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「先生さようなら」第6話

ベール越しに見る世界

今回すごく感じたのは、田邑先生、由美子先生が
「透明のベール越しに世界を見ている」と言うこと。

実は私、とても親しい方を亡くした経験から、
世の中がべール越しにしか見れない時期がありました。
感情が出てこないというか、
空虚な感じがまとわりついていて、
何をしても自分の身に起きているという実感が乏しい...。
笑っているけれど、心からの笑いがそこにない感じ。
それをこのドラマに感じて引き寄せられたのだと
改めて思いました。

田邑くんが由美子先生と再会

今回の話で、私が1番注目したのは、
大学生の田邑くんが由美子先生と再会して入った
喫茶店のシーンです

由美子先生に対して深い負い目を持っている
田邑くんが由美子先生への思いのたけを話す。
もちろん、田邑くんは本音を言っているし、
あれは自分のせいだと言う負い目をきちんと提示している。

けれども、由美子先生は
「あれが正しかったんだ」と、瞬きをしながら話す
由美子先生が瞬きをするのは建前で話している証拠で、
過去もそういうシーンがあったので、
今回も本音を言えない状況なんだろうなぁと。

右手薬指の指輪が

付き合っている人のためのものか、
田邑くんへの思いを封じ込めるためのものなのか
すごく気になりました。
意味も調べたりしたけれど、定説はなく。

私は、田邑くんへの想いを指輪にしていると思いたい。
そうでなかったら、あんなに瞬きをする必要がないから。

田邑くん同様、由美子先生もこの3年間、
いろんな出会いが思うけれど
それをベールごしに見ていただと思う。
そして、あんなに熱心に告白してくれた、
まっすぐな田邑くんと比べてしまうのだと思う。

仮に、この時点で誰かと付き合っていても、
「今の私にはこの人でいいか…」という気持ちがある気がする。流されている感じで...。

それに反して、次回予告の由美子先生の、
あのぐちゃぐちゃな泣き顔を見ちゃうと、
「生きている」由美子先生の表情がそこにあったから。
大人だから、本当に田邑くんが好きだから、
由美子先生は偽らざるを得なかった...。

そんな2人が次回結ばれるだろうというのは
とっても楽しみです

君を笑わせられるのは僕じゃない

喫茶店のシーンの
「先生を笑わせられるのは僕じゃない」と言うモノローグと呼応しているのが
城嶋さんと田邑先生とのラストシーン。
「君を笑わせられるのは僕じゃない。それは
僕の人生の過ちを見ればわかることだ」と言うモノローグ。

先生と言う立場もあって、積極的なアプローチはできず、
城嶋さんの気持ちを知って、大事にしている生徒扱いを
貫いているのは、さすがと言う気が毎回しております。(時々目が合ってますけれどね)

また、城嶋さんが物事を俯瞰してみる子で
「私が先生にできることってないのかな」と考えることや
決めたら実行できる行動力とか、美術部に入ったことで自信つけたこともあると思う。

そういう子だから、田邑先生が
ベールごしに生徒たちを見ていることに気がつくし、
本心での笑顔がないことにも気がつくんだなぁと改めて思った。

白石くんが「城嶋さんと付き合ってる宣言」してたけど
城嶋さんも目を白黒させちゃってるし
田邑先生も遠くからどこかほっとしたような表情で
「君を笑わせられるのは僕じゃない」とモノローグする。
そこまで自分を卑下してしまう何かがあったのか。
一瞬で人生が変わってしまったと1話で述懐していた田邑先生。

田邑先生に幸せになってもらいたいなぁと
ベール仲間としては思った回でした

風邪をひいてしまい、アップが遅くなりました。
すごく良い回でした。
今夜の7話、すごく楽しみです。

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