「月の立つ林で」読みました🌝
本との出会いに「きっかけ」は大切である。
好きな作家だから
話題になっているから
オススメしてもらったから
書店で平積みされていて
ふと目にとまったから
数ある書籍の中で
その出会いは読んだ後に
「偶然」ではなく「必然」だったと
思ったりもする。
···なんてね。
ちょっとかっこいいことを言いたくなるくらい、
素敵な本に出会った。
もし、人と本を引き合わせる神様がいたら「ありがとうございます」と伝えたい。
先日読み終えたばかりの
青山美智子さんの「月の立つ林で」が、まさにそういう出会いを感じる一冊だった。
「きっかけ」は、NHKラジオの「青春アドベンチャー」。
書籍の内容を全10回(各回15分)のラジオドラマで放送されており、偶然耳にしたのがきっかけでした。
放送を知ったのが途中からだったので、全て聴き終わってから書籍を購入。
先日、読み終えたところです。
ラジオドラマは残念ながら放送終了しているのですが、
耳から入りイメージを膨らませる「読書」というのも、とても豊かな時間だなと感じました。
さて、物語は5つの短編で構成されています。
各ストーリーごとに主人公は違うのですが、それぞれのストーリーの中で登場するのがタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト「ツキない話」。
毎朝7時に10分間、月の豆知識やそれにまつわる話が更新されています。
個人的に月や天体に興味があるので、その豆知識だけでも勉強になるのですが、
月の佇まいと登場人物の人間関係が自然とリンクして、
各話を毎回泣きながら読んでいました。
憧れる理想の姿と現実の間で揺れ動きながら、誰かとの会話の一言が気になりつつ、日常のふとしたきっかけで視点が変わる。
登場人物たちの日常は、私たちが生きているこの世界と地続きで、
私にあて書きしてくれているのではないかと思うほど。
本屋大賞2位というのも納得の、素敵な作品です。
本好きな方はもちろん、月や天体が好きな方にもぜひ手に取って頂きたい一冊です📖
このnoteがきっかけで、「月の立つ林で」を手に取る方が増えるのを願っております🌝✨️
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