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「ミリアニ」Team7thとトワラーを切実に考える


この記事は現在放送中のアニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』の10月25日時点の最新3話以降のネタバレを含みます。

先行上映が終わり、Team7thのCDが発売されたタイミングで考えをまとめてみました。



ミリアニはマスターピースだ!!!

 いちミリオンPとしてこのアニメを評価するならば「傑作!」の一言以外ありえません。ミリオンライブのこれまで歴史をなぞりながら、積み重ねてきたエピソードを盛り込みつつも、今までにないこれからのミリオンライブを見せてくれました。既存ファンの期待と不安を軽く飛び越え、初めてミリオンライブに触れる人にもこのコンテンツの魅力が伝わり、感動させるであろう出来栄えには心から「ありがとう」と言いたいです。

 もちろんPそれぞれに「もっと自分の担当アイドルの出番がほしかった」といった気持ちもあると思います。けれど、12話という話数でこれほどまでに完成されたシナリオ、出来得る限りアイドルたちの個性的な魅力が見えるようにと配慮されていることで多くのPは納得しているのではないでしょうか。
 と言いながら、ただ一点、自分を含め多くのPが納得できず、困惑した点があります。

Team7th「トワラー」

 先行上映を見た方には説明の必要もないと思いますが、Team7thの楽曲「トワラー」の歌唱はチーム4人でなくジュリアのソロという形でのみ披露されました。結果としてミリアニ全12話の中でTeam7thとして4人だけで歌唱するシーンはなく、可奈・歩・麗花の3人がソロでの歌声を披露することはありませんでした。1フレーズもソロ歌唱パートがないのはこの3人だけです。

このことに納得しきれない理由は2つです。

  • 1つは歌唱の尺が足りなかった訳でなく、あえてジュリアのソロにしていること。

  • もう1つはそのようにした意図が見ていて伝わってこないことです。

 これがもし素人目に見ても明らかに尺が足りず歌唱シーンそのものがないとか、どう考えてもこうした方がいいだろうという強い意図を感じられたのならば残念に思いながらも納得は出来たと思います。けれど、心に浮かぶのは「4人で歌えたのにどうして?」という呆然とした想いです。

 シーン自体は美しいものでした。ジュリアが歌い始めるとチームメンバーが思い思いに踊りだし、他のチームがクラップを合わせる中、ミリオンスターズ全員が集合する。こけら落とし公演に向けて心が1つに団結した瞬間です。
 どうにか腑に落ちる解釈はないかと考え、探しましたが見つかりませんでした。あるのは単純に3人の歌唱機会が失われてしまったことへの無念な気持ちと、4人で歌ったほうがより感動的だったのではないかという想いです。
 このシーンに納得している方を否定するわけではないのですが、仮にこのシーンが4人で歌っていたとして、「あのシーンは何故ジュリアソロにしなかったんだろう。その方がよかったのに」という感想は出なかったのではないでしょうか。

 ミリアニを見て強く感じたのは歌の力についてです。心をこめた歌声が響き、繋がり、人の心を震わせる。ミリアニにおけるとても重要なテーマの1つであり、それだけアイドルにとって歌というものは大事なものです。

「歌えばきっと繋がるよ ココロはもっと
夢も希望も超えてただヒトツになる」
(トワラーの歌詞より引用)

 たったの1フレーズでいいから歌声を聴かせてほしかった。そう願ってしまうのは、1フレーズあれば届くと信じているからです。

 だからこそ本当にアイドル全員1人1人の歌声が聴きたかった。その歌声が繋がってほしかった。

 どこかで監督の意図を聞くことができはしないかとその時を待っているのですが、パンフレット、舞台挨拶、インタビュー記事と触れられないまま今に至っています。

可能性を考えてみる

①本放送や円盤で4人verに修正
これはまずないでしょう。

②11話のEDで4人verが流れる
ありそうだが歌唱人数が違うとはいえ同じ曲が2回流れるだろうか?
ちなみに尺の余裕は1分強あって、OPかEDのどちらかしか入らない。

③円盤に収録の新作映像でトワラーが披露される
可能性は低そう。
それにたくさんの人に見てもらえるTV放送・ネット配信とコアなファン向けの円盤特典では意味合いが違う。


終わりに

 取り留めのない文章を読んでいただきありがとうございました。
すでに別の方の似た内容の記事も上がっていましたが自分の気持ちを整理するためにも記事にした次第です。
現状は11話の放送のEDでトワラーの4人verが流れることに期待するのみですね。監督の意図が知りたいのは本心なのですが、分かった所でモヤモヤは晴れないんだろうなと思ってしまっているのも本心です。

 冒頭の繰り返しになりますがミリアニは傑作です。ミリオンに興味を持った人に「これがミリオンライブです!」と自信を持って薦めたい。綿田監督を始めとした制作陣の愛と情熱なしには成し得なかった最高のミリオンのアニメです。ただ願わくば、私や同じ想いを抱えている同僚たちの心を繋ぐための1ピースも見つかりますように。

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