話す人

こんなにおもしろくなかっただろうか？
ふとしたときはすごくおもしろいのだけれど、今回は、ことごとくつまらない話を延々としていた。
同じ話をするとき、「前も話した？」とかあればまだ可愛げがある。しかし、今回は何度も同じ話を聞かされた。相槌を打つ間も無く。
きっと、話したいという本能が彼女をそうさせているのだろう。相手の意見は求めていないし、相手がどう思おうかなど、意中にもない。でなければ、あんなに図々しく話すなんてことはあり得ない。
自分が話したいことを話すだけで、相手に質問もしない。「これはこういうことで」と説明したり、「ごめん、分からない話で」と理ったり、そういうものが一切ない。相手のことを考えていない。
「オチがつくように話している」と言っていたが、たとえオチがついていても、何回も聞かされた話は何も面白くない。いや、面白いとか考えていない。話せればそれでよいのだろう。
空白の時間が嫌いなのだろうか。同じ話なら空白の時間のほうがまだマシだ。
他の女が、ずっと話しているけど面白いからずっと聞けるなんて言っていたが、正気か。面白いの概念は人それぞれ。だから、この人とは合わないと気付かされた一言だった。
今回のことで、自分は聞く専門ではないと気付かされた。私は、人の話を聞きたいのではなく、人と会話したいだけだ。相槌をして、質問して、共感して。人との関わりがうまいとも言われていたが、果たしてそうであろうか。一方的に話し続けているだけでは、関わりとは言わないだろう。それとも、話し続ける中に相槌やこちらの考えを入れ込むことが人との関わりなのだろうか。
家に帰って喋りすぎたと反省すると言っていたが、そうであるのならば、反省するポイントを理解しようとしてほしい。
・一度話した話は避けてほしい。
・相手の反応に注目してほしい。