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ただちんまりと、真実はここに。

遠い過去に消えないでと願ったものも、時が来れば忘れしまう。あの頃にはどんな意味があったのだろうか。都会で雨を見て、ふと紫陽花が濡れる緑の匂いを思い出す。

忘れることを厭わなくなった今でも、あの頃は永遠になくならず、常にこの世の何処かに潜んでいる。そして、ふとした時に顔を出して、その特有の切なさと懐かしさ、愛おしさを振りまいて去ってゆく。あの頃はこの為にあったのかと思う。

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