君くらいのタイミングで、それ以上の年代になってくると「あぁ、俺にもこんな時代があったな」なんて懐かしく振り返るんだろう。

大体、青春真っ只中の年代の高校2年生以下は、今この輝かしい瞬間ってのがどれだけ凄いのかを理解してないよなぁ〜と思うけど、だからこそ価値があると後でわかるのよね。

伊藤、心の声。


ちなみにこの動画は、2017年ごろにポカリスエット(大塚製薬)が作成したCMで、当時TVを観ていた時にふと目に入ったのだが一瞬で心を惹かれ、2024年4月現在でも僕の好きなCMランキングにて堂々の1位である。

このCMの主役である八木莉可子 ( インスタ ) さんは当時14歳とのこと…14歳!?うちのスクール生徒の14歳たちと全く違う大人びた女性って感じで驚きを隠せない。


さて、なぜこんなCMについて話しているかというと、本日練習をしている最中、一部の生徒と話をしていて「将来、何になりたいの?」という夢の話になった時に、ふとよぎったからである。


過去の自分の話を持ち出そう。


僕は中学生の頃から陸上競技をやっていて、高校入学と同時に3年生になった時にやり投げでインターハイへ行くための計画を立て、1日1日を当時の自分なりに本気で取り組んでいた。

少年時代は病弱だったこともあり、どんな病にも効く様な薬を作れる様になったらいいなと思って薬剤師になりたいと思っていたので、高校卒業と同時に陸上競技はやめようと思っていた。


とはいえ、常に部活ばかりというわけではなく、練習が終わったらみんなでかき氷を食べたりラーメン食べたりもしたし、学校祭(体育祭・文化祭)もクラスメイトと夜まで準備・練習したりして楽しかった。もちろん(?)、気になる女の子とデートしたり、当時付き合っていた女の子と過ごしたりもするなど、比較的充実した生活を送っていたように思う。こんなに充実した楽しい時間が続くなんて、大人になりたいようななりたくないような、このまま「時間よ止まれ、頼むぜ」って思っていた。


しかし、高校3年生のインターハイへ続く大会で(しかもW-UP中)肘の靭帯が断裂した。1・2投目をパスしてメディカルルームで肘をテーピングしてもらった後に3投目を投げたが、過去最低記録。何も結果を残すことができずに終わってしまった。


別に陸上競技の推薦で大学へ進学したいとも思っていなかった。でも、自分が本当に好きなことに2年間、いや中学生時代も合わせると5年間費やしてきたのに何も残すことができなかったことがあまりにも悔しく、涙が止まらなかった。たぶん、人生で一番泣いたのはこの瞬間かもしれない。


原因は「オーバーワーク」だった。そりゃそうだ。朝練もして、お昼ご飯を食べてから直ちに体育館倉庫内のウエイトルームでトレーニングして、放課後も練習して、毎日の様に雨の日も雪の日も自転車で片道40分通学していたんだ。ぶっ壊れるに決まってる。


そんなこともあって、高校卒業後は薬剤師になるために薬学部へ進学しようと思っていたが、「かけがえのないこの瞬間(中学生・高校生時代)に自分が好きなスポーツに熱心に取り組めるように、ケガをしても助けられる人・ケガをしてないようにサポートできる人になろう」と決心して、体育学部にてアスレティックトレーナーおよびストレングス&コンディショニングコーチの勉強をして体育教員になろうと思っていた。


結果、体育教員にはならなかったが、当時思い描いていたその年代の子供達を指導していて、彼らが好きな自転車競技が集中できる様な環境をサポートしている。


話を戻そう。


とある選手は「海外でプロ選手になりたい」といった。
とある選手は「日本一になりたい」といった。
とある選手は「インターハイにいきたい」といった。
とある選手は「競輪選手になりたい」といった。


僕の夢は、そんな彼らの夢のために、彼らの「今」を支える仕事である。
今この瞬間、彼らの夢と僕の夢は交差しているんだな、とふと思ったのだ。


キミの夢とボクの夢。
巡り合って叶うはずさ。


と言いながら僕が頑張ったところで意味はない。
0に何を掛けようが0のままである。
だから頑張る主体はあくまで本人たち。
その彼らの熱量に対して僕の熱量を掛け合わせることで、とんでもないことになるんだろう。


キミの夢とボクの夢。
想像以上の未来で。


さて、新年度の始まりだ。


恥ずかしいので、僕の更なる夢は有料部分にて。

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