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アフリカ太鼓で会話する

 2000年、「ハランベ2000」北海道ツアーを企画・主催した。ケニアからのミュージシャンと、当時、函館に在住の山北紀彦氏らのコラボレーション。北海道を10カ所以上を回った。函館では、金森倉庫の中庭を舞台に、灼熱を浴びながら、音楽に酔いしれた。
 その中の中心的パーカショニストの山北紀彦氏。東京出身で、北海道大学水産学部で学び、その時に、アフリカケニアへ。そこで、ホンモノのアフリカ太鼓に出会ったという。何しろ、小学校の頃から、時間があれば、机を太鼓代わりに叩いていたという。
 そんなエネルギッシュな山北さんのファンは全国に数多い。太鼓を自分で作るし、曲も作る。中でも、定番の「つちのうえ」は毎回アンコールでみんなが楽しみにしている。太鼓だけではなく、親指ピアノのカリンバや、木琴なんかも自分で作って演奏する。
 今は、南の奄美大島を拠点に活動しているというが、本当に多くの人に勇気や希望を与えるようなジャンベのリズム。アフリカでは、太鼓は会話にもなるし、喜びや悲しみなど喜怒哀楽だって伝えられるのだ。デジタル時代の真逆を行く自然の音、人間が奏でる音楽・・・あー、またあの名曲の数々「つちのうえ」、「太陽の下で」、「おくりもの」、「モッタイネーヨ」が聞きたくなった。

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