自分のやりたいことに正直に。すべての経験はキャリアコンサルタントへの道につながっていた

※こちらはキャレア(サービス終了)様にインタビュー頂いたものです

販売員から人事へ転職。異業種転職で見えた自分の市場価値

ー今はどんなお仕事をしていますか?

外資系のIT会社で中途採用担当の人事をしています。担当ポジションは主にエンジニアの採用ですが、コンサルタントの採用も一部担っています。

入社のきっかけはたまたま以前仕事でお付き合いのあった方から、私と知らずスカウトメールを頂いたこと。懐かしいなと思いご返信したところ、人柄や仕事ぶりを知っていたこともあり、あれよあれよと決まり入社しました。

将来的には英語を使って仕事ができたらと考えていたため、英語ができなくても受け入れたいといってくれるなんて、とチャンスに飛びついてみることにして今に至ります。

ー今までのキャリアについて教えてください。

新卒でケータイ販売員をし、その後リクルートキャリアのスカウトメールのプランナーに転職しました。プランナーの経験を生かしてITメガベンチャーにスカウト専門人事として転職、その後今の外資系コンサル会社の人事と、3度の転職を経験しています。

ケータイ販売員は入社してすぐ、長くは続かないなと直感しました(笑)いわゆるブラックな働き方で、お客様からのクレームも日常茶飯事で……。「第二新卒カードが使えるうちに転職するぞ!」と思い、2年ほど働いてから転職活動を始めました。

30代でいいキャリアを選ぶために、20代はがむしゃらに下積み

その後リクルートキャリアから内定を頂き、企業相手のスカウトメールのプランナーとして働きました。販売員の経験を活かした営業活動と同時に、昔から大好きだった文章作成も行うことができる仕事だったのでがむしゃらに頑張りました。

20代のうちにリクルートで基礎の下積みをしっかりしておけば、30代でいいキャリアが選べるはずだと思い努力しました。

再度転職に踏み切ったのは、リクルートでちゃんと成果を残せたと思ったこと、新しいチャレンジがしたいと思うようになったからです。正直な話、頑張って働きすぎてしまうので働き方を見直したいというのもありました(笑)そして働き方やスキルが活かせると感じた、とあるメガベンチャーへ転職することとなりました。

ITメガベンチャーではスカウト専門の人事を担当し、中途の方にダイレクトリクルーティングを行なっていました。採用の中でもダイレクトリクルーティングを専門としている人事は少ないので、人事としての市場価値を高められる経験ができたのはよかったです。

誰かを後押しする存在になりたい

ーキャリアを考える上で、影響を受けた人はいますか?

影響を受けた人は2人います。1人は高校生のときに進路の相談をしたリクルートの社員さんです。

子どものときから文字に関わる仕事がしたくて。高校生で進路を考えたときに、リクルートの高校生ライターに応募して合格しました。

その際に進路の相談をリクルートの社員さんにしたら「文字に関わる仕事がしたいなら見聞を広められる場所に行ったほうがいいよ」と言われたんてす。その言葉に影響を受け、領域を狭めすぎず幅広く学べそうと考え、国際系の学部がある大学に入りました。誰かの支援をしたり後押しする職業には、その頃から憧れを持っていましたね。

2人目はリクルートへの転職の際にお世話になった転職エージェントさんでした。私の経歴や長所をしっかりと理解してくれて、キャリアに対し的確なアドバイスをもらいました。販売員から人材紹介会社への転職だなんて選択肢は思いつかなかったので、転機への大きなきっかけを下さったと思っています。

また2020年の頭に転職活動をしていたのですが、担当の転職エージェントさんがすごく良い方で。ただ求人を紹介するのではなく、私の気持ちを汲み取って整理した上でアドバイスももらえたりと、良いエージェントさんに恵まれたのは大きかったです。

転職直前で内定取り消し?!「自分のやりたいことをやりたい」と気がついた

ーいままでキャリアにモヤモヤした経験はありましたか。

ケータイ販売員を辞めて転職しようと思ったときは、営業か事務しか知らなかったので「次も販売員だ」と思っていました。外資系のジュエリー販売の企業に内定をもらったのですが、今思えば凡庸なキャリアを歩もうとしていたな、と。

しかし突然その内定が取り消しになりまして……前職も辞めていたので無職になりました。その時に気持ちが吹っ切れて「自分のやりたいことをやろう!」と思えたんです。

そこで昔からの憧れだったリクルート系列の企業に片っ端から応募してみることにしました。なんとか涙ながらに懇願して、リクルートキャリアに内定がもらえて。そこから今のキャリアにつながったので、振り返ると、あの時内定を取り消されてよかったとは思います。

人生100年時代のキャリアとは

ーのんさんはキャリアコンサルタントの資格をお持ちですが、なぜキャリアコンサルタントの資格を取ったのでしょうか?

キャリアコンサルタントは「今までの経験を活かすことができて、年齢を重ねることがプラスになる職業」だと思ったからです。人生100年時代って言われていますよね。年金、介護、子どもの学費……いろいろ不安に思うんです。60歳になっても働けて、年齢を重ねることがプラスになる仕事ってなんだろうって考えた時に、キャリアコンサルタントが選択肢にあがりました。

また以前の会社で働きすぎて産業医さんにお世話になったことがありました。そういう経験から「自分の心が限界を迎える前に自分の心のバランスを取れるようになりたい」と思ったんです。そのために心理学の勉強もしたいと思うようになりました。

人事や人材紹介会社の経験が活きて、心理学が学べて、年齢を重ねることがプラスになる仕事、それがキャリアコンサルタントだ!と思ったんです。

今のところ仕事とは直結はしていませんが、副業で人材開発系のワークショップをしたりと、少しずつ活動を始めています。


次に目指すのは入社後のサポートもできる採用担当

ーこれからやりたいことはありますか?

私がやりたいのは「スカウトの経験を活かして素敵な人材を採用しつつ、入社した後の活躍も見守って幸せにしてあげられるリクルーター」です。

現在はリクルーターとして応募する方を集め、面接に誘導して入社までフォローするところまでが役割です。でもキャリアコンサルタントも持っているので、入社後の面倒も見ることができるよ!っていうのを売りにしたいなと。

ケータイ販売員をしているときは、お客様が本当に望むものなのか疑問に思いながらも商品を売っていたこともありました。ときにはそれが心苦しく感じていました。そんな方法よりも、誠実なサービスを提供したい。「自分に嘘はつかず、相手の役に立ち、それでいてやりたいことはなんでもやっちゃおう!」と思っています。













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