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kioku ni ikiru

長野県上田高等学校とそこでの思い出。親友と通じ合った物理室。独りよがりの青春地学室。ここにしかいたくないような社研。階段の大きな窓から見える空。邦ロックの切ない声。追い続けたあなた。今心動かされるのは、あなた自身ではなく、あの頃の場所でもなく、私の中にしか存在し得ない思い出だけだと知る。

大学生になって、とにかく初めてや久しぶりにめっぽう弱くなって、自身がかなり話下手だと知る。(それを陰キャの一言でまとめてしまうこともするべきでない)過去の友人さえ、本当に親しい数人しかもう話せない。久しぶりに開かれた班活のZoom会議では震えが止まらなかった。全然好きって思わないのにね。マジで1mmも。

追いかけたい人と一緒に歩きたい人ってこんなにも違うんだなって今は理解できるし、気に入らないのは今も昔も変わらないんだなって思う。キャラだけで生きれる世界。きっと私は昔はそのキャラ側にいたんじゃないかな。今はあなたにとっての私でしかない、普遍的なキャラを持たないもの。

きっと深そうで全く深くないものを深読みしてから回っていた。そんな無駄な回転は私に美しい記憶のみを残してくれた。私は私でいい。何事においても。輪廻転生して回転から脱出して、キャラから外されて、今は何のステータスもない(ちょっと言い過ぎ)私を生きることになって、それで好きだって言ってくれる彼や彼女や彼女やk、、、は、私にとってきっと宝物なんだろう。そして、想い出が残り続けているのもまた、宝物なのだろう。

成長と時間の経過は夢を覚めさせ、それと同時に、自身をありのままとして認め、一気に周りが特別に見えなくなっていく気がする。

あなたって結局あなただし、特別でも何でもないし、私って結局私だし、特別でも何でもない。でも、君って特別じゃないけど、私なんか恋して愛せるんだよね。君も私のことそう思ってるでしょ?

P.S. 高校で最初に見つけたOに変わらないねって言ってもらえたの嬉しかったし、116期で3本の指に入るなって思ってたMが陰キャなのもなんか親近感湧いて嬉しかった。

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