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「先生さようなら」第5話-1

今回は胸に詰まる話でしたね…。

高校生の田邑くん

愛する人が突然目の前から消えてしまうという
本当につらい経験。
スケッチブックも開けないほどのショックと悔恨。
何もできない自分へのいら立ち。
有頂天になっていた自分の甘さ。

自暴自棄にならずに
由美子先生と約束した「美大へ行くこと」だけが
支えになったんだろうと思う。

「キスしたいくらい俺が好きだったんだよ」
「先生の何を知っているんだよ」

こうはっきり言いきる田邑くんの
まっすぐさが伝わってきました。
奥歯をかみしめつつも、自分の悔恨を人にぶつける感情。
児玉君すらも驚かす表情で、胸が締め付けられました。

田邑先生
「妻が僕の高校時代の担任だというは本当だけれど、
それに関して恥じるようなことは何もない」

この状態をぎりぎりで作ってくれた
由美子先生には感謝しかない。
保身に走らず「生徒を侮辱しないでください」と言い、
自らが退職というのはなかなかできることではないから。
自分だったら、オロオロしちゃって保身に走りそうだもの

もちろん、その根底には教師としての矜持とともに
田邑くんへの愛情があったから。

由美子先生の芯がしっかりした、
ぶれないところがこの状況でそれを成しえたのだと思う。


(あ…。芯がしっかりした、まっすぐなところは
城嶋さんにも通じるなと書いてて気が付いたわ...)



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