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「十角館の殺人」のマンガがとても素晴らしいので紹介する

「十角館の殺人」のマンガが全5巻で完結しました。

結論から言うと「原作ファンもそうでない人も、推理小説が好きな人は、もれなく読むべし!」と思うくらいのマンガ化でしたね。

なお、私が過去にマンガ版の2巻まで読んだときの感想は、以下の通り書きました。

要点だけまとめると
・小説版から、舞台を現代に変えたマンガ版
・スマホが出てきたり、登場人物の1人の性別が変わるなどの改変あり
・トリックを考えるとマンガ版は難しいと思ったが、マンガ版は上手いやり方でクリアしてる
・私には原作小説の「あの一文」を表現するコマが見える気がした
・また改変してくれても良いので、マンガ版ならではの驚愕なラストに期待
という感じの感想でした。

昨日、5巻を読み終わったのですが、まぁ、とにかく「素晴らしい!」の一言しかなく、読んだ後に鳥肌が止まりませんでした。

なお、「あの一文」は、私のほぼ想像通りのコマ割ではあったのですが、私の想像を遙かに超えるような、ある意味、魂のこもったコマとなっており、「このコマを書くために、この作品描いてきたんだよ!」というような作者の叫びのようなものを感じました。ほんと見事。

その後の回答編の描写もとても分かりやすいですし、一番ラストの展開も個人的にはとても好ましいバランスでした。

原作に対する十二分以上のリスペクトを感じつつも、作者独自のアイデアも盛り込まれているという本当に120点のマンガ化だと思います。

ということで、ミステリー好きで、マンガを読んでない人は是非、読んでみてください!全5巻と分量も多くないので読みやすいですし、決して損はさせませんよ。

余談

上記表紙の通り、「登場人物達が美男美女過ぎる」のが、気になると言えば気になりますが、まぁ、これは重箱の隅をつつくような指摘かも。このことで、作品の価値が落ちるものではありませんし、作品を読む上では(美男美女の方が)むしろ楽しめるので全く問題ないですね。

あと、この作者による「他の館」のマンガ化も見てみたいなぁ、と思いました。

なんにせよ、本当に素晴らしいマンガ化に感謝しかないですね。ほんと。

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