誰かの1番になりたいくせに、私は誰も1番にできない

1番好きな先輩。
1番好きな後輩。
1番好きな友達。
1番好きな男の子。
1番好きなバンド。
1番好きな曲。

1番って本当に魅力的で残酷。

1番がいるってことは2番もいるし3番もいる。

何事に対しても、順番が全てではないのに
そればっかりに目がいくのって本当に何なんだろう。

中学生の時に仲良くしてくれた男友達が高校生で亡くなった時、私は彼にとって何番目だったんだろうと考えたりしてたことを思い出した。
答えが聞けないって悲しいことなのに、このことに関してだけはどうも進んで聞きたい感じはしない。

彼は中学の時、私のことを好きと言ってくれた。
高校でたまにしか連絡も取らなかったくせに、訃報を聞いた時、彼が私のこと1番の女だといまだに思っててくれてないかなとか愚かなこと考えてた。

少しずつ大人になって、いろいろな恋愛をして、
忘れられない男が1人また1人と増えていったけど
結局君はきっと不動で1番だと思う。

1番好きな男の子。ってより、1番好きな人間。
なんで同じ世界にいないの?
今更言葉にしても無駄な気がして「足りない」という曲を最初に作った。
それ以上はもう何を言えばいいかわからない。どんどん増えていく人生経験が、君に言えるようなことじゃなくなっていったこと、今ももしどこかで見てたら本当にごめんねとしか言えない。あの時好きと言ってくれた私はもういなくてごめんね。なんてここで言っても仕方ないけど浮かんできちゃったもんだから書いてる。

友達はみんな等しく好きだから1番とか決められないけど、その分誰に何を話して、相談したらいいかわからなくなって辛い。相手にとって私はどう思われているのか日々考えるのがしんどい。いや、考えすぎ。好きなら好き、嫌いなら嫌いでいいのに、ただ1番という言葉に囚われてるだけなんだよなあ基本的に。

バンドもそう。好きなバンドが一つしかないなんてこと多分滅多にない。その一つに入れるだけでも幸せなことなのに、1番じゃないと悲しくなったりする。聞いてもらってるだけでも嬉しいことなのに、そんなことも忘れちゃうくらいに簡単に悲しくなれるのがウケる。

求め過ぎ、愛されたすぎ。
愛されたいならそれなりに行動するべきなのに
できてきないからしょうがない。

でも、この前まで付き合ってた彼氏と別れたのは、
愛された分の愛情をもう返すこともできなくなって
私じゃ幸せにはできないと思ったからというのも理由の一つにある。
愛されたいとか言ってるくせに、愛され過ぎたら
「何でこんな人間を愛してくれるんだ?」とか懐疑的になって、結局うまくいかないとかもう終わりすぎです。

誰かの1番になりたいのに、私は誰のことも1番にすることができない。1番好きな人間は天国にいる。
なんで実体がないんだ、何でこんなに寂しいんだよ、
どうしようか、この先。ただ寝れなくて書いてるこの文章もいつか笑って見れる日が来るんだろうか。

最近書いた歌詞が悲しくも自分にぴったりなので載せておこうと思う。

「1番になれない苦しみを2番目すら嬉しく思う日々を
自分を保って過ごすには笑わずにはいられないのです」

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