![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107354246/rectangle_large_type_2_1570c52713bc8d58c9c841cf22c3e8cc.jpeg?width=1200)
「団欒」って難しさの割に漢字で書いてある
難しめのポスター
ふと見たポスターに「団欒」と書いてあった。この熟語読めますか?
![](https://assets.st-note.com/img/1685873164321-AKv6VjRiw5.jpg?width=1200)
答えは「だんらん」だ(家族団欒 など)。
言葉として発音は知っているので文脈があれば大半の方が読めるだろうかが、熟語単体で出てくると読みが怪しくなるかもしれない。
商品名は読み上げられる(発音または文字入力)必要があるため、読みが難しい感じは使わないか振り仮名を振られることが多い。
そんな中でこの団欒は異様な存在だ。
欒の字
そもそも欒は漢検一級のかなり難しい漢字である。他のよみは「まるい」などでその意味は「うでぎ」や「人が集まるさま」だ。
この団欒のすごいところは他のコースメニューがひらがなにも関わらずここだけ漢字になっている点だ。
他のコースメニューを漢字で記載すると次のようになる。
・寛ぎ (漢検準二級)
・賑わい(漢検準一級)
・和み (漢検八級)
「欒」は漢検一級レベルであるからいずれも簡単であるにも関わらず、これらはひらがなで書かれ、団欒だけが漢字になっていた。 これはかなり不可解だ。
確認のためにWEBでも確認したが同じ表記であった。
![](https://assets.st-note.com/img/1685872915424-hsRYbaFOJw.png)
世間一般の団欒表記
では他店ではどうだろうか。
「団欒コース」で検索した結果を以下にまとめた。
![](https://assets.st-note.com/img/1685872982108-lbEtNFdBDW.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1685873019493-TgXR7EzJsI.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1685873076987-vS7XA2usCS.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1685873102235-EJRadvtQdV.png?width=1200)
整理すると以下のパターンがあった
・「団欒」の上に「DANRAN」
・団欒
・団らん(2件)
ただし、団欒の漢字のみを表記していた店名が「隠れ家個室居酒屋 団欒」であったことから、店名なら読めて当たり前という考えがあっての表記かと考えられる。
それを差し引くとアルファベットでルビが振られているか「団らん」表記かの2パターンだった。いずれも「欒」の字が読めない可能性に配慮されている。
公式サイトで「団欒」のキーワードが出てきているわけでもなかったのでなぜそこまでして漢字で書こうとしたのがとても不思議だ。