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飾り山笠②

今朝、博多祇園山笠のクライマックスでもある「追い山笠(おいやま)」が行われました。


午前4時59分に今年の一番山笠、大黒流が「櫛田入り」。

その後、博多の街を約30分かけて、廻り止めというゴール地点まで各流れが駆け抜けていきました。

ニュースなどでも観れると思うので、興味のある方はぜひご覧下さい✨


ところで今回は、今年13本中12本観た飾り山笠の中から、個人的にグッときたものを紹介します。


まずは、こちら✨


博多リバレインという商業施設の中にある飾り山笠です。

出雲の八岐大蛇(やまたのおろち)伝説を元に近松門左衛門が書き上げた演目「日本振袖始」が標題になっています。

八岐大蛇の迫力、スサノオの勇ましさ、稲田姫の表情。

どれも見れば見るほど惹き込まれる作品で、好きです。

そして、こちらも!


こちらも、スサノオの話を標題にしていました。

同じく迫力のある飾り山笠。

人形師の方によって、表情の作り方が違うところも、鑑賞ポイントだなと思いました。

いくつか観て廻るうちに、個人的に好きな人形師の方を見付けるのも楽しいなと思いました。

個人的に今年好きだなと思ったのが、もう1つありまして、それがこちら✨

中洲流の見送り、「能登等伯天賦才」です。

長谷川等伯という絵師を題材としていて、狩野永徳も描かれています。

私自身、博物館で以前狩野永徳の「唐獅子図屏風」を生で観た時にとても惹き込まれて感動した経験があり(とっても大きな屏風なのです!)

その感動を思い出す飾り山笠だなと思いました。

あえて両者の作品を思わせる絵が差し込まれており、他の飾り山笠とまた一味違う雰囲気が好きだなと思いました。

また、長谷川等伯の出身が現在の石川県七尾市ということもあり、能登半島地震の被災地の復興を願った飾り山笠でもあります。

そういった人形師の方の願いを受け取りながら鑑賞するのも、また特別な時間です。


鑑賞の興奮そのままに書きましたが、実は今日をもってこれらの飾り山笠は追い山笠が終わったので、もう観れません。

まだまだ鑑賞したかったのですが、山笠の開催期間中(7月1日~15日)のみとなります。

(櫛田神社の飾り山笠のみ、1年を通して飾られます。)

追い山笠が終わった瞬間から人形師の方々は来年の標題を考えると聞いたことがあります。

また来年、どんな飾り山笠に出会えるか楽しみにしておこうと思います😊

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