ミリオンライブ10thLIVE TOUR Act-3を楽しんだPが考える問題点

2023年11月7日 15:41

この記事はTHE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-3 R@ISE THE DREAM!!!と TVアニメ「アイドルマスターミリオンライブ！」未放送分のネタバレを含みます。

ライブの感想

2023年11月4日(土)・5日(日)と西日本総合展示場新館にて10thLIVE TOUR Act-3 R@ISE THE DREAM!!!が開催されました。
ミリオンにとって待望のアニメが放送開始され、その「アニメ」をコンセプトとしたライブ。私は現地観戦ではなく配信で2日間視聴しました。
ミリアニの新曲が初披露、そしてミリアニで流れた曲だけでは曲数が足りない分はどんな曲が披露されるのだろうという期待感の中ライブが開幕。
感想としてはミリアニ新曲はどれも素晴らしかったですし、コンセプト「アニメ」の中身が実は「ミリアニ+アニマス」でASのカバーをたくさんやるというのは全くの予想外だったもののどれも愛着のある好きな曲ばかりで気持ちが盛り上がりました。キャストのみなさんの10年間や、ついに実現したアニメへの想いが伝わってきますし、10周年の今だからこそ見せられる充実した気持ちの乗ったパフォーマンスにもとても感動させられました。それから我々と同じ情熱を持ってミリオンを愛する源Pの感情溢れるMCがまた嬉しくて仕方なかったです。

問題点・ミリアニ曲2DAYS分割

ということで私自身はかなりライブを楽しめたのですが、不満の多いライブだったと感じたPも少なくなかったようです。正直、その気持ちは理解できますし、問題点や疑問点はいくつかあります。

一番多く見る不満点はアニマス曲が多すぎる(約4割)という点なのですが、その原因にもなっている一番の問題点は両日見ないとミリアニ曲が網羅できないことではないでしょうか。
当たり前ですがライブ2日間のうち1日しか現地に行けない、配信で見られないという人はいて、その場合DAY1の『ToP!!!!!!!!!!!!!・ハミングバード・瑠璃色金魚と花菖蒲・チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!』かDAY2の『ロケットスター☆・Gift Sign・フェスタ・イルミネーション』どちらかしか見られないことになります。もし、私が1日だけ現地観戦に行った静香Pでアニメでの新曲、しかもソロ曲を聴ける日を選べなかったとしたら相当に落ち込むでしょう。
アニメ公演と掲げるのであればミリアニ曲は全曲両日でやって、アニマス曲を2日間で被らないように振り分けるべきだったと思います。そうすればアニマス曲の割合も減り、逆に貴重感が高まったのではないでしょうか。
こうなった理由はキャストの歌唱曲数や出演の仕方(ソロ・ユニット)を偏らせないためだと思われ、ミリオンのどのアイドルにも平等感があるようにという理念は大事なのですが、本当に大事なのは納得感であることなのは分かっていてほしいですね。ミリアニで大幅に出演割合に差があっても多くのPたちが絶賛しているのはミリアニが納得させるだけの内容のアニメだからなので、もし今回のライブで出演に多少偏りがあったとしても内容が伴っていれば不満に思う人ももっと少なかったのではと思います。

AS曲をやること自体はよかったと思います。ミリアニのこけら落とし公演であればミリオンスターズにはまだ持ち曲がほぼなく先輩たちASの曲をやるというのはありえると思いますし、これができるのはミリオンならではなので。ただどうせやるのならミリアニ9話の函館公演でASが披露していただろう曲が入っていたらよかったのではと思います。Snow Whiteや追憶のサンドグラスや自転車ですね。

問題点・やらなかったミリアニ曲

ミリアニの作中で流れたもののライブでやらなかったミリオン曲があります。
『オレンジノキオク・Unknown Boxの開き方・セブンカウント・Dreaming!・Legend Girls!!』(他にもある…？)
理由はそれぞれ、歌唱チームがいなかった、全体曲を入れる枠がなかった、BGMでの使用だったからなど考えられます。
チーム曲に関してミリオンは曲の初披露はできるだけオリメンでという暗黙の了解があるようなのですが、アニメのための公演であることに加え、アニメの「みんなの想いを繋ぐ！」というアイドルとPの共通の願い、ライブでぴょんさんが言っていた「22人だけど39人の気持ちで歌う」(うろ覚え)を踏まえれば11人ずつで歌うのもありだったと思ってしまいます。それにAct-4でフルメンバーでの披露もほぼ確約されていますからね。
全体曲もミリアニでのように人数をしぼって披露すればよかったですし、印象的なシーンで明確な意図を持ってBGMに採用されたLegend Girls!!もやることに問題があるとは思えません。
前述の平等感もそうなのですが、Pを喜ばせるために作ったルールや枠組み、コンセプトにとらわれて結果的には表現の自由度を落としてしまっている印象です。

問題点・もっとほしかったミリアニ再現

今回の公演はぜひ映画館でミリアニを全話見てから来てほしいと言われていました。それは単純に曲を覚えてきてほしいとか、シーン再現するからでなく、アニメのストーリーや曲にこめられたアイドルたちの輝きやキャストやたくさんの関わった人たちの想いを受け取ってから来てほしいという意味だったと思います。
それもあってアニメの再現がされるものとはあまり思わないまま配信視聴していましたが、いざ、見始めるとToP!!!!!!!!!!!!!での公園の背景や、Sentimental Venusでのトラブルから合唱、Thank You!でジュリアのアコギ演奏再現などいくつもあり、驚きとともにアニメを見た時の喜びが蘇りより深く感動しました。唯一開演前から期待していたREFRAIN REL@TIONの途中から全員で歌うシーンの再現は分かっていても心が震えました。
しかし、再現があるとなると今度は再現されない部分が気になるものです。例えばSentimental Venus➔瑠璃色金魚と花菖蒲➔ハミングバードという想いを繋いでいく象徴的な曲の流れは再現されませんでした。それからGift Signではマイクスタンドでの歌唱と静香の背中に大きな白い羽根が現れる演出は再現されませんでした。
もちろん再現をするためのライブではありませんし、何でもかんでも再現しろとは思わないのですが、ここは押さえていてほしかったという部分がアニメを見た人であればあったかもしれません。同じ曲をやるにしても、曲順や演出次第で満足度は大きく変わっただろうと思います。

結論　ミリアニであれ

やはり必要だったのはミリアニ部分の純度を高めることだったのでしょう。アニメ(ミリアニ＋アニマス)がコンセプトという発想は完全に予想しておらずとても面白いと思いましたが、過去のミリオンやASのライブを振り返って「期待を超える」「期待をいい意味で裏切る」というのは＋αの話で、まず「期待に応える」ことをしてからこそだなと考えさせられました。
今回披露された曲やそのパフォーマンス自体はどれも素晴らしく文句のつけようがないものでしたが、ライブ全体で見た時に応えてほしい部分に完全には応えられていないライブだったかもしれません。

終わりに

個人的には楽しめる部分の多いライブでしたが、もっともっと良くなりようがあったなとは思ってしまいます。たぶん、ミリアニ曲に関してはほとんどがAct-4で再演がなされるのではと思いますし、曲や演出に関して温存した可能性もありますがせっかくのアニメの公演であれば、やれることを全てやり切ってほしかった気持ちがあります。

これだけ色々言ってきた割に、結局はキャストのみなさんの笑顔が見られたらそれだけで満足みたいなところもあるんですけどね。
そして、待望の39人全員出演のAct-4。どんな景色が見られるのか、本当にワクワクしています。どうか現地チケットがご用意されますように。

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